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栖峰投資ワークス関兵馬氏〜関西一筋で投資を行うVCの登場〜

今回は栖峰投資ワークスの関さんの出演会をまとめました!

関さんには栖峰投資ワークスを設立された経緯やファイナンスについてお話し頂いております!

▼目次
リーマンショックがきっかけ?ベンチャーキャピタル投資特化で独立!
【栖峰投資ワークス】攻めのファイナンスに20億円の投資!!
【面白いファイナンスの事例とは】ポテンシャルに投資をするVCの本音!
○関兵馬 栖峰投資ワークス株式会社-代表取締役
Twitter▶︎https://twitter.com/113hyoma​
公式HP▶︎https://siwi.info/​
同志社大学(経済)卒。ロンドン大学大学院金融論(Post Graduate Diploma)修了。
大阪中小企業投資育成㈱において20年間に亘り、
ベンチャー投資および中堅・中小企業への投資に携わる。
ベンチャー投資では、主に近畿圏のテクノロジー系企業に創業期から投資し、
経営支援から投資回収(株式上場・M&A)まで担当。
また中堅・中小企業への投資では、安定株主を軸とした資本政策の立案や
事業承継の円滑化にも従事。
企業の創業期から成熟期までの各フェーズで、
豊富な支援経験と良質なネットワークを持っている。

リーマンショックがきっかけ?ベンチャーキャピタル投資特化で独立!

関さんのキャリア

関さんは大学卒業後に大阪中小企業投資育成株式会社に入社されています。
大阪中小企業投資育成株式会社はベンチャーキャピタル投資も行いつつ、中堅、中小企業にも投資を行なっていました。
初めの頃はどちらも担当されていたそうですが、最終的にはベンチャー投資専門のチームに配属されたそうです!
関さんが入社された時はマザーズができる直前後の時期であり、新興市場ができたため、アーリーステージの企業に投資を行うことが現実的になってきたそうです!
そのため、今までメインで行なってきた中堅、中小企業への投資からベンチャーキャピタル投資を増やそうという事で徐々に比率が大きくなっていったそうです。
2002年ごろにベンチャー投資部門に配属され、そこから2016年ごろまで関西拠点でベンチャー投資をされていました。

独立のタイミング

リーマンショック後に、ベンチャー投資をどうするかという議論があり、最終的にはベンチャー投資は縮小していこうという話になったそうです。
関さんはベンチャー投資部門の最後の1人まで残り、ベンチャー投資部門の終わりまで担当されました。ベンチャー投資部門が縮小していく中で、仕事の量も減り、メインの中小、中堅企業への投資を兼務されていうたそうです。中小、中堅企業への投資を行う中で、ベンチャー投資を行いたいという気持ちがずっと残っていたため、一念発起して独立されたそうです!

関西で続けてきた背景

関西で続けてきた理由は特に無く、結果的にそのようになっていたそうです!関さんが入社された当時は、誰もバイオについて分からないため、関さんが勉強することになったそうです。バイオについて学んでいく中で東京のバイオテックの企業にも投資ができるようになってきたそうです。
またテクノロジーの幅が広がってきた為、大阪のオフィスにいても全国をカバーして投資活動ができるようになったそうです。
テクノロジー業界は東京に偏在しているわけではないため、東京にいる必要がなかったそうです。
その後、独立されるタイミングで次はどこにいくかを考えた時、関さん自身の稼働率を高めるために、自宅の近くにオフィスを作られました。
一方で栖峰投資ワークスが関西で投資を行なっている理由として、関さん自身が関西にいるため、リーチとして関西が多くなっています。
また関西から上場企業が出る割合が通年で約10%程であり、関西から東京に進出する企業が一定数存在するためこの割合になっています。
そのため関西から東京進出や今後、関西から東京に進出することを考えている企業がいるという流れの中で、関西から東京に進出する企業に投資を行なったり、今後、関西から東京には進出しようと考えている企業に投資を行なっているそうです。この流れをうまく掴むことができれば、個性のあるファンドになると仰られていました!

その他にも、投資業界に進まれた理由などもお話し頂いています!

ぜひご覧ください!!!


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【栖峰投資ワークス】攻めのファイナンスに20億円の投資!!

ファンドの外観 

投資を行なっているファンドはイノベーションディスカバリーファンドと銘を打っておられ、ファンドの組成規模は20億円規模となります。
投資ラウンドはプレシリーズAから投資を行い、追加投資でシリーズA、シリーズBまでフォローアップされています。
投資金額として一社あたり、3,000万円〜5,000万円×2〜3回の追加投資といった感じになるそうです!

