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雪を求めて長野に行こう。犬と一緒にスキー場へ。

CX-60に買い替えて初めて本格的に冬を迎えるにあたり、スタッドレスタイヤを買いました

でも、これまであまり試す機会がなかったのです。暖冬の影響か、雪がありそうな場所に行ってもちょっとしか積もってなかったりして、夏タイヤでもいけそうなのでは?と思える程度でした。

先日は首都圏でも雪が積もったけれど、そのタイミングで近所のスーパーに行くときにちょっと乗っただけ。初めてのまともな雪上走行は思いのほか安定していて、これは雪が多く積もっている場所でも期待できるのでは?と思っていた次第。

そんな場所はどこだろう?と考えた結果、やっぱり長野だろうと。スキー場まで行けばきっと雪はあるはず。

せっかくなら、スタッドレスの性能を試すだけじゃなくて、犬と一緒に雪遊びもしたい。そんないくつも欲望を叶えてくれる場所があるのだろうかと思っていたのですが——ありました。

長野・黒姫高原のスキー場は犬と一緒に滑れるコースが2つあり、リフトの上にはドッグランもあると。コースは斜度の低いものなのでスピードを出して滑っている人も少ないし、そもそも(言い方はアレだけど)あんまり賑わってないスキー場だから、ほとんど貸切状態になるタイミングもありました。

そんな贅沢なスキー場まで1泊2日でロードトリップしてきたので、写真とともにご紹介します。



1泊2日でスキー場を楽しむ

今回はホテルではなく長野市内の妻の実家に泊まらせてもらうことにしました。1日目は寄り道しながら長野市内まで移動し、2日目の朝からスキー場に行って遊んで帰ってくるという、結構な体力勝負の弾丸日程でした。もう1泊したらもっと楽だったね。

1日目は早起きするつもりだったけれど無理だったので、10時すぎに横浜の自宅を出発。中央道から蓼科方面に抜けて、御射鹿池や白樺湖に寄りながら長野市内を目指しました。

2日目は朝から出発して道中の犬OKのカフェで昼食をとりつつ、黒姫高原へ。そもそも僕は冬のスキー場に行くことすら初めてで、スキーもスノボもやったことがありません。犬を連れて初心者が滑るのは無謀すぎたので、今回はソリをレンタルすることにしました。

わたしたちの長野旅行|犬と行く蓼科高原〈プロローグ〉


撮影機材

今回の撮影機材。メインは〈FUJIFILM X-T4 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS〉の組み合わせで、主に車内で使うサブとしてGR IIIx、ところどころiPhone 14 Proで撮影したものもあります。


まずは長野に向けて出発

1日目の出発は10時すぎ。本当は8時半に出たかったのだけど、ここのところ仕事が立て込んでいて疲れ果てていたから、起きる気力がなかった。長野まで車を運転して向かうから無理はしないという判断です。

横浜から東名に出て海老名JCTから圏央道を経由し、中央道方面に向かうことに。すると東名がいきなり渋滞していてもう諦めかけたのですが、果たして御射鹿池、寄れるかな…

結局渋滞は海老名まで続いたけれども、圏央道に入ってからは比較的順調に進みました。厚木PAで一息ついて、犬にも休憩してもらいます。


徐々に雪が現れた

八王子JCTから中央道に入り、談合坂方面に登っていくと所々路肩に雪の塊が積もっていました。この旅行の数日前に関東でもまとまった雪が積もったから、きっとそのときに積もったのかな。

山梨県に入って笹子トンネルを越えると、雪化粧をした南アルプスの山々が見えてきました。それらを横目にぐんぐん進み、今度は八ヶ岳が目の前に。ここまで来ると目的地はそろそろです。


そこは一面の雪景色

諏訪南ICで高速を降りて蓼科方面に進みます。途中では一面の雪景色があったりして、こんな景色を見るの初めてかもしれない…!

