見出し画像

スペイン日記ーソーシャル・ディスタンス

スペインに住み始めて11年、生まれて初めての外出禁止令真っ只中。

スペイン人のこと本当にすごいと思う毎日。だってみんなルールを守って外出してない!

死ぬほどお外で過ごすの  大々だーい好きなスペイン人。春と秋はもちろん、クソ暑い夏になると水蒸気の出るクーラを外に置いてパラソルの下でビールを飲みガヤガヤとしょうもない会話をして、冬はバルの外にストーブ焚いてワイン飲んでタパスつっついて夜中まで笑ってる人種なのに。今は皆家にいる。私でさえ犬の散歩がなければ想像をできないくらいぐるぐるになると思うけど、スペイン人もやればできるんだ!とある意味見直しているところである。

画像1

昨夜は家族でオンラインミーティング、半分は食べ物の話だったけど・・・。ウエルバ市に住む従兄弟は歩いて5分のところに住んでる姉さんのところさえも訪ねていかないらしい。家もそうだ、義理の姉が歩いて3分のところにいるけど、お互いに尋ね合わない。姉はこの外出禁止令が出て一歩も外に出てなくて買い物は一緒に住んでるBFが週1回行き、他は全てネットで済ませている様子。真似できない!極めている感ある。

未来のことを考えると人も政府も不安だと思う。これからも問題はどんどん出てくるだろうし・・・。 でも、そんな過酷な条件があったとしても世界中がこのロックダウンに踏み切ったのはなんでだろう?と冷静に考えてみる価値はあると思うし、この私でさえも考えている。

家賃が収入の30%以上の家庭で家賃を支払えないところはスペイン政府に補助金をアプライできるらしい。それにここでは大家といえば親も同然って感じの風習も残っていて、隣のスペイン人のヒル家の持つ小さな物件は2店舗が使っているのだけど、彼らも店の営業ができないから家賃はコロナが収束するまで良しと家族全員意見一致で決めたそうだ。人情味ある。(ちなみに私たちの家の大家に聞いたら、全く人情なしだったけどね。笑)

ここのマンションは週に一度クリーニングの女性が来てお掃除してくれるけど、彼女に会うと普通なら世間話をしてGracias.とほっぺに2回キスするが、今は遠くで手を振って¿Como estas?ってちょっと大きめの声を掛け合うだけ。

みんな真面目にこれ以上感染者を増やさないように一生懸命頑張ってるスペイン。

画像3

フランスでは週末になるとおまわりさんの手を借りて管理しないといけないほどの結構な人が公園に戯れるらしいけど。多分スペインはフランコの独裁が1975年まで続いていたから、その時代は時に夜間外出禁止令とか出されていたらしいし。いざとなった時の団結感といいうか? 生き延びるための知恵というか? フランコ時代の訓練とでも言おうか? がまだどこかで生きているのかもしれない。

スペインは公園行きたくても開いてないし。先週日曜日に川辺に行ったけど遠くで犬を連れた人が2人だけで、ほとんど誰も歩いていなかった。

「ソーシアル・ディスタンス」(社会的距離)という言葉が最近聞こえてくると思うが、新型コロナイウルスの感染を防ぐために人との間に距離を開けるっていうこと。つまりソーシアル・ディスタンスは今、世界的に道徳。

スペインも道ですれ違うとき端っこと端っこを歩くのが普通になってる。特に私の住むのはセビリアの中心地で旧市街の中だから細い道もいっぱいある。1Mもない小道ですれ違いそうな時は、どっちか先に通りもう一人は引き返し待つこともある。 そんなの今までのスペイン人からは考えられないかった行動だ。

あっぱれスペイン人。

ドイツ、イギリス、スイスでは2M、スペインでは1.5M、フランス、シンガポールでは1M、と言われている。

日本はどうれくらいなのかな?

How about your Social distance?

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?