「そうあるべき」と理想を求める
「そうあるべき」と理想を求める
突然ですが、私は歩道を歩いている際に後ろから来る自転車(自転車は車道を通るはずですので、本来は存在してはいけない)にベルを鳴らされても、避けようと思えません。横断歩道を渡る際に車は停止線で必ず止まるので、スピードを出している車が来ていても気になりません。
理解しがたいように思うかもしれませんが、これは私の求める理想です。そしてこの「理想が破れた時、人は成長するチャンスを得る」と思います。では、なぜそのように考えているのかを書いていこうと思います。
1.無意識の決めつけ
私たちはいろいろなものを決めつけて生活を送っていると思います。現代では,「蛇口を撚れば水が出る」、「スイッチを押せば電気がつく」等、当たり前すぎるが故に「当たり前」と決めつけています。このような考えを私は「無意識の決めつけ」と考えています。
これは当たり前のことですので、当然のように感じてしまうのは仕方のないことですが、この考えは危険であるとも思います。その理由は「思っていたことと違った時にすぐに対応できなくなってしまう」、「他人からすると当たり前ではないことがある」という事があるからです。
これは自分にとって「絶対」であったことが覆されたことによって起きる別行動が、一種の現実逃避のようなものなのかもしれません。
例えば、電車が遅延すると言った事態には「別の公共交通機関を使用する」、「職場や学校に連絡をする」と言った対処が取れます。これはひとえに「電車は遅れるかもしれない」と皆さんが思っているからです。
しかし、「突然車が自分に向かってくる」、「鞄に入れておいた教科書がない」、「置いてあったはずの資料がない」等、考えてもいないことが起きると、私は途端に体や頭を動かすことが難しくなります。
次に私の体験談をご紹介します。そちらを読んでいただければ、身近に感じることができるのではないでしょうか。
2.体験談
ここで私の実体験をお伝えします。
私は普段電車を使って移動しています。その際、定期券が入っているパスケースをズボンのヒップポケットに入れています。そして改札を出て職場まで行き、自分の椅子に座り仕事を行います。仕事が終わり、いざ帰ろうと思うとそれまで入れてあったはずのパスケースがポケットに入っていませんでした。
この時私はパニックになってしまいました。その後少し落ち着いてから、まずは職場に戻って探そうと思い思い当たるところを探しますが見つかりません。普段自宅ではカバンのポケットに入れているので、そこにあるかと思いましたが見つかりませんでした。
いくら探しても見当たらないので、その日は夜遅いこともあり一度自宅へ帰りました。後日、もう一度周りを見て探したところ椅子の座面と背板の間に挟まっているのを見つけました。
灯台下暗しであったことに唖然としたのを覚えています。パスケースを無くした当日は、自分がその日行動した職場の様々な場所を探していました。もちろんデスクも確認したのですが、椅子に挟まっているのは想定外でした。
これは私がパスケースを紛失したと気づいたとき、見つけたときの両方で「無意識のうちにパスケースのある場所を決めていた」と言えます。
このように「無意識の決めつけ」は日常生活では便利に働きますが、トラブルが起きたときに上手く対処することができなくなってしまいます。
3.理想を求めている
この「無意識の決めつけ」は「理想」を無意識のうちに求めているのだと、私は考えています。この「理想」は私が物事に対して抱いている「こうあってほしい」、「こうあるべきだ」と言うものを指してます。
「自転車の鍵はカバンの指定の箇所に入っている」、「天気予報によると今日は雨の予報ではないので、今日は雨が降らない」等、私は「理想」を求めているのです。
しかし、全ての人間が同じような「理想」を求めているわけではありません。万が一のために傘を常備していれば、その人にとって天気予報は「理想」ではないと考えているのです。人によって求める「理想」は、人それぞれの経験や考え方が違うことから明らかですね。
そして、この「理想」がそうでなくなった時人は学び成長の機会を得ることができると、私は考えています。私はパスケースを無くした時に、ズボンのポケットに入れていてもどこかで落としてしまう可能性があることを学びました。
そのため、パスケースを一時的に無くしてからは妻(アクセサリー作りをしている)にお願いをして、パスケースを鞄のチャックに括り付けられるように改造してもらいました。
4.終わりに
今回はパスケースを無くしてから、ふと思ったことをブログに書いてみました。皆さんに少しでも、楽しんでいただけたらうれしく思います。
皆さんも同じような経験をしたことはありませんか?もしありましたら、コメントで教えてください!では、また別のブログでお会いしましょう。
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