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【企業価値】キャッシュフローから計算する企業の現在価値、3分でわかるDCF法

企業の価値ってどうやって計りますか。
資本金ですか。総資産ですか。
企業買収の場合、ファイナンスの計算ではディスカウント・キャッシュ・フロー法(DCF法)というのを使います。

計算方法を簡単に説明します。下の式をみてください。

$$
y=\frac{FCF1}{(1+r)1}+\frac{FCF2}{(1+r)2}+\frac{FCF3}{(1+r)3}\cdot\cdot\cdot
$$

yが企業価値です。
右辺の一項目の分子は一年後の予想されるフリーキャッシュフロー(FCF)、その企業が自由に使えるお金です。

分母は1に割引率(r)を足したもの、割引率はとても小さいので1を足さないと割り算でとても大きな数字になってしまうので必要です。
割引率というのが重要で以下で説明します。

割引率はWACC(ワック)とファイナンス界で略称されるウェイテッド・ア
ベレージ・コスト・オブ・キャピタル(加重平均資本コスト)を使います。
簡単なのでまず式をみてください。

$$
WACC=\frac{D}{D+E}\times rD \times (1-t) +\frac{E}{D+E}\times rE
$$

DはDebt、負債。EはEquity、株主資本。tはTax、税金。rは負債つまり銀行と、株主資本つまり株主、それぞれの要求するリターンです。
よく見れば分かるように、単純にその企業の資本の割り合いを計算しているだけです。分母が同じで分子がDとE、胆となるのはtの扱いです。
企業のインカムステートメント(損益計算書)を見れば、EBIT(イービット、インカムビフォーインタレスト&タックス)という項目があり負債は税引前で処理できるので、負債は税金の負担を軽減する効果があるので(1-t)をかけられます。

DCF法をつかうときは、まず割引率、rを求めることが始まりです。

$$
y=\frac{FCF1}{(1+r)1}+\frac{FCF2}{(1+r)2}+\frac{FCF3}{(1+r)3}\cdot\cdot\cdot
$$

この式に戻ります。

2項目は2年目、3項目は3年目、とういうふうに、理論上、無限年までシグマを使って計算すると、しつこいですが理論上のその企業の「現在価値」が出てきます。実務的にはターミナル・バリューという最終年を決めます。

むかしホリエモンが最初に捕まった「風説の流布」というのは、1億円で買った企業を1年後に4億円で売ったからというもので、DCF法を使った計算だとそれだけ1年間にその企業が成長し信用度が増したただけだった可能性が高いです。

LaTexの機能がnoteにあったのでつかってみました。DCF法の記述式は以下です。

y=\frac{FCF1}{(1+r)1}+\frac{FCF2}{(1+r)2}+\frac{FCF3}{(1+r)3}\cdot\cdot\cdot

あとこのサイト

を使うとかなりズルしてLaTexが使えるふうを装えますよ。

noteが紹介していてある程度LaTexをつかった経験はあるが、忘れかけている人むけには、

この2つのサイトにファンクションの一覧がば~っと載ってます。


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