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私はどこで何をしているのか【2022年1月22日】

 今日の昼、小山台高校時代の野球班の監督、福嶋先生の講演会がYouTubeでライブ配信されていて、それがLINEで回ってきたので、懐かしいなあと思って見てみたら、びっくり自分がちょっと紹介されてしまって、「この子は、神戸大学に進学して、今は世界の海洋ゴミの問題に取り組んでいます。」と紹介されていた。おっと、これは記憶のアップデートが必要かもしれない。

 そういえば、最近たくさんの人に、君は今どこで何をしているのかと、尋ねられる。昨日、同居人と話をしている時に、そういえば、自分たちはかなり世間的に見たら変わっているということに久々に気が付いて、爆笑した。

海洋ゴミ問題への取り組み

 2019年の冬。あれは神大に入って一年目の時だった。「つなぐ図書」という環境任意団体を作り、海洋ゴミ問題の認知拡大を狙った絵本を制作し、世界中の子どもたちに届ける活動を始めた。

 たくさんの学生や、社会人の方々が協力をしてくださり、たくさんの海外の子どもたちに絵本を届けられるようになった。先日もフィリピンで絵本を配ってくれている団体のオンライン読み聞かせ会に参加させていただいた。子どもたちが「ゴミの気持ち」を考えている姿は、なんだか心温まるものだった。コロナの影響などもありまだなかなか配布は進んでいないけれど、これからも少しずつ、地道にたくさんの方に届けていきたい。

 この活動にはもともと、「絵本などを使えば、誰でも国境を越えて環境保護の活動をできるということを広めたい」という目標があったが、自分のマネジメント能力の未熟さと精神的不調のせいで、それほどの社会的インパクトを残すことはできなかった。今後ほんの少しでも同じような活動が増えることを願うばかりである。

大学中退と移住

 大学1年生が終わって休学を始めた。実は鼻から大学に戻るつもりは無く、休学しているのは「学割」を使うためと「学生」という肩書を使うためだけだった。(2023年の春までは休学できる予定だ。)自分には学部の学問と環境が肌に合わなかった。手触り感も無ければ、生きてるのか死んでるのかも分からなくなったので、つまらなさすぎて、行くのを辞めた。

 これまでに一体何度「もったいない」という言葉を浴びせられたか分からないが、大学の名前や偏差値で社会的安定性や価値を決める方々に対して嫌悪感などは一切なく、「懐かしい香り」を感じるだけだ。

 そういえば大学の話で言うと、最近はそこらの文系学部に行くぐらいなら放送大学とかに入って全国どこでも自由に活動しながら好きな学問を選んでやるというのが現状の最適解なのではないかと考えたりしている。もし特に深く考えずに高校時の洗脳で大学に行くことを考えている人がいたら、そんな選択もあるのだということは伝えたい。

 休学後は、環境活動などを一年間やった後、2021年の4月から高校の同級生と田舎への移住を決めた。お金が無かったのでとりあえず2ヶ月くらいギグワークで資金を作り、古民家を購入して、岡山県高梁市へと移住した。

百姓としてスタート

 2021年の夏のはじめにここに引っ越してきた。こちらに来てからは、毎日新聞配達をしながら、農家やJAのお手伝いに行ったり、畑を耕したり、まあとかくいろんなことに取り組んできた。

 そして、その中で感じたことなども踏まえつつ、やりたいことが色々できてきた。

 とりあえず、今年からぶどうを作り始め、茶畑もはじめる。そこで基礎年収を稼ぎつつ、その他の時間は音楽活動が中心で、執筆・政策提言のプロジェクト・畑・などなど…様々なことに取り組んでいきたい。

 百姓として、季節(自然の流れ)に身を任せながら、その時々に合わせて手を動かしながら好きなことを学び、好きな人と会い、好きなものを生み出していく、そんな生活がとりあえず始まった。

ぶどう作り

 ぶどうを作ろうと思ったのは赤迫靖浩という男に出会ったからだ。高梁市の布賀という場所でぶどうを作っている赤迫さん。この方の人柄に惹かれて、ぶどうを作ろうと思い始めた。

 もともと、何かしらのカタチでは土にふれ続けようとは考えていた。理想としては、土にふれる仕事で基礎年収(最低限の生活ができるお金)を稼ぎたかった。

 ぶどうは夏場はかなりハードだが、半年頑張れば、基礎年収を確保できて、冬場は自由にやりたいことができる。そういう意味でも、ぶどうはかなり良かった。そして、自然派ワイン用のぶどう作りも、そのうち始めたいと企んでいる。

 今年から、自分が育てたぶどうも出荷される予定ではあるので、もし良いものができたら、味わってもらえたら嬉しいなぁと思う。

音楽活動

 今年から、音楽を始める。その名の通り、「音を楽しむ」というだけである。別に歌を作って路上ライブしてメジャーデビューを目指すわけではない。サウンドクリエイター的なカタチで、とにかく「音を楽しむ」活動をしていきたいと思っている。

 これまでスポーツばかりして、音楽的素養は皆無であり、ピアノの「ド」の位置も分からなかったような自分が、どんな「音」を作るのかは、自分自身も楽しみである。

政策提言プロジェクト

 最近、中心活動の傍ら地道に取り組んでいるのが、「芋虫大作戦」だ。田舎に来て肌で感じた問題意識を元に、自己満足で制作した政策提言が、いつのまにか面白い活動になってきている。

その他

 あとは日々新聞配達をしたり、家の畑を耕したり、たまねぎを作ったり、このnoteなどで執筆をしたり、茶畑をやったり、近所のお手伝いにいったり、なんだかんだ色々やっている。

 よくよく考えたら、ぶどう農家をやりながら音楽を作り、政策提言を作って、お茶を作って、執筆をして、新聞配達をしてる人なんて、日本に他に一人でもいるだろうか。いたら、会ってみたいと、強く思う。もしこれに21歳とか、神戸大学中退とか、色んな付属条件を付け始めたら、どんどん僕は「ヤバい奴」になっていく気がする。

 こんなことをしているなんて、去年の今は全く想像だにしていなかった。来年もまた、想像だにしていなかった姿になっているかもしれない。生きているか、死んでいるかも、分からないよね。とりあえず、自己紹介はこれで終わります。

あ、名前を変えた。

 そういえば、これから活動していく屋号というか、もう一つの名前を決めた。音楽を始めるキッカケになった「haruka nakamura」にあやかって、ローマ字で「itsuki minami」にした。これからはこれでいろんな不真面目な活動をやっていこうと思う。


『南大樹の日々雑記』

短編小説集『三千世界』

政策提言プロジェクト

連載『損得を超えた誠実を求めて』

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itsuki minamiが今感じていること見ている景色を純度の高い状態で綴っています。 Will, a fleeting memory …

大丈夫.