見出し画像

【大人】「ラーメン屋さんと同じ」とな?(竹上久美子さん)

「シンガーソングライターって、どんな人だろう?」と思っていましたが、聞き終わっての印象は「あら? 特別感もあるけど、共通点も多いわ」というもの。もちろんご本人はステキで、活躍されている世界は華やかだから全然違うんですけど、自分を生かして生きたい時、誰でもそういう課題に取り組むことになるんだな~と。

まず気になったのが、「ソロでやっている人は、自分がわからないことが多いんです」という竹上さんの言葉。芸術する人って、日々、自分と向き合ってるから、自分のことわかると思ってたけど…? 「自分を知る」「自分になっていく」というのは、大人クラスの永遠のテーマでもあります。

竹上さん曰く、「自分をわかるためには、人と話す機会が必要ですから、ソロの人はなかなかその機会がなくて」。なんと、ライブ終わりに「かわいかった」と言われただけで「誰も私の音楽聞いてくれてない」って傷ついた人もいたほどだそうで。

「ミュージシャンは独自の繊細さを持っている人も多いので、思い込みを修正して自分を知る=人と話す機会が必要なんです」と。「繊細さん」なんていう言い方も定着してますが、自分を知る事ってホントに難しいですもんね。まわりの人は自分の鏡です。

続いて「フリーランス独特だな」と思ったのが、セルフプロデュースについての話。「音楽も、洋服の店も、ラーメン屋さんも同じです。ラーメンがおいしいのは大前提ですが、気軽な雰囲気でお客様を増やすのか、限定〇組とかでプレミア感を出すのか、自分の売るラーメンに合った届け方があるはずなんです。私の場合は、ラーメンが音楽だというだけで」。

なるほどね~。自分の売っている物を知り、目標地点を決める。紅白に出たいのか、地元密着でやりたいのか、はたまた顔を出さずにネットで活動したいのか…。それによって売り方も変わる。

これって、今から面接に行くのか、キャンプに行くのかで、服装や持ち物を変えるのと同じだ! まず自分が欲しいものを決めるところから始まるんだ。って、これも音楽業界だけの話ではなさそうです。

最後に、子どもクラスと一緒に聞いた話に出てきた「音楽で生きて行く道なんて100通りくらいある!」という力強い言葉について聞いてみました。

「100通りは言い過ぎかもしれませんが、タレントとして売れるだけが音楽の道じゃないってことは確かです」。スタジオの運営をするのもあり。音楽教室を開くのもあり。音楽の先生として雇われるのもあり。会社員や副業をして定収入を確保しながら好きな音楽だけをするのもあり。作品が出来た時に動画サイトにアップして小銭を稼ぐのもあり…。自分の望む比率にしていけば、いくらでも続けられる。

いい音楽を作ること、ブランディングやマーケティングの戦略を立てること。「その両方があって音楽を続けられる」という話を自分に重ねると、自分の内面を育てることと、社会での生かし方、両方意識しておかなきゃな~と思わされました。

それを自分なりに意識しておくことで、子どもが将来何か自分でやりたいと言った時に「そんな夢みたいなこと言ってないで、現実はこうだから諦めなさい」なんて言わずに済むかも。だって、やり方は100通りあるんですもの! 竹上さん、ステキなお話、ありがとうございました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お読みくださりありがとうございました! スキやコメントをいただけると励みになります。 サポートは子どもたちの活動費用に使わせていただきます。