【コラム】私に与えられた課題は何?と問い続けた7年間②
7年間、赤ちゃんはまだかしら?と待ち続けた話の続きです。個人的な話ではありますが、シュタイナーの思想に影響を受けること多々・・・なので、よろしければお付き合いください。
前回の話はこちら↓
神頼みと仏頼み、下心をそえて
「これはきっと精神的な問題だ」と思った私は、ビンビンにアンテナを張って、周りからのメッセージを受け取ろうと意気込んでいました。『一般人間学』の真ん中あたりに、「普通の人が何気なく素通りするような出来事にも、意味はありますねん。意識的に生きなはれ」というような内容が書いてあるしね!
さて、当時、やたらと目に入ってきたのが「帯解寺」の看板。子授けで超有名な、天皇家も訪れたというお寺です。こんなに目に入ってくるなんて意味があるんだろうなと思った私は、ここへ夫と2人で何度もお参りにいきました。ご祈祷もしてもらいました。言われた通りに不思議なお札を水で飲みましたし、厄祓いもしてもらいました。
それとは別に、引越しを機に、家に神棚を作りました。特定の宗教にこだわらない夫婦なのですが、結婚式を挙げた神社のお札をおまつりしたくて。その隣に帯解寺のお札も加わって、なんだかよくわからない棚になりました。頭の中ではRADWIMPSの「おしゃかしゃま」の神と仏がケンカする歌詞が流れつつ・・・私にとってはどちらも同じくらい大切だから良いんです。今も毎日手を合わせています。
また、お墓参りにも行くようにしました。元々、1年に1〜2回はお墓参りに行く習慣のある家庭で育っている私。対する夫は「前に行ったのがいつだったか思い出せない」と言うので、1年に1回は2人そろって行くように心がけました。
また、地域の神社やお寺にも足を運ぶようにしました。昔から大きな樹が好きなので(たぶん、トトロの影響。くすのきに抱きつく変な人がいたら私)、神社のご神木は心安らぐスポット。手を合わせるだけで、気持ちもスッキリ。
これで、思いつく限りのスピリチュアル関係は全部試したことになるかしら。振り返ってみると、かなり下心多めです。
アドバイスは何でも受け入れてみる
そんなときにも、シュタイナー界隈の方からもらうアドバイスといえば、
「仕事のストレスかも。辞めてのんびりしてみたら?」
「子宮に問題があるのは、女性性の否定かも。男性的な働き方を辞めてみたら?」
といったもの。なるほどな〜。周りからのアドバイスは「目に見えない存在からの助言」かもしれません。それを受け取るか、受け取らないかは私次第。
ならば、受け取って次の手を試してみましょう!というわけで、大好きだけど忙しかった仕事からきっぱり離れ、専業主婦に転職しました。2つの日曜クラスは、心の平穏のために継続して。
新たな世界と出会う
仕事も好きだけど、専業主婦もまた楽しくって。スーパーの底値を調べて買い物したり、夫の帰宅時間に合わせてご飯を用意したり、近所の野草にも詳しくなりました。
そんなとき、「これはシュタイナーの思想に通ずるものがあるよ」と教えてもらったのが、ときめきお片付け。
コロナ禍も手伝って、家のいろんな気になることを片付けまくる日々がやってきました。教員時代の思い出の品、子どもの頃からずっと書いてきた日記帳、母から贈られた本・・・ガンガン処分して行くので、夫は少々引いていましたが、私はどんどん心が軽くなっていくのを感じていました。
もしかして、これが精神的なストッパー!?
色々手放して行く中で、母の望むような人間になろうと頑張っていた自分を発見。そして、中学生の頃に母に言われた「妊娠した、とか言わないでよね」という言葉を思い出しました。そんなことを言われるような素行はなかったと思うのですが、第一子で心配され過ぎてたんでしょうね。もうすっかり記憶の彼方に忘れ去っていたので、この言葉を思い出したときには我ながらびっくり。
もしかして、これが精神的なストッパーになってたのか!?と気づいたものの、だからと言って、具体的にどうすれば良いのかはわからない。ただ、1ヶ月に数回実家に帰り、忙しい母の代わりに掃除や洗い物を済ませる・・・を完全に止めました。そして、母が望んでいない道だったとしても私は私の道を生きる、と心に誓いました(そもそも、押し付けるような育て方はされてないけど)。
そう決めたら、することは一つ。20年以上会っていない父親と再会すること。
次回、父親と再会した話。転機となった出来事について書いていきます。
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えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。 小学校・放課後等デイサービスを経て、現在は児童発達支援事業所で障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍。現在は初めての育児に奮闘中。
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