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読み返した本のこと
何か読みたい。けれど、小説って気分じゃない。
それにそんなに時間もない。
そういうとき、noteの記事って便利だなと思う。
みんな、それぞれ日々のことを色んな言葉で記している。分量もそんなに多くないし、隙間時間にサッと読める。
物語の世界の濃密さに疲れたとき、
私はよくエッセイを読む。
(なんというか、面白い小説って対峙する時のエネルギーがそれ相応に必要なのだ。
活字を追えばきっと夢中になると分かっていても)
最近読み返したのは、
ヨシタケシンスケさんのエッセイ。
『思わず考えちゃう』という本。
なんというか、ものすごく色んなことを考えてる人なんだな、というのが読むと仔細に伝わってくる。
そして、読み終えると少し楽になるような。
うんうん、そういう考え方もあるよねって、肩の力が抜ける気がする。
ヨシタケシンスケさんで、
『あつかったらぬげばいい』という絵本があるのだけれど、それも少し共通する感じなのかな、と思った。
何かが許せなくなったとき、
どうしようもなく悲しいとき、
世の中の理不尽さに我慢ができなくなったとき、
〇〇すればいい、と提案されるとほんの少し楽になる。
そういう解決の仕方もあるのか、なんて思えてくる。
自分の心の保ち方を、そっと提示されるような。
そして絵本だから、ぜんぜん押し付けがましくなくて、少しのおかしみも含んでいる。
よのなかがゆるせなかったら
りそうのせかいをつくればいい(ねんどで)
とか、
はなしあいてがほしかったら
みかんにかおをかけばいい、とか。
ちょっとだけ共感できてしまう。
添えられたイラストもとても良い。
絵本にしては、少し小さいサイズ感とかも。
私のライフハックは、
「ほんの少し先の未来に小さな楽しみを残しておく」こと。
例えば好きなスイーツとか。
これから読みたい本とか。
書きたい物語だとか。
行ってみたい場所だとか。
楽しみな予定があると、
それが小さな目印になって、少しだけ未来を照らす気がする。
そしてそういう予定を心のなかでたてられるのは、やっぱりとても幸せなことだなぁと思うのだ。
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