【2021-2022冬】デジカメ勢力図 ~一芸特化ハイエンド機~
進化し続けるデジカメ市場のなかで、今回は特定の性能に特化したハイエンド機を、的を絞って紹介していきます。
現在、フラッグシップ機と呼ばれる各社の最高峰モデルは、いわば「全部乗せ」のオールラウンダータイプ。(詳しくはこちらのnoteにて)
プロだったら超高額でもフラッグシップ機一択かもしれませんが、ある程度用途を限定したプロユース、あるいはハイアマチュアにとっては、おそらく自分の用途に合わせたハイエンド機が最適。
以下、撮影スタイルごとに求められる性能と、それに応えるモデルを見ていきましょう!
🔳1)風景写真向け
色味の好みはあれど、高解像度のディテールに関しては、やはりスペックでほぼ決まってきます。
【本命】SONY α7RⅣ
有効約6100万画素の圧倒的解像感を誇る、文句なしナンバーワン。
超高解像度でありながら、高感度耐性もかなり高く、星空撮影でも活躍できる。
【次点】FUJIFILM GFX100S
フルサイズよりも大きな中版のセンサーサイズの利点を生かして、1億200万画素というモンスター級の解像度を達成。ボディの大きさと価格が問題とならなければ(ここ大事!)、これが風景写真向けカメラの決定版。
🔳2)夜景・星空写真 向け
暗い景色の撮影なので、当然ながら高感度耐性が最優先。
そして、あとは手持ち写真なら手ブレ補正を重視、動画で撮るなら動画に強い機種を選ぶ、など、さらに細分化して検討すべきジャンルですね。
【本命】CANON R6
常用ISO102400、手ブレ補正も最高8段分と、文句なし。
なぜか上位機種のはずのCANON R5より高感度耐性強く、お買い得感あり。
【動画も撮るなら】SONY α7SⅢ
もし動画撮影も行うのであれば、こちらが絶対的エース。
ムービー撮影時間制限が撤廃されて、思う存分活躍してくれる。
🔳3)野鳥・スポーツ写真 向け
激しく動き回るものを撮るのなら、超高速シャッターと爆速オートフォーカスが必須。カメラボディ内でミラーが跳ね上げられる動作が必要な一眼レフに対して、高速シャッターはミラーレスが得意なポイント。AFもどんどん進化して、いまではプロ向けも含めてミラーレスの独壇場となりました。
ま、超望遠で撮影する場合、まずはカメラ本体以上にレンズが重要となってきそうですが、今回はあくまでもボディ(本体)の紹介に留めましょう^^
【大本命】SONY α9Ⅱ
センセーショナルだった高速機α9の後継機。20枚/秒連写やブラックアウトフリー撮影など、一眼レフでは不可能なパフォーマンスを実現した革命的シリーズの、正常進化した最新モデル。
【大穴】OYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ
望遠が必須な野鳥撮影なら、センサーサイズが小さいマイクロフォーサーズ機もアリ。
◇番外編「実は一芸じゃない」モデル
一芸に秀でたタイプじゃなくても、愛好家に好まれて使われているモデルがあります。
今回は「高解像度押しの風景写真向け」として取り上げたSONY α7RⅣは、じつは高画素機でありながら高感度耐性もかなり高く、星景写真で多く使われています。
加えて・・・高画素機ということは、トリミング耐性の面でも優れているということ。つまり、ズーム撮影をしたい野鳥撮影やスポーツでの撮影にも適している。
もちろん、α7RⅣはシャッタースピードやAFの速さ・正確さの面でも、ハイエンド機としてレベルは高い。
それらをまとめると、、実際のところは一芸必殺モデルというよりも、むしろ実力派のオールラウンダーといったほうがピッタリきます。
実際、α1以上にプロのカメラマンの作品作りで使われている印象があります。そして、そんなハイレベルな実力ながら、フラッグシップには位置づけられてないからなのか、価格は「普通のハイエンドカメラ」といったところで、コストパフォーマンスがものすごく高い。ハイアマチュア御用達モデル、といっても良いかもしれません。
補足とまとめ
今回は、撮影スタイルごとに、一芸に秀でた特徴的モデルを見てきましたが、前回のnoteで紹介したフラッグシップ機の3つのモデルは、いずれのシーンにおいても、全く引けを取らないオールマイティモデルと言えます。
なので、今回見てきたモデルは、いわばオールマイティというわけではないけれど、特定の用途としては完全にプロフェッショナル向けモデル、ということも出来ます。
全方位型ではない分、若干フラッグシップ機と比べると価格が下がることもあり、アマチュアの方たちにも広く支持されているモデルが多いですね。
私自身は、、まだまだとても手の届くものじゃないですが、それでもこういうジャンルごとの最高峰モデルをよく知った上で、それらの特徴をうまく受け継いだ廉価版・普及版のモデルを選定していくことが…、多くの庶民派カメラ愛好家たちには、ものすごく重要なこととなってきます。
身の丈は十二分にわきまえつつ、各社のハイレベルなハイエンド機の進化を、楽しく見守っていきましょう😅
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