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スタンダードの祭典(蒼紅杯OTJ)

割引あり

プレイヤーネーム"steamgunner"が西部劇っぽい名前だと今更気付いたオーヴァンですよろしくお願いします!

4/21開催の蒼紅杯で思いがけず準優勝し、早くも新環境を肌で感じることが出来ました。もう一生起こらない、まるで心霊現象みたいな体験をしたので、思った事書き残そうと思います。
最後の謝辞は恥ずかしいので有料設定して隠してます。お手数ですがRTしてください(m´・ω・`)m

前回記事です。蒼紅杯はコチラの答え合わせ1回目ですね。
お陰様で大会後、ビューが3倍になりました!感謝!!


これまでの戦績(蒼紅杯)

DMU: 0-2drop 青単
ONE: 0-3drop 白単
WOE: 5-2 17位 エスパーミッド (参戦記事)
MKM: 2-2drop エスパーミッド
通算7-9、ご覧のようにエスパー以外で勝てない奴だと覚えて下さい!

デッキ選択の経緯

1週間前ぐらいに考えてたことは
・前回同様エスパーを握ろう。
・従来のリストをベースに、新カードちょい足ししよう。
・世界魂デッキが幅を利かせる遅めの環境になると思ったけど、どうやら高速環境との噂らしい。
・でも前日に迫真MTG部(タイムレスの大会)あるからそっちも出よう。
・先にタイムレスのデッキを作ろう。

サイドボードがバグって表示されません(´;ω;`)

蒼紅杯3日前に作ってたのがスタンダードですらない暗黒の儀式で1ターン目からカザド=ドゥームのトロールを沼サイクリング→再活性で吊り上げるリアニメイトを持ち込み、無事3-0した後、ようやく最新のデッキリストを漁り、新カード「精神の決闘者(ネイサン)」を採用した良さげデッキhttps://www.hareruyamtg.com/ja/deck/739773/show/をインポートしたところで就寝。

翌日、discordで画面晒しながらデッキを回していたら人が集まってきたのでデッキについてアドバイスを貰うことができた。精神の決闘者について議論になり、実際に回したところ私が思っていたほど攻撃性能が高くなく、またルーティングする前に土地を置いてしまう癖により「私には使いこなせない」と判断。ネイサンを抜く、ではなく何故かネイサン不在の別リストを急遽探すことに。そして同じくMOリーグ5-0のリストhttps://www.hareruyamtg.com/ja/deck/739769/show/を見つけることが出来たので、インポートした後持っていないカード(4枚目の黒幕とミシュラ)やサイドの気になるところ(虚空裂き)を好みに合わせて抜き足しして形にした。砂塵の憎悪はこの時作った。

新規カードがバグって表示されません(´;ω;`)

2つのリストを「ネイサンが入っているかいないか」でしか見分けていなかったため、謎めいた外套の有無やサイドボードの打消しの枚数差などを確認しているはずが無く、何よりコウモリがいなくなっていることにこの時点(当日11:40頃)で気づいていなかった。
そしてこの後約10時間、奇跡が起こり続ける事にも当然気づくはずもなかった。

Swiss Round

R1 Dimir Midrange

実質Bye

従来のディミーアが得意とするギックスのシナジーを残しつつ、セイレーンと推理で出したアーティファクトトークンに生命ある象形(グリフ)を付けて打点を挙げるギミックが見られる。新カード「冷静なスフィンクス」は対処しづらいパワー5で、従来のディミーアが課題としていた攻撃力をグリフと共に克服しようとしたリストと見受けられます。

滅茶苦茶強そうで勝てる気しなかったけど、meleeトラブル対応中にドロップ処理されたようで不戦勝。

R2 Azorius Control

2-1

1本目マナスクリューに付け込んで勝ち。サイド後、記憶の氾濫のフラッシュバック封じに安らかなる眠り(RIP)を入れたけどイマイチ効かなくて2本目負け。速やかにRIPをサイドに戻した。3本目は打消しサイドプランがハマって勝ち。

ちなみにこのマッチアップでは喉首3枚残しでした。

R3 Boros Convoke

2-0

1本目、お相手のダブマリに付け込んで勝ち。2本目、お相手のマナフラに付け込みたいが攻め手が足りず。サイドインした害虫駆除を引けたので、1マナ以下をすべて無視し、イモデーンがトークン連れてきたところを一網打尽にして勝ち。

コピー元のデッキリストはサイドに危難の道を2枚取っていたが、私は1枚しか持っていなかったので、たまたまパックから出てた害獣駆除を代わりに取っていた。新カードが期待通りの活躍をしてくれたのは嬉しい。
そういえば今日全然コウモリ引いてないな…と思い、まさかと確認してようやく入っていないことに気付いたのはこの辺り。

R4 Domain Ramp (MonoWhite)

