basepartners山口丈寛氏〜起業家が起業家を応援するVC登場〜
今回はbasepartnersの山口さんの出演会をまとめました!
basepartnersを創業された経緯やC向けビジネスのPMFなどについてお話し頂いています!
▼目次
・当時は倍率250倍!?新卒でVCを目指した経緯とは?
・【basepartners】スタートアップを全力支援!リソースやハンズオンでの経営支援まで?!
・【C向けビジネスにとってのPMF】コロナ禍に対応した〇〇の追求が大切!
○山口 丈寛 basepartners有限責任事業組合 代表パートナー
HP▶︎https://www.base.partners/
Twitter▶︎https://twitter.com/basepartners1
Facebook▶︎https://www.facebook.com/basepartners...
みらい證券株式会社にてベンチャーキャピタル事業に従事。2007年に株式会社シーエー・モバイルのCVC事業にてスタートアップ投資/アライアンス支援/M&A業務に従事。2014年に独立開業し、スタートアップ経営/VC・コンサルファームにおける外部パートナー参加/M&Aアドバイザリー事業などの実績を積む。2014年にCVC事業の再立ち上げの為、株式会社シーエー・モバイルに復職、戦略投資室室長に就任。2017年にbasepartners LLP創業。BP1LLP代表組合員。
当時は倍率250倍!?新卒でVCを目指した経緯とは?
VCに入ったきっかけ
山口さんは大学3年生〜4年生のときに社長になりたいと考え始められ、悶々とした時期を過ごされていました。
そんな時に受けられたベンチャービジネス論の講義でVCの存在を知り、VCで働きながら良いビジネスアイディアがあればそれで起業しようと思い、VC業界に進まれたそうです!
当時のVC業界への就職
当時、山口さんが就職活動をされていた時は求人自体がほとんどなく、JAFCO、大和企業投資、日本アジア投資の3社しかなかったそうです。
説明会に参加された時には1000人ほどの学生が来ており、採用枠が3〜4名程で無理だと思われたそうです!
そのため、山口さんはネット検索で出てきたVCにテレアポとメールをされたそうです。メールで応募後、みらい証券から返信が返って来たそうです。当時みらい証券に在籍していた、サイバーエージェント・キャピタル竹川さんが面白いやつがいるから会ってみようという話になり、採用面接を受けることができたそうです。同じ日に社長と常務とも話をして入社が決まったそうです!
起業に至るまでの変遷
みらい証券ではインターンとして1年、正社員として1年半働かれています。
みらい証券で働かれている中で起業家に対する山口さんの強みがない事を悩まれていたそうです。その悩みを竹川さんに相談されサイバーエージェントグループのCAモバイルに転職されました。CAモバイルに転職後は20代半ばまでVC業務を行われていたそうです。しかしVC業務を行う中で元々の目標であった起業をしなくていいのかという焦りが出て来たそうです。起業していない事への焦りが出て来た頃に、投資先で出会った同い年の人が1人で起業しており、一緒にやろうと相談を受け、2人で会社を立ち上げれました!
ベンチャー企業を立ち上げ
2011年3月11日に起業されたそうです。
当時、山口さんは売り上げを作りながら参画しなければならいないと考えており、見込み客なども作られていたそうですが、震災の影響で全てダメになってしまったそうです。そのためキャッシュが必要になり売り上げを作るために営業代理店からスタートされました。ベンチャー企業の立ち上げから約1年経った時に山口さんは、自分の得意分野がベンチャーのエクイティーに関わる事やM&Aに関わる事だとわかるようになっていたそうです。
そのため、自分の強みで一度商売をしてみたいと思い、独立されたそうです。独立後、3年間はM&Aのアドバイザーや人材紹介をされていました!
basepartnersができるまで
3年ほど個人事業主として働かれている時に、チームで何かやりたいと思うようになっていたそうです。そのタイミングでCAモバイルからCVCの立ち上げの話を頂き、VC業界に戻ってこられました!
2年ほどVCで働き、改めてVCの仕事が楽しいと感じられたそうです。
そのため、VCで起業できたらすごく良いなと思い、basepartnersを設立されました。外川さんと共同代表でbasepartnersされた理由は、山口さんがCAモバイルを退職される事を外川さんにお伝えされた時に、一緒にVCを立ち上げをしないかという話になり、共同でbasepartnersを設立されたためです!
その他にも山口さんの趣味などについてもお話し頂いています!
ぜひご覧ください!!!
【basepartners】スタートアップを全力支援!リソースやハンズオンでの経営支援まで?!
basepartnersの概要
現在運用されているファンドは2018年に投資活動を開始されました。
約8億円の資金を運用されており、20社に投資されています。
1社あたりの平均投資額は2500万円ほどになります。
基本的にはシードラウンドの企業に投資をされているそうですが、全体の1割程はファンドのパフォーマンスを最大化させるためにシードラウンド以外の企業にも投資されています。
投資領域はオールジャンルではありますが、basepartnersのファンドの特徴としてtoCやエンタメ事業に積極的に投資をされています!
