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エクスプローラーの論点(サンダージャンクションの無法者)

気付いたら連休が終わってしまったオーヴァンですよろしくお願いします!


1年前から新セットリリース時に連載しているエクスプローラーの論点ですが、今回サンダージャンクションの無法者(OTJ)リリースから1か月近く経ってしまいまして…今更という思いで書くか迷ってましたが、自分の勉強になればと書くことにしました。OTJによって環境が「どう変わるか」ではなく「どう変わったか」という感じで書いてますが、ご存じの方もそうでない方も是非最後までお付き合い下さい!

OTJリリース前環境おさらい

3/30AC5 metagame breakdown

3/30開催のArena Championship5(AC5)はラクドス吸血鬼が46.8%と支配的な数値で、Top8に5人を輩出。2番手勢力アマリアコンボも7位入賞。そして優勝は古豪イゼットフェニックス、準優勝はクイントリウスコンボ。
そして4/15開催のPizza Boxの1位2位は奇しくもイゼフェニ・クイントリウスと同じ顔触れ。LCIでアマリアが増え、MKMで吸血鬼が増えた環境ですが、フェニックスが尚も健在、といったところでしょうか。

そして迎えた新環境、早速目立ちまくってる奴が居ました。

英語名Slickshot Show-Off、通称「SSO」

デッキの動向

まずはこのカードを採用したデッキから見ていきましょう。計画コスト経由で凄まじい打点を叩き出してくる此奴の一撃、喰らったり喰らわされたりした方はその強さをご存じのことと思います。
クリーチャーとスペルを併用して素早く攻める赤単は勿論のこと、4/19・20のMOチャレンジを連日制覇したグルール果敢でも4枚採用。そして…

ボロスヒロイック

5/5 CCG SuperQualifier 4位

こちらでも4枚投入。SSOは致命的な一押しで落ちるだろうと甘く見ていましたが、顕在的防御ロランの脱出などで守りながら殴る戦術で逆に押し付けてくるようです。グルールが探索するドルイドでリソースを確保するのに対し、ボロスはかつてスタンダードで無双したスカルドの決戦で後続を確保するようです。一点突破の打撃力ではグルール、クリーチャーの保護力ではボロス、といったところでしょうか?

黒単無駄省き

新カードを受けて大幅強化された結果、神決定戦を制すに至ったアーキタイプ。その立役者2人をチェックしましょう。

マジで盤面こうなる

まずは「the Merciless(無慈悲なる者)」から「the Spiteful(悪意ある者)」そして「the Punisher(懲罰者)」に上り詰めた(?)悪党の加入がその1つ。デッキの性質上継続的に悪事を働くことが容易なので、誘発に困ることは少ないでしょう。

このカードについて、上記note以上に詳しく話せる自信が無いので参照されたし。ターン1回制限付いてないのに今更気付いて驚きました。コピー時に追放されるので、どのカードをどのタイミングでコピーするか?というあたりに練習が必要になりそうです。

ずっと手掛かりマンって呼んでて名前最近覚えた

もう1人がこの探偵。自分で捨てても誘発するの見落としていました…。
黒の4マナと言えばシェオルドレッドドロスの魔人が活躍するパイオニアでコイツが輝けるとは思っていなかったのですが、ケアヴェクと同じく無駄省きにおいてはハンデス戦略に噛み合った良カードですね。

定番デッキの論点

アマリアコンボ

5/5 CCG SuperQualifier 6位

LCIで一気に台頭し、パイオニアの看板といっても過言ではないクリーチャー系コンボデッキ。新カードはメインとサイドに散らされたエイヴンの阻む者と、

哀歌なのに陽気なのがギザ姉らしさ

コンボ支援の放題ソーサリーだ。戦列への復帰との比較が興味深いですが、こちらのリストでは併せて3枚採用。名も無き都市の歩哨復活の声など、要所のクリーチャー以外は1枚刺しでサーチを前提とした運用でしょうか?それだとビートプランが取りづらそうに思えますが…どうなんでしょうか?

ラクドス吸血鬼

吸血鬼に欲しかった2マナ域が来た!…

・・・と初見で思いましたが、ソリンと組んでも4個のカウンターはなかなか乗らないし、乗ってもプッシュで落ちるし、税血たちと違って「出た時点で何もしない」のが致命的過ぎました。才気ある霊基体のほうがまだやれそう…

5/2 MOチャレンジ 15位

八百長試合とハイブリッドしたゴルガリ型も登場したようです。吸血鬼と恐竜のコラボを象徴するかのように採用されているガルダとマーブレンが美しいですね。魂の洞窟は恐竜を指定するのでしょうか…?

