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字や姿勢が勉強に与える影響とは?〜姿勢を正して丁寧な字を書こう〜

お久しぶりです!ステーキソースです!

 9月の塾の雰囲気というのは不思議なもので、夏の間の生徒の頑張りや講師とのやりとりなんかが露骨に現れると思うんです。夏に頑張れた子が多い塾は、入試までこの調子でいくぞ!といったある意味では厳粛な集中力あふれる空間になっているのに対し、夏の生徒の勉強が思わしくなかった教室ではダラっとした締まりのない雰囲気になっているような気がします。ちなみに私が働く校舎は後者です。(シャレじゃないですよ?笑)

 そんな校舎の空気感は一体どこに現れるのか?私が最もそれを感じたのは自習室でした。私が見ているのは、勉強する姿勢・ノートの文字・自習室や授業中の態度の3点です。取り組むテキストが大きくゆがんでいる生徒、お前の重心はどこにあるんやというくらい全体重を壁にもたれながら字を書く生徒、宿題の字が目を細めて注視しなければ見えない生徒が増えていました。

 私の10年に渡る塾通いの経験上、字や姿勢が大きく乱れ始めたら、それはその子の成績が下がるイエローサインです!現に私が自習室で見つけた上記の子たちは概して成績に伸び悩みのある子たちでした。この記事では、成績を上げることと字や姿勢など、生活上のこととの関係に迫っていきます!

1、字や姿勢から見えてくる生徒の心

 私は生徒に授業をする時、この文字と姿勢の指導を必ず行ってます。この後に述べる良い字や姿勢が出来ていなくても強く言ったりはしていませんが、乱れていれば毎授業で必ず注意します。それは、姿勢や字には、受験勉強にも繋がる勉強の基本精神が隠されているからです。

 読めない字・自分にしかわからない字を書く子に共通して言えることは、この字(文)を読んでもらうという意識が欠けていることです。俺は字が汚いから、、、とぼやく生徒も多々いますが、読み手からすれば汚い字と雑な字の区別は一瞬でできます。丁寧な字とは、目を細めなくても読める字のことです。読み手に余計な苦労を与えないように大きく、濃く、一字一字をはっきりと書いた字です。自分しか読めない字は、自分さえ良ければいいという利己的な感情の表れとも取れます。

 曲がった姿勢は目の前の相手に不快感を与えます。想像してみてください。これから大事な話をしようという時に目の前の相手がほおづえをついて体を大きく横へ反らせながら話を聞く姿と、まっすぐな姿勢でに目をみて話を聞く姿。どちらともっと話したいと思いますか?

 姿勢悪く勉強したり授業を受ける子には、この相手の視点という考え方が備わっていない傾向があります。特に自習室なんかでは体が横に反れればそれだけ横の席の子に迷惑をかけますし、勉強へのイヤイヤ感も伝わって教室の雰囲気も悪くしてしまいます。

 姿勢を正して両手をノートの上に出して勉強する姿勢、これこそが人間が最も勉強に集中できる姿勢なのです。というのも、人間の神経は指先に多く集まっており、細かい作業ができるほどの高い集中力を発揮する場所が指先なのです。両手の指先で集中力をフルに使えば自然と計算ミスや書き間違いも減って点数もアップします。

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 もちろん嫌悪感と同様に高い集中力も周りへと伝播していきます。みんなが集中して勉強できていれば、自然と勉強する子が中心の厳格な学習空間ができあがるはずです!

2、関係なくない!受験にも繋がる思いやりの心

 ここまでの話を受けて多くの人が、そんな字や姿勢なんか気にしなくても覚えるべきことを覚えれば受験は受かる、みたいなことをいう声が聞こえてきます。しかし、そんなことはないと私は思っています。受験勉強は決してただの知識の詰め込みではなく出題者の立場、いわば相手の立場に立つことが求められる場だからです。

 例えば入試の国語や英語では長文を読んで答える問題が必ず出題されます。しかし、残念ながら問題を出すのはその文の筆者ではなく問題作成者という別の人です。問題を解くことは筆者ではなく出題者との対話です。本文をより客観的に読んで、出題者と同じ理解を得るには相手の立場に立つことが第一条件です

 数学や理科にだって出題者はいます。入試なんてパターンだから、と無理矢理暗記しようとしていませんか?そういう人ほど引っ掛け問題に引っかかります。21世紀初頭のPISAショック以降、パターン化の暗記・反復学習は見直され、応用力や知識の活用のしかたを知らねば解けない問題が急増しています。その根幹にあるのは相手のことを思いやる心と読解力です。

 ここまでの話に疑問を覚える人は、勉強を知識や技術の詰め込み作業だと思い込んでいるかもしれません。作業として取り組んだ勉強は頭には残りません。頭でしか勉強したことを覚えていないからです。イヤイヤやった勉強はすぐ忘れるのに、くだらないことはよく覚えているのはなぜでしょう?

 楽しい思い出や辛い経験を忘れないのはそれが心に残っているからです。勉強も同じです。闇雲に頭だけで覚えた事柄はすぐに忘れます。丁寧な字・真摯な姿勢で取り組んだ勉強こそ心が覚え、忘れないのです。もしも実感が沸かなければ形だけでも意識してみましょうまずは丁寧な字と正しい姿勢から!続けることで、きっと気持ちと学力が追いついてくるはずです!!!

ご清聴、ありがとうございました。

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