どんな投資先がある?
basepartnersはPiton株式会社に投資されています!
Pitonは建築業界出身の小村さんが代表をされており、建築業界で感じられた課題やこうあれば建築の現場や家づくりが良くなるだろうといった視点からSaaS型のソフトウェアの作成と家を建てるために下に敷く基礎のハードウェアも開発されている企業です!
Pitonは会社設立時の業者選びから相談をして、投資をされたそうです!
起業家との出会い
小村さんとは、小村さんがYKKに在籍されている時に出逢われたそうです!
小村さんがSBIの大学に通われていたそうで、SBI大学のビジネスプランコンテストのカリキュラムの臨時審査員を山口さんが担当されていました。
そのカリキュラムで小村さんのプレゼンの質がとても高く、投資できるかもと思い、小村さんに起業するなら連絡くださいとお伝えされたそうです。その後、小村さんはアンドパッドに転職されますが、起業の夢を諦めきれず、改めて山口さんにご連絡されたそうです!
投資をする際の見極め方
山口さんは面談で起業家とその起業家のやりたい市場と事業戦略を見られ、その上で起業家が本当にやりたい事業なのか、事業をどのように進めていくのかを具体的にイメージできているのかを見られるそうです!
投資をする際の検討期間
1号ファンドで1番早いケースは2週間で投資実行までされたケースがあるそうです。投資実行までの平均日数は1ヶ月から1ヶ月半ほどです!
起業家のやる気、人柄、マーケットなどを見ながら、短期的に判断されるそうです。また失敗してもこの起業家に投資して後悔がないと感じれる起業家に投資をしているとおっしゃられていました!
投資をした後の関わり方
コロナの影響もありますが月に一回以上、対面で月次の進捗を聞かせてもらいながら、山口さん達ができることがないか、起業家から投げかけてもらうようにされているそうです。また何かあれば都度連絡してもらうようにもされているそうです。
大切にしている事
basepartnersの立ち上げのきっかけが起業家による起業家を応援するためファンドを作りたいということだったそうです!
そのためbasepartnersのLP投資家は起業家の方や上場企業の経営を経験された方、EXIT経験者などが多数居られ、起業家としての経験値や上場企業の経験値をシェアする橋渡し役になることを大切にされているそうです!
投資先に期待された事
TEAM LIKEの中村さんから増資するチャンスがあると思っているが、増資するべきか相談を受けたそうです。山口さんは自己資金でも問題ない会社なので、色々な選択肢があるからVCからの調達はしなくても良い事をお伝えされました。その上でVCから調達されるなら投資できるファンドを持っているので頑張りますとお伝えされたそうです。そこから投資も決められて、社外CFOとして2億円の資金調達もされました!
その他にも投資先に好評な支援などについてもお話し頂いています!
ぜひご覧ください!!!
【C向けビジネスにとってのPMF】コロナ禍に対応した〇〇の追求が大切!
シリーズAまでの進め方
toCビジネスの場合、プレA、シリーズAで調達を行う場合は売り上げや目に見えるKPIある程度作れていないと調達が難しいと仰られていました!
ユーザーだけ伸ばしていても、マネタイズが出来なければ、事業としてサービスが続けていくことが出来ないため、売上に直結するKPIを示す必要があるそうです。
これまでの事例について
Vtuberが流行り出した頃にキャラ4人の絵を見て投資を決めた会社があったそうです。その会社はBrave gruopという先日サービスを終了したゲーム部を運営していた会社です!
ゲーム部は初めのリリースで20万再生を記録し、当時のVtuberでメガヒットを出し、出すもの全て数十万再生を記録して急激にファンができたそうです!リリースして1ヶ月で月々の再生数ランキングで一気に一位まで上がったそうです。ゲーム部は売り上げ無視でコンテンツに投資をしたことで急激にKPIが伸びて評価された事例だと仰られていました!
C向けのPMF
basepartnersの投資先でユーザーから課金や従量課金で月商100万円から200万円ほど売り上げを作れていた企業がありましたが、この状態はPMFではないと仰られていました。ニッチでコアなファンがお金を払ってでもコンテンツ・サービスを楽しみたいといった状況だったそうです。
そのため、その時の売り上げやファンの数が10倍や100倍になる傾向が出始めたときがPMFの第一段階だと仰られていました!
調達をしながらM&Aを進める
事業会社の事例で同じ相手にエクイティ調達の話とM&Aの両方のお話をされていることもあったそうです!
しかし純粋なベンチャー投資を行なっている取引先に対してはM&Aの話はせず、調達メインのお話をされていたそうです。この場合不義理になる可能性があるため、起業家からM&Aも視野に入れながら、動いていることはお伝えしてもらっていたそうです!
その他にもエンタメ領域以外の投資先事例や資本政策などについてお話し頂いております!
ぜひご覧ください!!!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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