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【コラム】一番欲しいもの以外は要らない?

私たちが目指すことは、人間が人間として成長していくことです。その年齢なりに必要なテーマを、ふさわしい形で、学んで行く。学ぶのは子どもだけではなくて、もちろん大人もです。

それを形にして、子どもクラス、大人クラスともに、9年間続けることができました。保育園だった子どもが今は中学生。今まで、中身を一所懸命考えるだけでいっぱいいっぱいで、他のことは二の次でした。

特にお金に関しては、「ややこしいのはイヤだから」と、毎回の会費を会場費と先生のお礼にお渡しして、ストックゼロ、みたいな明朗会計でやってきました。明朗会計というより、単純会計? 会計やってる人に怒られそうです。

さて、今年度からゲストの方に来ていただくことになり、今までのように「今月これだけしかなくて」と甘えてはいけない状況が生まれました。そこで、気づいたことは「一番欲しいものを真っすぐ欲しがるのはいいけど、必要なものを無視するのは良くない!」という、ごく普通のことでした。

特に、お金をもらうのは苦手なので、ついついあと回しにしてしまいます。お金関係が苦手なのは、算数が苦手だからだと思っていましたが、ちょっと違う要素も入っているかもしれません。「気前がいいと思われたい」「提供している時間にお金をもらう価値があるかどうか自信がない」という要素です。

これ、ミもフタもない言い方をしたら、どちらも「文句を言われたくない」というエゴです。企業のマーケティングをしている人に「ちゃんとお金をもらって、ちゃんと責任もって提供しろ」という意味のことを言われました。

そうなると、やっぱり、お互いに学び合うスタンスなら、お金を介在させない方が学びやすいとも言えます。そしたらやっぱり必要なものが足りない。物理界は気持ちと違って厳密な法則があるから、難しいなぁ。

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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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