どのような投資先か

昔のシリーズAの定義は物ができたり、これから売っていきますといった段階のことだったそうです!
しかし、インターネットのプロダクトやサービスの作成が簡易化するにつれて、技術的なリスクヘッジができていない、或いはビジネスが成功する一里塚を超えたことにならないということで、シリーズAはマーケットフィットしてからと考えられるようになってきたそうです。シリーズAのハードルが上がったため、プレシリーズAが出現しました。
関さんは、プレシリーズAは技術やビジネスのプルーフ・オブ・コンセントがある状態だと考えられているそうです。
サービスやプロダクトがどのようなお客さんに喜ばれていて、そのお客さんがどのような人かである程度マーケットサイズがわかり、スケールしない理由の改善点があると、確かなプルーフ・オブ・コンセントがあり、シリーズAに行けそうだと判断され、投資をされるそうです!

おてつたびへの投資

おてつたびとは地方の旅館や果樹農園などとお手伝いに行きたい、田舎に旅をしたい人たちをつなげる事業を展開している企業です!
栖峰投資ワークスとしてはこの人たちが本当にマッチングするのか、マッチング後に発生するトラブルなどの対策などが出来ているのかといったところがクリアになっていたため、おてつたびに投資をするべきだと思い、投資をされたそうです。
おてつたびのアイディアに投資をしたというよりは、今行っている活動のプルーフ・オブ・コンセントが確からしいと思い、次のラウンドに進める或いはラウンドを飛ばしてどんどん成長していくだろうと思い投資をされたそうです!

サポート体制

投資先とのコミュニケーションは最低月に一回行われています。
支援が必要なタイミングかどうかでメリハリをつけて、コミュニケーションを取られているそうです。
また拠点は京都にあるので、コロナが流行る以前から、東京の投資先とはオンラインでコミュニケーションを取られていたそうです。
今後もオンラインでコミュニケーションを取られていくそうですが、対面で話さなければいけない場面も来るので、それはどういったタイミングでどのような場面なのか考えておく必要があると仰られていました!

その他にも、おてつたびのプルーフ・オブ・コンセントの具体例などもお話し頂いております!

ぜひご覧ください!!!

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【面白いファイナンスの事例とは】ポテンシャルに投資をするVCの本音!

起業家が悩むポイント

ファイナンスは東京が有利であり、理由としてVC、エンジェル投資家の数が多いからです。そのため東京ではアイディアにエンジェル投資家が投資を行い、0〜1を行い、1〜10を行い、VCが投資をするといった綺麗なストーリが描きやすいそうです!
一方で地方の起業家はVCに出会う機会がないので、地銀からのデッドの調達を行うこともあります。デッドの調達を行なったことで保守的な経営をせざるを得ないそうです。
そのためVCの投資先でないのではという話に発展してしまうこともあるため、うまくバランスをとることが必要になるそうです!

面白いファイナンスの事例

栖峰投資ワークスの投資先のインゲージさんは、株式会社ラクスから海外事業をされていたチームが独立して三人で始められたそうです!
インゲージさんはマルチチャネル型のコミュニケーションプラットフォームを作られています。会社設立時には苦労をされ、自分たちでのし上がった来られたそうです。関さん達は顧客がついてきたプレシリーズAラウンドのタイムミングで投資をされたそうです。またインゲージはデッドでの調達も可能なため、攻めと守りのバランスがとても良いそうです!
関さん達が投資をされた次のラウンドで銀行系VCと一緒に追加投資もされています!

失敗しないスタートアップ

インゲージさんはサブスクリクションモデルのため、もっとお金を調達して投資を行う方策もあったそうですが、プレシリーズAの時点ではプルーフ・オブ・コンセントがあり、お金で成長が買えるかわからない状態と関さんは考えていたそうです。そのため関さん達が投資をした時に目標にされたのが、お金で成長を買えるようになりましょうというものでした。
お金で成長を買える企業になっていることが確認できれば、次のラウンドに進みましょうというお話もされたそうです。
そしてお金で成長が買えると判断されたため、追加投資をされたそうです!関さん達が投資をされなかった事例の場合、この時にファイナンスをしたのになぜこの数字が上がっていないのだろうという話があったそうです。
数字が上がっていない理由を紐解いていくと、KPIの見立てが間違っており、間違ったKPIが積み上がっていき、ビジネスとしてギアが噛み合ったいない状態になっていました。最終的には将来キャッシュフローが企業価値になるため、将来キャッシュフローを生まないKPIを見て投資はできないため、ビジネスとしてのギアを噛ませるために一生懸命頑張るべきだとお話しされたそうです!
VCから調達ができてしまうと、認められたと考える起業家の方もいらっしゃいますが、そうではなくVCはポテンシャルに投資を行うため、落ち着いて行き違いをなくしてPMFまでいって欲しいと仰られていました!

その他にも、投資家としてのコミュニケーションについてもお話し頂いております!

ぜひご覧ください!!!

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最後までお読み頂きありがとうございました!

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