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幸福の在り処
あっという間に、3月ももう終わり。
図書館のなかも、学生や子供たちの姿が目立つようになった。
春休みだなぁ、と思う。
子供を2〜3人連れて、春休み用に児童書を40冊くらい(!)借りていくお母さんもいる。
それも1人や2人じゃなくて、割と見かけるからすごい。
夫婦で来る人もいるけど、1人で大量に借りていく人もいて、その体力に感嘆してしまう。
(管理するのも大変だろうなぁ、と……)
でも、読みたい本がたくさんあるのは良いことだ。
私も春休み中、
子供達を一回は図書館に連れて行こうと思っているのだけれど果たして。
手元に置いたまま未読になってる本もたくさんあるから、春休み中に読めたらいい。
最近読み終えたのは、この本。
ピンク色の表紙が可愛い。
(イラストもしりとりになっている!)
それだけではなく、目次のタイトルも全部しりとりになっているからすごい。
益田ミリさんのエッセイは、いつも読みたくなってしまう。お休みの気分にちょうどいい。
何気ない毎日が綴られている。
そのひとつひとつが沁み入るようなエッセイだ。
日常を肯定する力。
それが結局、一番大切である気がしてくる。
例えば、こんな言葉とか。
いろんなことがある。いいことも、悪いことも。特になにもなかった日は、いい日に入れている。
しあわせ、という言葉で思いだすのは、
赤毛のアンが言った台詞だ。
(以前も、このnote で紹介したかもしれない)
しあわせな日についての言葉。
結局、一番、幸福な日というのは、すばらしいことや、驚くようなこと、胸の沸き立つような出来事が起こる日ではなくて、真珠がひとつずつ、そっと糸からすべり落ちるように、単純な、小さな喜びを次々に持ってくる一日一日のことだと思うわ。
この台詞を初めて見たとき、
なんて素敵なことを言うんだろうと思った。
その通りかもしれない、とも。
益田ミリさんが綴る日々も、(気分の濃淡や凹凸はあっても) きっと幸福な日々なんだろう。
日々の「小さな喜び」は、いたるところに隠れている。
普段気づかなくても、私が送る毎日もそうであるに違いない。
やるべきことや雑事にとらわれて、何も意識しないまま、日々は過ぎていってしまう。
(春休み中はずっと子供たちがいるから、余計に慌ただしくなるし。そうそう、新年度の準備も色々しなければ…)
そんななかでも読書したり、たまには空を見上げたり、ひとりでお茶を飲んだりして、
自分が幸福であることを自覚したい、なんて思う。
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