2-1

vsMOATランキング2位、はでら鯖の同門対決。
旧環境のスタンダードでは白単ミッドレンジやオルゾフブリーチのような白系ミッド-コントロールの名手で、葉寺鯖では彼が握るデッキに「白単」のブランドが付くことで名高い。
1本目、謎めいた外套が頑張って勝ち。2本目にサイドインしたスラルを着地させた後、謎めいた外套をキャストして…偽装失敗する凡ミスをやらかしたショックから群れの渡りが通って負け。スラルとコウモリを併用してた頃無限に同じミスを繰り返したので、実はスラルも使いこなせていない。
3本目、お相手が魂の洞窟を引けてなかったので打消しが当たって勝ち。

対ドメインではコウモリで全体除去を抜けるかがかなり重要なのに、デッキに入っていないので打消しを当てるしかない。そして打消しを入れるスロットが、皮肉にもコウモリ不在で取りやすくなっていたのかもしれない。

R5 Azorius Artifact

2-1

vs蒼紅杯(MOM)王者。
1本目、攻めが間に合って勝ち。2本目、甘く見ていた身代わり合成機から出てきたクソデカトークン群に70点ぐらい喰らって負け。ようやく勝ち筋を理解したので害獣駆除をサイドイン。この辺の気づきが遅い!
3本目、ゲームの論点になり得るスラルを運良く引き込めたものの、序盤に置いて除去されたのは良くなかった。スクリュー気味のところ押し込んで勝ち。

R6 Esper Midrange (Aquatraz)

2-0

vsMOATランキング5位、はでら鯖の同門対決2回目
ここまでお互い全勝同士で、どちらが勝っても葉寺一門からTop8を送り出すことが確定したので内心安堵していたものの、デッキはエンジン全開でこの日1番のブン回り2連発。

デッキの詳細は使用者のnoteを参照のこと。フラッシュ系のデッキが好きな方や次世代のエスパーを模索している方は是非チェックして下さい!

R7 Dimir Tempo (Dimir Muscle)

2-0

vsニューカペナ・チャンピオンシップTop8
有難いやら恐ろしいやら、世界を知る方との対戦できる貴重な機会に恵まれた。こういうことが起こり得る蒼紅杯の上位卓、魔境が過ぎる…

2戦通じてプロフトの映像記憶引かれずに済んだのが勝因(つまり運)。セイレーンや蒸気核の学者がバチクソ並んで上からかなり殴られたが、デニックや分派で殴り合って勝った、気がするけど疲労の所為か正直ほとんど記憶が無い。折角の機会なのに…

ともあれ、

7-0の全勝でスイスラウンドを1位通過。
実感が全然湧いていなかったのと、家の事片付けなきゃと焦ってたので何故か逆に冷静。SE開始前、鯖のメンバーに「世界魂との戦い方教えて」とチャットだけ投げつけて、子供の風呂と夕食を大慌てで片づけていたら色々アドバイスを貰えて有難かった。「間の悪い爆発は遅延誘発だからティシャーナで打ち消せるぞ」って知らなかったから本当助かった。ティシャーナ入ってないけどな!

おまけ

スイスラウンドで私のフィーチャーはありませんでしたが、結果発表の場面

ちかさん「まずエスパーミッドレンジを使用していたオーヴァンさんがおそらく全勝かな?」
アシムさん「おぉオーヴァンさん!おぉ~(声大きめ) …すいませんねアシムマジックでも見たことある名前で…」

私のような新参者の名前を憶えて下さっていたのが嬉しかったです。
金曜日には挨拶に行こうと思います。


Single Elimination

QF Grixis Crime

2-1

序盤を捌かれた後にマルチェッサが滅茶苦茶アド稼がれて負け。サイドボードにも有効なカードを見つけられずに途方に暮れたが諦めるわけにもいかない。悪事を働かれることは諦めて、マストでマルチェッサ、あわよくばマグダを対処する。危難の道と苦難の収穫者をサイドインしてマグダ含む2マナ生物を対処する。絶対に壊せない喧嘩腰号は分派で相打つ。という方針を固めてサイド戦開始。マグダに宝物出しまくられるがマナだけあっても手札が無い、と甘く見てマグダの対処を遅らせたら宝物生贄にドラゴン出されて目ん玉飛び出た。除去札があと1枚足りなかったら詰め切れなかったギリギリのゲームを何とか手にすることができた。

デッキ詳細は氏のnoteを参照されたし。悪事にフィーチャーしたデッキがこんなに早く出現するとは思いもよらず、完全にわからん殺しされてしまった。

SF Azorius Artifact

2-1

ここからフィーチャー。1本目取ったサイド後、切り崩しを全抜きしてカウンター全部イン。スラルと害獣駆除が刺さるのは確認済みでも引けず。ライフリンクの効果が薄いデニックと、3マナなのに打点が出ない分派をちょっとずつアウトした気がする。

