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【詩】そらの血

澄み切った肌に鎌風走る
硬質な線が幾重も刻まれて

切り口を風が撫でる
そこから白い血が揺蕩って

傷の場所がわからないほどに拡がる
地肌までも見えなくなって

血色は黒く暗く染まる
悲痛な叫びが轟いて
血は溢れ出して地に落ちた

降ってきた血は ここで 色の違う血に変わる
ここを巡って満たしてく
いつか噴きあげて返すまで

泣き声が収まって
血は洗いざらい失せた

傷痕もすっかり消えて
澄んだ肌を見せていた


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