【α7IV】年間40万枚撮影するプロカメラマンが辿り着いたカメラ設定
これまで何百組とお客様を撮影してきて、試行錯誤しつつ辿り着いた、今自分が一番使いやすい設定。半年ぐらい不満なく設定変えてないので、自分としてはほぼ完成形。ただ被写体の関係上ポートレート(ウェディング)に最適化されているのであしからず。
ダイヤル/ホイール
まずはカスタムキーのダイヤルとホイール。①と②はデフォルト。③でISO、④で色温度を変えるようにしている。α7III→α7IVへの変更で③のダイヤルが使えるようになったのはありがたい。IIIのときは③がなく、④にISOを設定していたので、色温度はメニューから変えるしかなかった。
背面1
次にカスタムキーの背面1。僕の場合シャッター半押しで毎回AFが作動されると困る場面の方が多いので(置きピンしたいとき、ナイトの撮影でAFが合いにくいとき)、必ず半押しのAFは切って、②の親指AFを設定している。むしろシャッター半押しのAFとか使ったことない。
①については、普段はシングルAF(AF-S)で撮影していて、歩いているショットなど、動きのある写真を撮影したいときに①で切り換える感じ。これが実はα7IIIのときは、登録フォーカスエリア呼び出しの機能を割り当てていて、拡張フレキシブルスポット←→ロックオンAFを切り換えるという遠回しなやり方で静態と動態の撮影を使い分けていたので、この機能が一発で呼び出せるのは、α7IVになって地味に、そしてかなり嬉しい点。
③は一応WBを設定しているが、色温度だけなら先述のダイヤルで直感的に変更できるので、あまり利用していない。④についても基本はAF-Sなので、あまり利用していない。一応マニュアルフォーカスを使うときの素早く呼び出すため。最近はクリエイティブルックでもいいかなと感じている。⑤に関してはマイメニューにメディア残量、フォーマット、日付変更など、主に撮影前に確認する項目をまとめてあるので、毎回それらを素早く確認するため。
背面2
次にカスタムキーの背面2。ファンクションキーの項目でも触れるが、僕は移動中はカメラを腰にぶら下げていて、その際にダイヤルが体と触れて誤作動しやすいので、③④⑤にはなにも設定していない。②の中央ボタンにはゼブラ表示切換を設定していて、たまに白飛びを確認したりする。
上面
上面は、ピントはもちろん、遠距離やナイト撮影時に、被写体の表情を確認したいので、①にピント拡大を設定している。これも実は上記のロックオンAFがAF-Cでしか使えず、さらにピント拡大がAF-Sでないと使えないという制限のコンボで、僕の設定だとα7IIIでは使えない幻の機能だった。これができるCanonのカメラが羨ましかったので、α7IVで「押す間トラッキング+AFオン」の機能が追加されたことで、間接的に使えるようになり、僕としてはかなり嬉しい。
Fnメニュー設定
こちらも背面2と同じく、通常使う分には問題ないが、僕の場合は誤作動が多いので、ファンクションにはなにも設定していない。
画質/画像サイズ
画質と画像サイズに関しては皆さんそれぞれの環境があると思うが、当スタジオの場合はRAWしか使わず、JPGは確認用なので、RAW+JPGで、JPGのサイズはSTD。
レンズ補正
地味に確認しておいてほしいのがこの点。僕の記憶が確かなら、α7IVのデフォルト設定では、歪曲収差の補正がオフになっているはず。ただ、Lightroom(など)で歪曲収差を補正する場合、カメラ側でも補正をオンにしておかないと、撮影時には広く撮れていたのに、ソフトで補正する段階で一回りトリミングされることになるので、現場で撮影した感覚とギャップがないように、歪曲収差補正はオンにしておいた方がいいと思う(ソフトでも歪曲収差を補正しないならオフでもいい)。
シャッター/サイレント
こちらもα7を使うなら絶対確認しておいてほしい項目。年間40万枚撮影すると書いたが、α7IVのシャッター耐久回数は10万回*。体感になってしまうが、CanonやNikonに比べてαのシャッターユニットは非常に壊れやすいと感じるので(何度修理に出したかわからない(´・ω・`))、必ず電子先幕シャッターはオンにしている。電子シャッターではなくメカシャッターなのは、ストロボが使えないことと、被写体にシャッター音でシャッターを切ったことを知らせたいため。ローリング歪みに関しては自分の使い方で影響が出る場面は少ない(なくはないけど)。
*調べると耐久回数50万回という記事も出てくるのだが、電子シャッターか電子先幕シャッターか、メカシャッターか、基準が不明。ちなみに上記の10万回はマップカメラの店員さんに聞いた数字で、自分の体感でも、少なくともメカシャッターかつ電子先幕なしの状態では10万回前後で修理に出している感じ。
フリッカーレス
フリッカーに関しては自分で気をつけようって感じだが、一応オンにしている。
ライブビュー表示設定
ライブビュー表示に関しても皆さんの環境次第だと思うが、僕の場合は夜間など設定効果をオンにしないとマジで見えないので、基本的にはオン。ただ、スタジオでフラッシュの光のみで撮る+絞り9などだと、逆に設定効果がオンだと見えないので、その時だけオフという感じ。基本ミラーレスでオフにする必要性はあまり感じない。
ゼブラ表示
先述のとおり、白飛びを確認するときに使うので、しきい値は90に設定している。
ピント補助/ピーキング表示
先述のピント拡大に関する設定と、あまり使わないが、マニュアルフォーカス時の設定とピーキング設定。
おわりに
一応僕が使っている設定はこんな感じ。α7IVはかなり良いカメラなので、使用する際の参考になれば幸い。
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