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S-V.League ホームアリーナ大丈夫?
少しずつ形が見えてきた S-V.League。今回はアリーナの話。
Vリーグがもっと人気スポーツとなるための生命線は集客。ホームアリーナを決めて試合をすること、そしてキャパが大きく利便性の良いアリーナを選択することの重要性を関係者が認識すること。どこで試合があるかを周知しないと始まらない。
— びわスポ 大河正明 『社会を変えるスポーツイノベーション』 (@mybright0922) November 24, 2023
S-Vのホームアリーナ要件は厳しいぞ?
「5000人アリーナ」は大げさで、実は「3000」です。
「5000」は、2030-31シーズンからの基準なので、時間的猶予がそれなりにあります。もちろん5000人アリーナ確保に向けて今から動きだすことは大事ですが、当面は3000が目標になります。ちなみに売上高も6億は先の話で、当面は4億です。
でも、3000も結構きついよ?
調べてみると、3000を超えていないアリーナ、結構あります。まずは男子から見てみましょう。(ざっくり調べたので間違っていたらごめんなさい…)
男子
![](https://assets.st-note.com/img/1703268137310-LEfEiBm4Id.png?width=800)
スカイアリーナ(サントリーサンバーズ)、三島市体育館(東レアローズ)、旭川市総合体育館(ヴォレアス北海道)が少し厳しそうです。そのうち、ヴォレアスについては動きが確認できました。どうなるかはわかりませんが。
サントリーサンバーズ、東レアローズについては、フロア席(体育館の床に椅子を並べたり仮設のスタンドを設置)を頑張ればなんとかなると思われますが、2030年に向けてどうするのか注目です(とはいえ、すでに申請書は提出されているんで決まってるはずですが、なんて書いてあるんでしょうか?もっと情報を公開してほしいなあ…)。もちろん少しホームタウンから離れればいくらでも大きいアリーナはあるんですが、個人的には現状のホーム(サントリーは箕面市、東レは三島市)にこだわるべきだと思うんですよねー
女子
![](https://assets.st-note.com/img/1703277739739-wvCrrcZ0yY.png?width=800)
女子は軒並み3000を割り込んでいます。個人的に深刻だなと思うのはPFUブルーキャッツ。おそらくホームタウンになると思われる、かほく市にアリーナがないので、お隣の金沢市の体育館を借りることになりそうです。ブルーキャッツはSVに向けて前向きに動いてはいますが、アリーナを用意するとなると大変なので、今後に注目したいです。
アランマーレも今季はホーム酒田市での開催がありませんが、改修中の国体記念体育館を使うと予想。ただ改修といっても長寿命化工事とのことで、キャパは増えなさそう…
あとは埼玉上尾メディックス(埼玉県立武道館)。個人的にはコンパクトにまとまっていて好きなアリーナなのですが、今後の要件拡張を考えると厳しい。もちろん「上尾市」にこだわらなければ大きなアリーナはありますが(なんなら、さいたまスーパーアリーナとか?)、個人的には上尾市のままでがんばってほしいです。上尾市民体育館がだいぶ古いですから、うまく市をそそのかして、改修に持ち込んでくれないかなあと期待しています。近くにイオンモールがありますから、その辺とうまく口裏を合わせて金の匂いをちらつかせれば、ワンチャン…
そもそもホームアリーナ要件って必要?
ここまで長々と書いてきておいてなんですが、私はアリーナ要件、不要だと思っています。あったとしてもせいぜい1500くらいでいいんじゃないですかね?
リーグは「成果」を問うべきで「手段」を強要すべきではない
S-V.League構想って、というか日本のスポーツビジネスって、リーグが理想とするクラブ像を押し付ける感じが強いんですよね…(Jリーグの成功?体験から来てるのかなあ?)いいアリーナはクラブが自発的に求めるもので、リーグに言われてやることではないような…
リーグ参加ライセンスの要件として「売上高」「健全経営(財政・ガバナンス)」などの「成果」を求めるのはいいと思います。ですが「観客動員」とか「アリーナ」は収益を得るための「手段」のひとつですよね。収益を得る方法はチケット収入だけじゃないですから、そこにどれくらいこだわるかは各クラブの経営判断であって、リーグが口を出すところじゃなくない?と思います。
極端な話、全試合無観客でもよくないですか?選手・スタッフの待遇も含め健全経営できてさえいれば。例えば、全面グリーンバックの撮影スタジオで試合をして、お客さんは自宅からバーチャル空間で観戦するとかの方が、ファンを喜ばせられる可能性ありますよね?将来的には。その時リアルの観客はゼロですよ?少なくとも巨大アリーナの一番安い席(めっちゃ上のほうで、選手が米粒くらいにしか見えない)よりは楽しめるのでは?飲食とか現地の雰囲気とかって言ったって「試合はほぼ大型ビジョン見てました」じゃがっかりですよ?観客動員を増やせばいいって話じゃないですよ!みたいな。特にバレーボールは、バスケやサッカーみたいに選手がダイナミックに走り回ったりしませんから、遠くから見ても狭いところでコチョコチョしてるだけで、なんのこっちゃよくわからんのですよ。バレーボールの場合、ファンが楽しめるのはせいぜい3000くらいまでかなと思いますがどうですかね?
【11/26時点・平均入場者数ランキング】
— 安田 良平/Ryohei YASUDA (@yasudaryohei424) November 26, 2023
①東京GBはさすがの2試合連続満員(2,864/2,809)
②パナソニック戦から堺も連続で満員相当
③V1男子平均/1,694人(前週比-9)
④V1女子平均/1,918人(前週比-272)
会場の熱狂度は高い。
絶対数だけでなくチケット完売数や満員率の強調もありか#Vリーグ pic.twitter.com/9kQQyXrzma
要するに「ウチは集客至上主義です」「ウチはスポンサー契約がんばります」「ウチはメディアコンテンツで勝負します」みたいにクラブごとに個性があっていいじゃない、というお話でした(メディアコンテンツって言っても放映権リーグが一括管理してんのそもそもどうなの?ってのはありますが、それはまた別の機会に)。とはいえSVは動き出しちゃってるので、とにかくまずは3000確保がんばってもらって、来年も変わらずバレーボールが見られることを期待します。
おまけ
ちなみに私のかんがえたさいきょうのありーなは、キャパ3000くらいで、フロアはバレーボールコート1面のみ、テニスのセンターコートみたいに全席固定座席でコートの目の前まで座席がギッチリ詰まっていて、スタンドはボンボネーラみたいな急勾配、ビジョンはセンターハングじゃなくてコートの4つ角に付けて見上げなくても見れる、超コンパクトなバレーボール専用アリーナです。日本にありがちなコート4面とれます!みたいな多目的体育館はウンザリだぜ…
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