2本目、56:59が分岐点でした。
①ミシュラだけ殴る。アーテイと2/2警戒はブロッカー待機。
②フルパンしてライフ削っていく
の2択は気づいていて、アーカイブを見ながら「Nageさんなら①を選んだんだろうなぁ」と思いましたが、この時私はまじすとで得た教訓(身を守るより相手を殺せ)から結局②を選びました。①なら相手のアタックをアーテイで受けて、ミシュラと高橋で4点削れる計算ですが...どの道足りてないですね。でもその後、笑わん奴おらんぐらい面白過ぎるブルナーさんの名言「世界チャンプブロック」が飛び出したので、大会的には②で良かったのかも…という気持ち。

3本目
バネ仕掛けの鋸刃(丸ノコ)が当たらない白徳目のトークンを守るために喝破を使うことにしたが、ここは意見が分かれそう。返しにマイトストーン出されたが、ドローだったのでトークンが生き残り、ラフィーンが繋いで謀議誘発。この謀議(動画で1:06:05)で捨てた「2枚目の」喉首狙い、謀議後にミシュラがあるのに気付いて、残しても良かったかなと思いました。幾度となくラフィーンを処されながらも蘇るように引いてきて、最後は何でも持ってる妖怪と化して間一髪間に合わせて勝利。

そしてアーカイブが滅茶苦茶盛り上がってた、ここですね。

御二方のリアクションが好きすぎてアーカイブ毎日見てる

鮫をサイドインするのはドメインも採用することがある常套手段で、除去を残すこと自体はよくやるサイドプランだったりします。リスト次第では喉首全抜きして邪悪(を打ち砕く)と差し替えたりもしますが今回のリストは喉首しかなく、喝破とアーテイでしか対処できない鮫が着地してしまうとアゾリウスアーティファクトはゲームを決定づけてしまうと確信していました。

必要なのは「①喉首を残すサイドプラン」だけでなく、噛み合いも必要です。実は②初手に喉首が2枚あり、当時の私は実質ダブマリになるかもしれないリスクに気づかず③キープしてしまい、さらに相手も④たった1枚の鮫が「たまたま」初手にいる状態。
まだある。⑤青マナが引けていない。これは相手にとって喝破を恐れることなく鮫を唱えられる絶好のチャンスだ。ここまで全部「たまたま」噛み合って、私にとって命取りになる鮫を対処することが出来た、というわけです。特に③、思い返しただけでも「なぜキープしたんだ…」と狂気に震えてしまう。

続く解説Nageさんの「素晴らしいサイドボーディングにデッキが応えましたね」のコメントが堪らなく好きです。私が引いたんじゃなくて、デッキが引かせてくれたようなので。

同接800人越え。プレイヤー冥利ですね

実力も体力も運も噛み合いも、続く決勝に取っておく余力も何もかも使い果たさなければ取れなかったゲームでした。湘北高校は続く決勝戦で…

Final Esper Midrange

0-2

嘘のようにボロ負けしました。

私が勝ち上がってこれたのは、ミラーマッチが少なかったからかもしれません。リストを見比べると私のデッキのほうがミラーに不要なカードが多く、例えスクリューやダブマリが無かったとしても勝ち切る事が出来なかったと思います。
2ゲーム目、よく粘ったとお褒めのコメントを頂きましたが、粘ったというよりも「ネイサンの攻撃性能が低かった」ので延命できた、ような気がします。逆にネイサンは「相手に捲らせない防御性能」の方が高く、逆転の糸口を掴むことが出来ませんでした。
ちなみにエスパーにとって致命的なアクロゾズ、私は2枚に増やす側です。

婚礼の発表が欲しいですね。あるいは盤面を返せる告別のようなリセット呪文。もしかしたら危難の道を切除コストで唱える想定でサイドインすることが、あの時できる最善種「こうやったら捲れる可能性」だったのかなと今では思ってます。最後まで諦める事無く、可能性を追って辿り着ける自分になりたいです。

※追記
優勝デッキの解説付き優勝者のnoteがコチラ。この思考力に驚愕せよ!

