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衝動買い、ふたたび。

立ち読みして、
どうしても欲しいって思う本がたまにある。
本棚には入らないのに。
それでも手元に置きたくなったら、
もうどうしようもないのだ。




Fさんの『20代で得た知見』がとても素敵だったから、他のも読んでみたいなと思っていた矢先、
既刊の本を見つけて、パラッと読んで、
これは欲しいなと思った。
それで買ってみたのが、この本。



そういえば、
『20代で得た知見』も衝動買いだった。
何かのレビューやSNSであらかじめ知ってたわけじゃなく、ある日本屋さんで見かけて、
気になってレジに直行した。
(買ったのは数年前だけど、未だにランキング上位の本)


言葉のすべてが鋭利なナイフみたいに鮮烈だ。
いつまでも読んでいられるし、
何回も繰り返し読みたくなる。


今回は恋愛にまつわる言葉が多いけど、
(恋愛感情って、ホントに不思議なものだ)
図書館についても載っていた。


学校に行きたくなければ、行かなくてもいいんだ。そういう時は図書館に行ってもいいんだと、もっとたくさんの大人が言えたら、死ななくて済んだ子もいたはずだ。
先生になる人は、基本的には学校が好きだった人ばかりだ。学校が嫌いだったことのある大人しか、学校が嫌いな子供を救えないのだ。
司書は、きっとなにも言わなくても、そんな子供のことを受け入れてくれる。分かってくれないような人生を歩んできた人は、そもそも司書なんかになっていない。


これ、すごい言葉だな、と思った。
特に最後の一文。
「分かってくれないような人生を歩んできた人は、そもそも司書なんかになっていない」

そしてその通りだな、と。
(私も学校でときどき、孤独な気持ちを味わった。あの透明なよるべなさ。どこにも行けないような気持ち。
空だけがとても綺麗で、ひとりで屋上まで行って、足をブラブラさせながらボンヤリすることができたらどんなにいいだろうって、教室でよく思ってた)



屋根があって空調も効いている逃げ場として、
図書館ほど最適な場所はない。


子供のうちは、学校と家以外の居場所を自分で見つけにくいものだ。
図書館の良いところは、誰にでも開かれているところ。そして、すべての本は誰かに読まれるのを待っている。必要じゃない人は誰もいない。
書架にあるすべての本は、取られるのを待っている。


本を読まなくても、ただボーッとするだけでもいい。
そういう時間も生きていく上で絶対必要だから。


本も、少し読んだ方がいい。それは頭がよくなるからとか、そんな理由からではない。頭なんか悪くてもいいと、思わせてくれるからだ。どんな風になっても、生きていけると教えてくれるからだ。


このくだりも秀逸だった。
勇気づけられる言葉。
もうひとつのFさんの著作『真夜中乙女戦争』も、気になるから読む予定。
(映画化もされてる。知らなかった)


今日は推敲の予定だったけど、
この本を一気読みして、次に書く物語のプロットをたててた。
ストーリーの概略と転換点くらいの大雑把な決め方だけど、色々空想するときの自由が何より好きだと思う。


みんな自分がいちばん楽な自分でいるために、
好きなことをすればいいのだ。

Fさんの本は読んでると、
たくさん付箋を付けたくなる。
(『20代で得た知見』にもたくさん付箋をつけちゃった)
この本もそうなるだろう。


引用は図書館のことだけど、
大半は、恋愛に関するものごとだ。
(男性の感情について、とか)


恋愛って依存的でときどき重くなりがちだから、そこから抜け出したい人にもオススメな一冊になりそうだ。



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