イゼットフェニックス

5/5 CCG SuperQualifier 優勝
5/5 CCG SuperQualifier 準優勝

言わずと知れたパイオニア名物、タルキール実装でエクスプローラーでもほぼ(時間への侵入以外)再現できるようになりましたね。OTJからの新カードは無いようですが、プロフトの映像記憶を採用した脳筋型も出てきたようです。こちらは感電の反復と時間の侵入パッケージを排してるのでエクプロで完全再現できます。

魔道士ならご主人だろうと焼く!

墓地対策し辛い非白黒系デッキが、コイツをサイドボードに忍ばせてフェニックスを対策することがあるようです。フェニックスを復活させるために6点喰らってたらSSOが削り切ってしまいそう。

白単人間

CCG SuperQualifier 15位

こちらもパイオニア名物デッキですが、直近の変化としてサイドカードとして知られる封じ込める僧侶がメイン投入されているようです。
・アマリアの召喚の調べ中隊、戦列の復帰など
・ソリンからの血管切り裂き魔、寓話の裏面
・イゼットのフェニックス
・独創力/異形化のフィニッシャー各種
・計画経由のSSO(浮いたマナで飛んでくる除去に注意!)
・・・と、ブッ刺さりからちょい刺さりまで幅広く見れることから昨今メイン採用され始めたのも頷けますね。ちなみに無駄省きのケアヴェクはトークンで復活させるので止められないようです。

イゼット独創力

5/5 MOチャレンジ 優勝
放題コンビ

打消し呪文の枠に2種の新カード。どちらもトークン生成手段を兼ねていて、独創力のセットアップに貢献してくれます。

エターリ!?

そしてフィニッシャーも新カードが試されています。宝物経由で素出ししやすい・寓話でコピーできる・死んでも後続が残る、といった点がアトラクサよりも評価ポイントだったのでしょうか?アトラクサ以外にもゼナゴス+世界棘のワーム奔流の機械巨人など様々な型があるので、最適な選択をしたいところ。墓地対策が過剰な今はギアハルク型が辛そうですが…。

新たなデッキの論点

イゼットエンソウル

コプター解禁の恩恵に加え、地味にLCI以降継続的に強化されているアーキタイプ。

CCG SuperQualifier 5位
デッキリストの黒欠けの部分

OTJで獲得した戦力は2点火力 兼 継戦手段。EtBは勿論のこと、ハサミが来なくてもクリーチャーを用意できるのが強そうですね。軽くてデッキの方向性にもあっているので、強化を続けて上位メタゲームに食い込んでくるかもしれません。ただドロスの魔人の増加を理由に黒の2マナ除去枠が主に(喉首から)無情な行動になってきたのはエンソウル側としてはマイナス要因かもしれませんね。直近ではドロスの枠がカリタスになってるリストが散見されます。
その点無情な行動が効き辛い白単人間(サリアの副官がカウンターばら撒くため)の立ち位置は今良さそう。サイドに救済の波濤絶滅の契機を取り合う展開になるのかな?

5/5 MOチャレンジ 準優勝
ロストジッテ

別のリストでは十手を採用したものが好成績を収めているようです。ハサミが付いた5/5を本体に届けるブロック拒否が強そうな印象です。インティのトランプルや外套のアンブロで確実にカウンターを貯める狙いもリストから見受けられます。

ゴルガリ陰湿な根

私がドリプロVOPで対戦して、大いに可能性を感じた陰湿な根デッキがMOチャレンジで好成績を挙げました。

5/2 MOチャレンジ 3位
見た目イクサランっぽくない?

悪事を働くとコイツが復活して、陰湿な根が植物を生み出す。鉱夫と植物を生贄にして忘れられた神々の僧侶の能力を起動すると悪事を働くことになるので鉱夫が…というデッキ。墓地依存が激しいので黒力線RIPが強烈に刺さるところをサイドボードの毒を選べで乗り越えるプランが良いですね。毒を選べは無駄省きや血管切り裂き魔に対処できるので、緑が絡むデッキはなんかやれそうな気がしています。

最後に

禁止制限告知

・・・があるらしいです。5/13、ってもうすぐそこですね!エクスプローラーで禁止制限でたらまたnote書きます!書けたら…書きます!!

大会案内

毎月お世話になってるエクスプローラー大会「ドリーミングシンデレラプロジェクトVオープン(ドリプロVOP)」にて、選ばれし12人の優勝者(シンデレラ)たちによる招待制イベントが告知されました。
その名も「(ドリ)プロツアー」!

オリジナルプレイマットだと!?

私は第2回から参加しているのですが、未だ優勝したことがありません。チャンスは残り8回、私はシンデレラを諦めたくありません!一緒に(ドリ)プロツアーを目指してくれる方は是非Twitter(@steamgunnerovan)やこのnoteにコメント下さい!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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