Q&A

お恥ずかしい話、インタビューで伝わりづらかった事あったと思うのでここで補足します。(振り返ると喋り過ぎでしたね…)

・デッキ選択の理由

SNC(ニューカペナ)でラフィーンが来た頃からずっと使っていて、慣れと愛着があったからです。DMU(団ドミ)で始めて蒼紅杯に出た時、エスパーで負けるのが怖くなって別のデッキに逃げました。その後WOE(エル森)の蒼紅杯の開始前、はんもおじさんにエスパーを使う理由を問われ、自分の好きなデッキなんだと気づかされました。(過去note参照)
MKM(カルロフ邸)では小坂さんが解説されるということで、世界選手権で小坂さんのデッキリストや活躍に感動した私は、絶対エスパーでTop8に残って私のデッキを見てもらおうと思いましたが、叶いませんでした。
今回解説のNageさんと言えばゴルガリのイメージでしたが、私は1度も使ったことが無く、知見もなければカードも無い。さらに新カードを試せるわけもないので、ゴルガリを握って一瞬で終わって認知されずに終わるよりもエスパーと心中する覚悟でした。
そして(これは後で気づいたのですが)蒼紅杯でラフィーンを使えるのは今回が最後のチャンスだと考えたら、私が握るデッキは1つしかありませんでした。。

・今日のエースカード

エースどうしてもラフィーンが目立ってしまいますが、どのカードもしっかりと役割を果たしていたと感じます(RIPだけは出番が無かったけど、マッチングの問題)。そういった意味では喉首狙いや否認のようなカードが活躍してくれたと思います。
精神の決闘者、私には使いこなすことができませんでしたが上手く使われてしまうと厄介なカードでした。婚礼の発表が欲しい局面もありましたが、代わりに入った外套がドメイン戦で活躍してくれたので十分です。

・大会の感想

①運が良かった
相手の周りが渋い、とかもありましたが、自分のミス(それも山ほどの!)が一周回って上手くいってる、みたいな場面がありました。デッキ構築時に何故かコウモリを漏らしてしまったけど、強いデッキ相手にコウモリやネイサンのパワー1では速やかに相手を倒すことが出来ず、高橋や白徳目が2点ずつ殴れたのが今回は結果として上手くいったのかな?と思いました。

②楽しかった
7+3ラウンドの長時間をこなす体力が足りないからなのか、決勝戦開始前に胃のあたりからの震えが止まらなくなり(ストレス?)ましたが、いつまでも終わってほしくない気持ちでいました。(だからインタビューでは喋り過ぎました)

・全環境のリスト完コピですか?

完コピならコウモリ4枚やろ(忍法口寄せの術)

コウモリは調整の結果じゃないんです信じて下さい…

・砂塵の憎悪の感触

R2アゾコン戦、カウンターを構えているだろうタイミングで計画し、こちらの攻め手が尽きるぐらいに出して、すぐ除去されました。対処を迫る4/5飛行ライフリンク、という使い方ができたのかな、と。
2/3飛行で出す場面は(多分)ありませんでしたが、高橋や白徳目を止められる点はネイサンに無い長所ですね。相手が先手でネイサン出したら(睨み合うので)計画しちゃう、みたいな使い方はやってみたいですね。

・・・ぐらい言えたらいいのに実際のインタビューでは

「まぁ、計画しましたって感じでしたね」ってなんやねん!

・紙でやってる?

中2でMTGを始めて、大学進学を期に辞めました。実家のカードもほとんど手放しましたが、ラヴニカの献身でMTGアリーナを始めました。初めてのアリーナ大会は第5回セカコロ、WC大枚叩いてアゾリウスフラッシュを組み、オルゾフミッドと日向オパスに負けました。大会に出るのが楽しい!と知り、はでらCSや蒼紅杯、迫真MTG部といったMOATオンライン大会に参加し、一緒に遊ぶ仲間が増えてさらに楽しくMTGやってます。中学高校の頃とは別の楽しさがありますね。

大会での私、どうでしたか?私は自分のことを上手いプレイヤーだとは欠片も思っていませんが、もし「上手い」と感じられたなら、それは才能なんかじゃなくてMOAT関連の主催者や一緒に走った仲間に育ててもらった力だと思います。

ところでブルナーさん、熱心なプレイヤーを見逃さないなら、MOATランキング1位にして檸檬杯の王者hara yuito氏の事もご存じなのでは…!?

・悔しくないの?

実力以上の結果が出たことに満足しているので、インタビューでは悔しさが溢れることなく夢のように楽しい時間を過ごすことが出来ました。終わった後で悔しくなってくるかもしれない、とインタビューで話しましたが、終わった後たくさんの方から祝福の言葉を頂いて、こんなにも応援されていたんだと改めて気づかされました。プロツアーなどで日本人選手を応援するとき、「私が見てると土地が引けなくなるかもしれない」と見ないようにしてたんですが、今回私が背中を押してもらう側になって初めて「それじゃダメだな」と思えるようになりました。今週末はちゃんと声に出して!声援を伝得ようと思います。

大会翌日、仕事中に「こんなに応援してくれたなら、せめて結果で応えたかったな」という考えが頭をよぎってしまい、なんで最後に、あと1つ、勝てなかったのかなぁ、って、やっと、悔しくなってしまいました。

まだ器が足りなかったので、出直してきます!

Special Thanks!

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