【2021-2022冬】デジカメ勢力図 ~フラッグシップ機~
スマホカメラの台頭にもめげず、やっぱり魅力あふれるデジカメが、まだまだ頼もしく進化を続けています。
古い情報を元に選ぶと痛い目にあうデジカメ選びの参考として、横断的に各社の代表機を比較レビューしていきます。
なお、今回は「フラッグシップ機」編として、日本が誇る3大カメラメーカーのプロ御用達モデルを取り上げます。
🔳2強⇒1強⇒3強 の時代へ!
かつては、キヤノン・ニコンの2社が、プロ向けのカメラ市場(一眼レフ)を席巻。
そんな絶対的ツートップに、果敢に挑んだのがソニー。
2013年に史上初のフルサイズミラーレス機をブチ込んで2大巨塔の牙城を一気に崩したのです。そこからは、勢いそのまま他の追随を許さず大きく先行し、ほぼ5年間一人勝ち。
そこに、ようやく2018年になってキヤノン、ニコンも追従。とくにキヤノン2020-2021年にかけて、ソニーのフラッグシップにも引けを取らない強力な対抗馬を出してきて、いよいよ、新2強時代到来!
・・・かと思っていたら、大きく出遅れていたニコンが、2021年末にまさかの会心の一撃!!
そんな様相^^で、いよいよ3強のがっぷり四つ状態となっています。
3社のフラッグシップ機は、それぞれ以下の通り。
1)SONY α1(ILCE-1)
2)CANON EOS R3
3)NIKON Z9
勝手に結論(フラッグシップ機の選び方)
これはもう、いずれも機能・画質とも妥協なしのフラッグシップ機であり、どれを選んでも、全く問題なし。それぞれの差を気にするより、自分の腕前を上げろっていうレベルですね。
そういう前提で・・・敢えてそれぞれの強みを挙げるとすれば、以下のような点でしょう。
❐1) SONY α1の強み
①ボディのコンパクトさ
②拡張性(Eマウントレンズ群の充実)
まず、↑こちら↑の画像を見てわかるように、α1は圧倒的にサイズがコンパクトで、重量も40%ほど軽いです。
また、ソニーのEマウントはサードパーティ(つまり、SONY以外)のメーカーにも仕様が公開されていて、他社製レンズも非常に充実しています。また、テレコン対応にも強みがあります。
これらをひっくるめて、「取り回し」と「拡張性」で、他社を凌駕する優位性がある、と言っていいでしょう。
❐2) CANON EOS R3 の強み
①オートフォーカス機能
②手ブレ補正
R3のオートフォーカス(AF)は、視線入力への対応や、抜群の暗所対応など、他のハイエンド機を凌駕する大幅な進化が大きな魅力。とくに視線入力AFは、やや珍しいタイプの機能ながら、使った人はその使い心地の良さにハマってしまうほど、便利で手放せないものだとか。
そして、R3は手ブレ補正も非常に優秀。α1が5.5段分、Z9も6段分の補正ができるのに対し、R3は8段分と、文字通り「段違い」の優秀さ。
これらを強引にひっくるめてまとめると、例えば「手持ちでの夜景撮影」などにおいて、とくに強みを発揮するカメラ、と考えることができそうです。
❐3) NIKON Z9 の強み
①メカシャッターが不要になるほどの、超高性能電子シャッター
②AF追従能力や読み出し速度など、全方位での最高水準スペック
今回取り上げた3機種の中で最後発ながら、そのディスアドバンテージを補ってあまりあるほどの、全方位的なハイスペック。しかも、それを今まで大幅に遅れを取ってきたニコンがやってのけたことに、驚愕しました。
具体的な特徴としては、メカシャッターを廃し、デジカメの利点を最大限に進化させた電子シャッターの出来が素晴らしい。
ローリングシャッターなど、従来の大きな課題と考えられてきた点が問題ならないくらいにクリアし、電子シャッターの強みである、早いシャッタースピードやサイレントシャッターなどのありがたみを思う存分享受できることになります。
あと・・・出し惜しみ無い「全部乗せ」的な最新フラッグシップながら、3機種の中でなぜか一番実売価格が安い、という不可解で圧倒的な魅力もあります。
🔳まとめ、にかえて
前半でも書いたように、各社フラッグシップは、すべて妥協や出し惜しみのない、本気のハイスペック機揃いで、いずれも評判も上々。
惜しむらくは、コロナ禍以降の半導体不足で、どの機種もひじょうに入手困難な状況になってしまっていること、でしょうか。
各社のハイエンド機/フラッグシップ機の品質は、当然ながら下のレベルのカメラへとも受け継がれていくもの。なので、プロフェッショナル以外の人にとっても、3社のトップ機種がどんな性能で、実際どんな評判となっているか、という点は知っていて損はないことです。
フラッグシップ機がたくさん売れれば、企業自体も元気になりますしね。
ミドルクラスあたりのカメラを狙っている方も、フラッグシップ機の動向にぜひ、ご注目ください!
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