慢性鼻炎やら花粉症のために人体改造をした話

■はじめに
タイトルどおりの目的で手術をしました。おそらく不可逆な治療だと思うので、完全にこれをやるべきである、というわけではないですが同じように困っている人がいれば治療の選択肢として知ってもらえれば、とおもい記事を書いてみました。

■身の上話
小さい頃から慢性鼻炎で鼻がつまったり鼻水がでやすく、いつもポケットティッシュを持ちあるかないといけませんでした。
病院に行って薬をもらえばそれなりによくなるのですが、あくまでも暫定対応なので症状がひどい時だけ病院にいってました。
鼻をレーザーで焼くというのも相談したこともあったのですが自分の場合は期待できる効果が少なそうとのことでやったことはないです。

恒久対応として舌下免疫療法があることを知ったりもしたのですが、複数のアレルギー源に対応するためには複数の薬が必要、かつ治療期間が数年かかるが結果が良くなるか不明とのことで、これもノータッチです。

まぁ経口ステロイドを別の疾患で服用している期間がそこそこあったりするのでその期間は鼻の炎症が抑えられて症状も気にならないというのもあってしばらく放置してました。

■後鼻神経切断術との出会い
数年前に転職して給料があがったので自分がうまれつきもっているマイナス項目をお金の力で解決しよう!とおもっていろいろ調べてみました。
まぁ、高額医療費制度・社会保険の給付金があるので必ずしもお金が必要なわけではない、というのを調べはじめてやっと知ったのでお金は関係なく治療法を調べた方がよかったのだなと今は思っています。
この時に後鼻神経切断術なるものが慢性鼻炎の恒久対応になりうることがわかり、良さげなクリニックをネットで調べて2017年秋頃から通いはじめました。ネットで調べるとこの手術をできるところがそこまでなかった気がするので、通いやすく実績豊富なところにするといいと思います。

通ったクリニックとは違いますがいちおう説明のリンクを貼っておきます。

■クリニックでの治療内容
いろんな検査の結果、以下の方針で治療がはじまりました。
1.薬と鼻うがいで症状を軽くする
2.鼻中隔湾曲の矯正&後鼻神経切断術をする

初回の診察で鼻うがいをするように言われたので初めてやったのですが、鼻炎とか花粉症ある人はだいぶスッキリするのではないかなとおもいます。
通院し始めた初期は経口ステロイドを服用していない時期だったので鼻中隔の湾曲やら粘膜の炎症で鼻の穴が狭くなっており鼻うがいの前にクリニックでもらった薬を噴霧してやっと食塩水が鼻を通る感じでした。
病院で買った鼻うがいの容器と液は通販で売っておらず、食塩水つくるのがめんどいので個包されたものを買って容器の中で溶かしてました。
容器とかを自分で買う場合はこの辺とかですかね。私はお風呂でトリートメントしてる間にやったりするのを約半年、手術をするまで続けてました。


■手術当日
手術は日帰りでやることになっていたのですが、全身麻酔をするということもあって付添人が必要といわれてたので母親にきてもらってました。
局所麻酔でもやれるらしいのですが、私の場合自分の身体をいじられていると感じが続くと気持ち悪くなるので全身麻酔にしました。

論理的にはこの手術をすべきである、と考えていたものの点滴をしながら麻酔するまで待つ時間はめちゃくちゃ緊張してしまって不安でやめときゃよかったかも…なんておもったり。
いざ手術室に入るとイケイケな音楽がかかっててこんな感じ??とおもいつつ、手術台に横になって手術台のライトがまぶしくてなんかテレビでみたことあるな?うわーもうだめだーと思いながら不安が最高潮に達したところで口からの麻酔でまばゆいライトがぼやけ、そのまま意識がなくなり気づいたら手術が終わって個室で寝てました。
局所麻酔でやるのは今から思うと怖すぎて全身麻酔で良かったと思うけど全身麻酔も5000人に1人はめざめない?という話もありそれはそれでビビってました。今後も基本は全身麻酔が自分にはよさげだなぁと思いつつ、手術はしたくないなというのが正直なところです。

