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「喰女 ークイメー」を見たよ


ついさっきの事なんですがね。

さあ映画でも観ようと、テレビの電源をつけて、ちゃぶ台に手をついて座椅子に座ろうとしたわけですよ。

その時に、左足の膝頭がちゃぶ台の脚に「ゴリュッ........」で感じでぶつかってしまいましてね。


「っアーーーーーーーーー!!」

とんでもない声が出ました。痛かったです。痛かったです。


さて気を取り直して。
今日は「喰女 ークイメー」を観ました。
2014年公開、市川海老蔵さん主演です。
彼の演技は個人的に好きです。顔も非常に好み。
私生活は昔はプレイボーイでやんちゃしてた感じでしたので、少し色眼鏡で見てしまっていたのですが、演技を見て考えを改めました。

海老蔵さんの相手役は柴咲コウさん。

ざっくりあらすじ

元となったのは「四谷怪談」です。
お岩さん、ってご存知でしょうか?

かつて愛し合って結婚した岩と伊右衛門でしたが、伊右衛門がほかの女に移り気をおこして岩を殺そうと毒を盛ります。
毒のせいで顔が爛れてしまったお岩。伊右衛門の浮気を知った彼女は失踪し、幽霊となって伊右衛門達を襲う。

まぁ他にも色々と諸説あります。これを劇中劇として取り扱っています。



人気女優・美雪が主演のお岩を務める舞台「四谷怪談」。
美雪は相手役に恋人の俳優・浩介を推します。

稽古は順調でしたが、浩介は他の女優に手を出していました。
隠れてこっそりと逢瀬を重ねている浩介

美雪浩介との子供を切望していましたが、いくらチャレンジ(意味深)しても上手くいかず、やがて心が壊れていきます。

子供さえ居れば、浩介は他の女に走ったりしなかった........。
そう思い込み、毎日のように妊娠検査薬でチェックしていましたが、子供はなかなか出来ません。


だんだんとおかしくなった美雪は、ナイフやフォークで自分の股間をグサーッ!と以下略。


以下ネタバレ

ネタバレ注意






浩介は実は物語の中盤あたりで死んでます。

しかしその時(死んだ時)の演出では「美雪の幽霊が浩介の運転する車のフロントガラスにぶつかって消える」というものなので、最後まで観ないとわかりませんでした。

その車が工事現場のあの、なんて言うのあれ、道路を片方塞いで交互に車通すアレ。
アレで停車してるところに、平たい金属板みたいなのがフロントガラスにグッサー!刺さって、浩介の首はポロリンチョしちゃったんです。

でも浩介は死んだ自覚はなくて、映画の中でもその後しばらく彼が舞台の稽古場で熱演する様が映されていました。

最後の最後らへんで全てが浩介の幻想だったということがわかるようになってます。

美雪は正直生きてんのか死んでんのか、というか下半身をナイフやらフォークやらで刺してたのも本当にしていたのかすらわからん。

ただ、下半身を刺すシーンの後に浩介を殺害し、稽古に参加しているのを見ると、やっぱり生きてんのかなぁ。

考えるのが楽しいぞコレ。


感想

最初からいきなりベットシーンでした。いやぁエロかったわね。

全体的にすごく静かなシーンが多い。
お化けがバーン!出てきてギャー!オーマイガー!ッアーーーーー!!みたいなテンションではない。

静かな狂気。
静かなんだけど、衝撃は重い。

あと「音」の表現がすごい。
ベッドシーンの息遣いだとか、床にちらばったよくわからん肉のかけらを踏んだ時のニチャッとした音とか、ビニール袋のカサカサなる音。
そういうのが絶妙に恐怖心を煽る。

最初は市川海老蔵さん目当てで観たんだけど、柴咲コウが彼を上回る怪演だった。すごい。

「怖い」という感情よりも「すごい」という感情のほうが強かった。
マジですごい。超良かった。

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