マガジンのカバー画像

BOOK CAFEそらふね

13
こいつぁあオモシロイ!!って本をご紹介。占星術やタロットのネタも絡めて、マニアックに楽しみたい人のもとに現れる移動図書館。
運営しているクリエイター

記事一覧

BOOK CAFEそらふね『SELFISHNESS』これぞジコチューの真の姿ーなにが善でなにが悪か?生きるための「価値」を問う

こちらBOOK CAFEそらふね、いつもは「読んで読んで!これ読んで!」って、ふがふが大好きな本を頭上に掲げてお届けしてるんだけど、今回は本を胸に抱えたまま、ちょーっと一歩下がってご紹介・・・ 『SELFISHNESSー自分の価値を実現する』アイン・ランドアメリカで政治的、思想的に大きな影響を与えたベストセラー小説『肩をすくめるアトラス』の著者、アイン・ランドによるひじょーにスパイシーで、とんがった思想の本!!(笑) 人間は自分自身の利益を最優先に、利己的(SELFISH

所有の悪魔をひっぺがせ✡BOOK CAFEそらふね『人はなぜ物を欲しがるのか』

「より多くの富を持つことがいいことだ、幸福だ」と思っている人のほうが、そうでない人に比べてあんまり幸せを感じられていない。 これは心理学の研究でハッキリと指摘されている。文化や年齢、性別に関わらず、一貫して明らかな事実として。 断捨離ブームからミニマリスト、シンプルでお洒落な持たない暮らしがポピュラーになってきた今、「所有(冨)と幸福は比例しない」という知っても「え?!まさかそんな!」ってほどの衝撃は受けないハナシかもしれないけど… それでも、「私は別に物欲とかそれほど」

【占星術で読む】『こころの葛藤はすべて私の味方だ-「本当の自分』を見つけて癒すフロイトの教え』【BOOK CAFEそらふね(走り書き)】

たしか、姉々が紹介してた本! 占星術と関わりが深い心理学といえばユング派なんだろうけど、「無意識」っていう見えない世界を発見したフロイトの説もおもしろい。見えないし、誰も気づいていないのに、自分達の行動を大きく動かしているチカラについて。 一般的なイメージだと、なんでもかんでも「性的欲求」に結びつける極端な説って印象が強いと思うんだけど、ちょっと印象が変わった。まず「性的欲求」ってことばのイメージと、心理学的なことばの指すエネルギーの意味合いがズレてるのかも。 確かに肉

さぁ、来たよ!BOOK CAFEそらふね⛵✨『香君』に”聴く”、物語のチカラ

ひっさびさに、PODCASTで本の紹介!!! 噛み噛みで音質もアンマリだけど。。。 今出さねばもうアウトプットのチャンスは逃すだろうな、ってことで、拙いままお披露目 (〃ノдノ)💦 前回(『野の古典』音と闇の物語『平家物語』がオモシロイ! )はブログ記事を元に、それをPODCAST用に読み上げたような作り方だったんだけど、今回はブログじゃなくて音声のみ。 PODCAST内でとりあげた本たちBOOK CAFEそらふねでも『土と内臓』とりあげております! まだまだおもしろい

BOOK CAFEそらふね『野の古典』

BOOK CAFEそらふね初めてのココロミ、音声配信でございます(''◇'')ゞ 文字で読む派のアナタはこのまま読んでね(^_-)-☆ 第十一講のタイトルは「音の文学」。 平家物語は音の描写がすごく特徴的で、視覚表現よりも力を入れている印象。例えば合戦の場面で描かれる「鬨(トキ)の声」のすさまじさであったり、闇夜に起こる怪異現象であったり。 怪異現象の例に「頼政の鵺(ヌエ)退治」のハナシが出てた。ヌエって文字通りイメージするなら、猿×虎×狸×蛇×鵺ボイスのキ

ミヒャエル・エンデ『モモ』を読むオンライン読書会のおさそい

ちょっと変わっていて、魅力的な女の子モモ。 その友だちと、あやしげな灰色の男たち。 名作童話『モモ』の世界を楽しみながら、そこからひろがる「私の世界」を共有しませんか?ってお誘い。 読書はあんまり・・・って人も、童話(出版社からの案内には小学生5,6年生から楽しめる、とある)だから気張らずに読めるはず。 国語の授業じゃないから、「感想文を発表せよ」とか「著者の意図の分析」とかは一切いたしません(笑) 「ここ、印象に残ったな」「この場面がなんとなく好き」