■術後経過(当日〜明け方)
痛みはあったりするものの案外楽だなぁという印象でした。ただそれもはじめだけで、家に帰って2時間ぐらいは気楽にスプラトゥーンしてたりして調子にのってたんですが、術後5時間程度たったところでだんだん気持ち悪くなり、悪寒と吐き気と発熱に襲われ、それが治っても出血が多い時間帯があり、ただただうがいと綿球交換を行うマシンと化していました。付添人の母親が自分の家にいてほんとによかったとおもいます。振り返っても手術当日は1人で乗り越えられるイメージがありません……

・術後にあってよかったもの(元看護師の母親が準備してくれた)
1.ゼリーやおかゆ、ヨーグルトのようなたべもの
→口を開けるとつらい、鼻が完全につまってるとものをうまく飲み込めない感じがしたので助かりました。
2.ウェットティッシュ
→鼻に詰めた綿球を取り替える際に手が血で汚れたりするので。
3.薬呑器
→上体起こしていればその場でうがいができるので口呼吸になって喉がかわくの防げる&喉に落ちてくる血、鼻水などを流せて楽になります。

4.うがい受け
→薬呑器でうがいしたあとにうがい受けに吐き出します。

5.氷枕
→手術の影響で発熱することが多いらしいので発熱時にあると便利。

6.氷嚢
→しんどいときに鼻らへんを冷やしてました。

おそらく朝3時くらいまで上記のものを活用しながら鼻の穴につめた綿球の取り替えとうがいを繰り返してた気がしますね。でもここまでくるとだいぶ楽になっていて、鼻にいろいろつめられているなーという感覚があるのみです。ただひまつぶせるものがないとだいぶ辛いです。

この頃にはだいぶ綿球が愛しく感じてきます。ちなみに病院から綿球を100個ぐらいもらったのですが、術後3日後くらいにはなくなりそうだったので、自分で買い足しました。大きいドラッグストアにいくとあったのですがなかなか売ってないので焦りました。。。綿球をケチるとそれはそれで鼻が気持ち悪いのでケチらず気持ち悪くなったら新しいのに変えた方がいいと思います。たぶんグラムで玉の大きさ変わるのでご注意ください。ぼくのは10gでした。

■術後経過(翌日〜1週間後)
翌日からは徐々に鼻がつまってる感覚がやわらいでいきます。辛いのは夜寝る時に鼻が完全につまってるので寝る寸前で無呼吸状態みたいになってふごっ!!と起きてしまうことぐらいですかね。ふごっ!!となるたびにうがいをしてのどを綺麗にしつつ乾燥感をとって短時間の睡眠を繰り返す感じでした。

2日目からは鼻うがいを朝昼晩で3回やりはじめるのですが、鼻が完全につまってるので、まぁうまくできないですね。
溶ける綿?が詰められているらしいので、それらが溶けていることを信じて鼻うがいやってました。※3日目も似たような感じ

4日目に術後検査で吸引などをしてもらうとやっと鼻が少し通るようになって、鼻うがいをしてようやく水が鼻から口にでたり、口からはでないけど逆の鼻からでたりするようになりました。

5日目の夜には左の鼻の穴は通るようになり、右の穴もなんとなく空気の道ができたかな?ぐらいにはなりました。
手術の説明としては翌日だけ仕事できません、という話でしたが、鼻の穴が通るようになるまではやる気でないので可能であれば1週間休んだほうが楽だとおもいます。※6日目、7日目も似たような感じ

8日目にようやく鼻にいれてたシリコンプレートをとってもらいつつ吸引してもらい、両方の鼻が通るようになりました。
まだ少し痛みはありますが、だいぶ楽ですね。

■手術した結果
経口ステロイドの内服もしてるので鼻のアレルギー症状に関しては現時点ではなんともいえませんが、鼻の通りは圧倒的によくなりました。普通の人ってこんな感じなのかーというのをいまさら体感しております。
まだ経過観察が必要なので、まだ何か悪いこと起こるかもしれませんが、いったんこんな治療法もあるよーというご紹介でした。

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