忘れていただけだった
最近、噂の『かんむり座T星』。
80年ぶりに新星爆発するんじゃないかと言われていますね。
かんむり座T星は、約80年周期で爆発する再帰新星。
回帰新星や反復新星とも言うらしいです。
新星なんて言うと、期待の新人!みたいに思う方もいるかもしれませんが、新星爆発は星が一生を終える時に起こる現象です。
かんむり座T星は普段の光度は約10等と暗い星ですが、爆発を起こすと2等近くの明るさになるんだとか。
光害がない所で肉眼で見える限界が6等と言われているので、かなり暗い星ですね。
星は、等級が1変わると明るさは約2.5倍変わります。
(1等星は2等星の2.5倍明るい)
ということは、10等から2等だと約1,500倍!?
2等なら、都心でも暗い場所であれば十分見えそうですね。
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このニュースを見た時は「へぇ〜、再帰新星なんてあるんだ〜。初めて知ったわ。おもしろーい」なんて思っていました。
しかし、ある時ふと思ったのです。
「再帰新星と激変星って違うの?同じ?」
結論から言うと、同じでした(笑)。
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激変星(激変変光星、激変型変光星ともいう)というのは変光星の分類の一つで、短期間で急激に明るくなり、その後ゆるやかに減光する星のこと。
その内、2回以上の新星爆発が観測されたものを再帰新星とか反復新星と呼ぶらしい。
つまり、再帰新星というのは激変星の一種なんですね。
ちなみに変光星というのはその名の通り、明るさ(光度)が変化する星のことです。
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さて、なぜ激変星のことを思い出したかというと、かんむり座T星が約80年周期で爆発を繰り返すことに対して「へぇ〜、爆発って1回したら終わりじゃないんだー」と思ったのと、「爆発を繰り返すってどんな原理?」と思ったからです。
そして爆発のメカニズムがわかったところで、ようやく「それって激変星じゃないの?」と激変星のことを思い出したのです。
数年前に天文宇宙検定か星空宇宙天文検定の勉強をしていた時だったと思うのですが、変光星の存在を知り、ちょこっと勉強したことがあったのですがすっかり忘れてました(笑)。
やはり知識って使わないと忘れてしまうなぁ…。