KVP 長野秦和 〜VC歴8年で約85社に投資したベンチャーキャピタリスト〜
今回のゲストはKVP長野さん。
元々、新規事業立ち上げの責任者をやっていた長野さんですが社内でベンチャーキャピタルの事業に参入しようという話になり、取締役に抜擢されたことがベンチャーキャピタリストになったきっかけだそうです!
KVPがどのような投資方針でどういう企業に投資をしているのか、また、起業家が投資家を選ぶときに気をつけるべきこと などについて伺いました!
起業したい人、これから資金調達したい人、ベンチャーキャピタルがどんなことをしているのか気になる人 など必見です!
○長野 秦和 株式会社KVP 代表取締役社長/パートナー
公式HP▶︎http://www.kvp.co.jp/
Twitter▶︎https://twitter.com/hiro_nagano
KLab株式会社入社後、BtoBソリューション営業を経て、社長室にて新規事業開発のグループリーダーに就任。その後、2011年12月に設立したKLab Venturesの立ち上げに携わり、取締役に就任。2012年4月に同社の代表取締役社長に就任。17社のベンチャーへの投資を実行する。2015年10月にKVPを設立、同社代表取締役社長に就任
第一回
VC歴8年で約85社に投資したベンチャーキャピタリスト!
新卒で当時は未上場だったKLab株式会社に入社
長野さんは新卒でゲーム事業などが有名なKLab株式会社に入社。
ガラケーのiモードが全盛期だった時代にiモードの企画や開発に従事。
入社して5~6年経過してKLabが上場。その後新しい事業としてベンチャーキャピタルへの参入することになり、最初は取締役に任命されたが仕事があまりにもできたことから社長に就任。
優秀な起業家にはオファーが殺到するのでスピード感が重要
元々はSBIインベストメントとKLabの合弁でKLab Venturesが設立された。当時は両社にお伺いをして投資をしなければならなかったので投資の意思決定までにかかる時間が長く、このままだと他のVCとの勝負にならないということで独立する動きになり、KVPを設立。
第二回
約6割の投資先がシードやアーリーの会社です!
どシード、起業したてで、まだサービスを作っていないような起業家に投資
現在KVPは4年前に作った1号ファンドと去年できた2号ファンドを運営中。両ファンド共にどシード、起業したてでサービスをまだ作っていないような起業家に投資していて、実際の投資先の6割くらいがまだサービスを持っていないような段階で投資。
一緒に議論しながら大きくしていくのが楽しいからシード期の企業に投資
長野さんが元々事業開発に従事していたという背景もあり、「新しい会社と新しい事業を一緒に議論しながら作っていくことが楽しい」という理由でKVPはシード期の企業に投資をしている。
起業家との出会いは7割が紹介
KVPで新規でお会いする起業家の数は約50~60社ほど。起業家との出会い方は以下のパターンに分けられる。
・紹介(7割ほど)
・イベントで出会う
・HPからのお問い合わせ
・ツイッター等SNSからのDM
京都まで口説きに行って投資した企業
長野さんが印象に残っている投資先は株式会社Casie。
長野さんはイベントでCasieの存在を知り、当時Casieの代表の方はVCの人と会ったこともなくVCからの資金調達は考えていなかったが、長野さんが直接京都まで代表の方に会いに行って
「君たちの会社は本当に可能性があるからエクイティの調達をVCからやって将来上場を目指さなきゃいけない会社なんだ」
と散々口説いて最終的に投資。
プロダクトを市場に適合させること、次の展開に結びつけることが重要
投資する時はプロダクトをしっかりPMFさせること、しっかりと次のラウンドへと導き、億単位の調達をしてさらにスケールアップできる展開に結びつけることを重視している。プロダクトの方向性は起業家の感性によって決まったりもするので、そこを尊重しつつも上記の二つを意識している。
また、KVPがシード期に投資してから18ヶ月以内にシリーズAを完了している確率は約85%
第三回
こういう起業家であれ!投資家からオファーが来るには?
創業期にエンジェル投資家や他の投資家にシェアを渡しすぎてしまう人が未だにいる
特に地方だと多いが、創業期にエンジェル投資家や他の投資家にシェアを渡しすぎてしまう人が未だにいる。8割くらいのシェアをエンジェル投資家が持っているというひっくり返るような資本政策がたまにある。資本政策で失敗してしまうと次のラウンドで連続的な投資を受けることが難しくなってしまうので資本政策は気をつけるべき。
色々なスタートアップに投資をしている投資家を選ぶのがおすすめ
投資経験が豊富で多くの企業に投資をしている人は投資に慣れているので、何をやったらダメなのかなどのルールやマナーを分かっている人が多い。それに対して、投資経験が少ない投資家の場合は、悪意なく、天然で、やってはいけないことをやってしまうケースがたまにあるのでどれだけの投資を今までしてきたのかは投資家を選ぶときに重要なポイント。
事業計画書だけを見て投資したいというケースは少ない
実際に起業家と会うことはかなり重要で、事業計画書だけを見て投資をしたいと思えるケースは少ない。なので地方と東京を比べてしまうとやはり地方の方が不利になってしまうことも。
ただ、KVP壁打ちアワーというディスカッションをするイベントなどを通して、起業家と投資家の接点を作る取り組みなどもKVPさんは提供しているので気軽に連絡してみるといいかもしれません!
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