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ROMMYおもいのまま①

2年前私は、オシャレな厨房のpizza場で働いていた。
とても仕事が大好きだった。
でも、コロナが流行り仕事が出来ない日々に。

家の中に居る時間が増えて、
SNSをボーと見ながら
あの人はすごいなぁ。とか
キラキラしてさー。とか
いつも、思ってた。

私には無理だわー。ってなんか悶々とする日々。

家庭もありながら、
自分の想いのままに生きる事なんて
出来ない事だって思ってた。

理由をあげたらきりがない。

だって私お母さんだし
だって4人も子供達居るし。
だってご飯も掃除も旦那さんの事も。
だって、だって、だって…。
たくさんやる事あるんだもん。

理由を心の中で並べては人と比べていた。
自分の事は、嫌いじゃないし、
現実も幸せを感じていた。
だけどどこか、自分はあまりすごくはないなって思ってた。
そんな感じで生きてきてた。


そんな日々の中、突然にこの気持ちはやってきた。

いつもの様にInstagramを見てて、
ふと思い出した様に #ROMMY 検索してみる。
あー。ROMMYの豚ポン食べたいなぁって。

ROMMYは、父と母の友人が
裏原宿のとんちゃん通りで40年近く続けて営んでいた
秘伝のタレが堪らなく、もう堪らなくクセになってしまう美味しい小さな洋食屋さん。


私のはじめてのアルバイトもROMMY。
第二の両親のような大好きなご夫婦。


Instagramには美味しそうな写真がたくさん並んでる。たくさんのお客様の投稿。
あー!これこれ!食べたいなぁ☺️‼︎


原宿に来たらROMMYって決めてる。
久しぶりのROMMY堪らない‼︎

えっ?ROMMY閉店?なんで?
もう食べられないなんて。



ROMMYが閉店した事を惜しむ投稿をたくさん見つけた。


ROMMY食べたい人たくさんいるじゃん。
私も食べたい。




なんだ?なんだ?
溢れるドキドキ。
なんだ?なんだ?走り出したい気持ち。
私に出来ないかな?
待ってる人が居るよ?
どうしよう。どうしたらいい?

私なら出来るかも。これが使命だったらどうしよっ?


やれるのか?
やれないのか?
何故かそれからは、
もう考えてなかった。


想いのままに
ただ溢れるワクワクと
あのROMMYの味を食べたいと思ってる人に
もう一度届ける事出来るかもしれないって、
なんだか止まらない感動と。


言葉がスラスラ浮かんでて…
指が夢中でスマホをタップする。

「ROMMYを、私が復活させたい!」



って投稿してたんだ。


私なのに私じゃないみたいな行動。
自信がなくて、自分には出来ないと思っていたはずの
私の行動。

こんな事が起きるんだって
私が1番驚いた。

つづく…


豚ポン


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