BOOK CAFEそらふね『BIG MAGIC - 「夢中になること」からはじめよう。』

こいつぁ、とんでもない本を読んじまったもんだ・・・ BOOK CAFEそらふねで熱量たっぷりお届けしたいッ!と思って、2回も3回も読み直しておるのです。読み直しながらもう書き始めてしまっている、移動図書館BOOK CAFEそらふね船長、とと子です(''◇'')ゞ 何回読んでも、隕石が落ちてくる。 これは、人間賛歌。 著者のエリザベス・ギルバートは作家。書くことそれ自体が彼女にとって「祈り」であって「遊び」「学び」「癒し」その全て、生きることそのものなんだな、ってエネル

BOOK CAFEそらふね『無意識の構造』

ユング派の臨床心理学者、河合隼雄せんせの著書『無意識の構造』より、BOOK CAFEそらふね船長とと子が読んでいて「ズキッ」としたこと(笑)をお送りします(''◇'')ゞ本のまとめや要約ではなく、私の「ズキッ」としたことピックアップしてますのでね。本書の内容をなぞるわけじゃないことを先にお断りしておきます。 それと、ユング派心理学が好きな人は占星術やオカルトネタに対する抵抗は少ないだろうということで、今回は遠慮なくぶち込みます。 わかるようでわからない、無意識の領域「

BOOK CAFEそらふね『Humankind希望の歴史~人類が善き未来をつくるための18章~』

「人の本性は野蛮で利己的」「残酷で残忍な本能で他の種を駆逐して生き延びたのがホモ・サピエンス」「理性を発達させて、文明を発展させてきたおかげで私たちはどうにか集団や平和を維持している」 そんな「現実主義的な考え方」に、衝撃的パラダイムシフトを起こそうとしているのが、この本。 「太陽が地球の周りをまわってるんじゃない!地球がまわってるんだ!!」とかつて世界観がグルンとひっくり返ったように、この本は私たちニンゲンの歴史、人類史がひっくり返る転換地点の旗印になるんじゃないだ

BOOKCAFEそらふね『土と内臓』

気分は移動式図書館の館長さん。いや、そらふね船長です。 変態植物オタク、大好きな姉姉に「これオモシロソウじゃない?」と勧めてもらった本『土と内臓』!読み終わったから、私的おもしろポイントを(最後に占星術ネタも絡めて)ご紹介します。 すぐそこにあるのにほとんど誰も気付かない世界 原題は「自然の隠れている半分~いのちと健康のルーツ微生物~」 二人の著者は地質学者のデイビッドと、生物学者のアン、ご夫婦です。地質学と生物学、すぐそこに広がっているはずなのに、全く「見えて」いな

BOOK CAFEそらふね『現代思想のパフォーマンス』

現代思想のパフォーマンス (光文社新書)の中から、言語学の父ソシュール様をピックアップしてお届け!移動図書館の船長、とと子でっす(''◇'')ゞ 言語学LOVERにはおなじみ、ソシュール大先生でっす。 ソシュールの「発見」を機に言語学界の方向性が変わって、「ソシュール以前」「ソシュール以後」なんて時代区分されるくらいスゴイ人。 なにを「発見」したのかってと、コトバのしくみ。 コトバの正体、ってやつ。 これまでとは全く別の視点で「コトバとは何か?」を考えた人です。ものす

BOOK CAFEそらふね『共時性の深層』

みんな大好き!シンクロ~ニシティィィーーーー!! 移動図書館の船長とと子、やってまいりました。おいしいコーヒー片手に(自分が飲んでるんかい!)CAFEオープンしております(''◇'')ゞ 「シンクロ」でおなじみ、Synchronicityってのは心理学界の巨匠ユングが思いついたコトバで、人間の心の仕組みとその不思議な「共鳴現象」を指すんですな。日本語だと共時性。日本語のほうはあんまりなじみがないかな? 因果律を超える、もう一つの原理がある。 帯のキャッチコピーがかっこ

BOOK CAFEそらふね『昔話の深層』

前回のBOOK CAFEでユング心理学の本を紹介したんだけど、今回は「昔話」に表れる心のパターンをもっと具体的に!身近な例に結び付けて教えてくれる本をご紹介☆ 前の本はちとオカタイ感じで「ムムム読みづらい。。。」と思う人が多そうな内容だったけど、今回はほんと、「あ~確かに、確かに」「あるある!」って自分や身の回りの人、出来事に照らし合わせながら読み進められて、かつ深いメッセージも読み解ける本でございます(''◇'')ゞ というのも、題材が「昔話」だから。 誰だって子