2019年3月7日(木)の朝。
ゲートは開いた。
最終関門のエレベーターという密封容器の中で、中国語学習CDのような音声が誰かのイヤホンから漏れ聞こえる。
今日も静かなエレベーターの中。
とりあえず遅刻することなく間に合ったという安堵。まだ職場のデスクには到着していないが、これで今日も遅刻せずに済んだ。
ホームを出てすぐ右側にある階段をひたすら駆け降りる。
急いでいる。少しでも早く前に進みたい気持ちはあるが、転んでケガをしないように細心の注意を払いながら階段を降りていく。
下手をしたら労災を申請しないとい