運転しながらテンション上がってましたが、妻からは容赦なく生暖かい視線が注がれます。いやいや、日本人の中でこんな景色を見慣れている人の方が少ないと思うよ。


山道を進んで御射鹿池へ

八ヶ岳ズームラインや広域農道を越えて奥蓼科方面に登り始めると徐々に山奥に入り、15分ほど走って標高1,500mの御射鹿池に到着しました。

この御射鹿池は農業用のため池で、冷たすぎる八ヶ岳の水を日光に当てて稲作に利用するために、昭和のはじめにつくられたものです。

季節ごとに色を変える池として有名で、池の周囲にあるカラマツの林は、夏は青々と茂り、秋は紅葉が美しく、冬は雪が積もって一面真っ白になります。夏や秋に行ったことはないのですが、真っ白な池を見たいと思って今回訪れることにしていました。

実際に訪れてみると、雪が多いとは決して言うことができないくらいだったけれど、それでも白一色の美しい景色を見せてくれました。


途中までのぐねぐねの山道に犬も辛そうにしていたのですが、少し長めに時間をとってたくさん休憩しました。こうするとすぐに持ち直して元気になってくれるので、ありがたい限りです。

こんなに一面に雪が広がっているのは犬にとっても初めてのことだったし、楽しそうにしてくれていました。一面の雪化粧をした御射鹿池も興味深そうに見ていて、連れてきてよかったなと。


冷たいかな?と思ったけれども雪上にそっと下ろしてみると、とても楽しそうにはしゃいでくれました。連れてきたこちらとしても嬉しい限り。明日はもっと雪がいっぱいある場所に連れて行ってあげるからね、待っててね。


ここでの撮影はFUJIFILM X-T4、フィルムシミュレーションはいつものようにクラシッククロームです。カラマツの描写に深みがあり、雪とのコントラストがきれいに出ていますね。撮って出しではなく、RAWで撮影してLightroomで現像しています。


——と、1日目に撮った写真はここまで。

本当はビーナスラインを進んで白樺湖や霧ヶ峰をドライブしたかったのですが、出発が遅れたためにそこまでの時間は残されていませんでした。長野市内での予定に合わせるとここから大急ぎで向かっても間に合うかどうか、という微妙な時間帯。

結局一般道で白樺湖から上田に抜けましたが、諏訪まで戻って高速に乗った方が早かったかもしれません。なんとか間に合ったからいいけれど。


犬OKのカフェでバーガーを

そして2日目。

同じく犬を飼っている妻の両親と一緒に黒姫高原スノーパークを目指します。朝10時すぎに出て早めの昼食を頂いてから向かうことにしました。長野市内から黒姫高原までの道中に犬と一緒に入れるカフェがあり、ここでお昼を頂くことにします。

外のテラスは犬OKみたいなお店はたくさんありますが、店内に連れ込める飲食店はとても珍しいのでありがたいです。冬の時期は特にね、外は寒いし、そもそもテラスは営業してなかったりするので。


人間は信州牛のバーガーを、犬にはにんじんのマフィンをオーダーしました。

待っている間も慣れない場所でそわそわして落ち着かないので、おやつをあげて静かにしてもらいます。にんじんのマフィンが来てからはもう大興奮だよね。


人間がオーダーしたバーガーも大変おいしかったです。さすが信州牛100%ということで、パテだけを食べてもすごくおいしい。今度来たときはハンバーグプレートにしてみようかな。


いよいよスキー場へ

そして、いよいよ今回のメインイベント、黒姫高原スノーパークにある犬OKのゲレンデへ。

途中までの道には雪は積もっていなくてとても走りやすかったのですが、せっかくスタッドレスを履いた意味ないやんけ。と思ってたのですが、駐車場にはしっかり積もっていて意味ありました。


黒姫高原スノーパークでは「Snow Dog Area」と銘打って、第10・第11コースを犬OKとしています。第10コースはリードあり、第11コースはリードなしでOKなエリアとなっています。

さらに、リフトの上には広大なドッグランも完備。ここも坂になっているのでソリで遊んだりすることができるのです。都会では考えられない充実度合いなのに、あんまり有名じゃないのか日曜の昼間でもほぼ貸切状態でした。

それでいてリフト1回券(人間も犬も1,100円[税込])を買うだけで思いっきり遊ぶことができます。つまり2人と1匹で3,300円しかかかってないわけで、かなりびっくり価格ですよ。都会だったら1人3,000円でも安いくらいでは…?というくらいの充実度合い。

Photo: 黒姫高原スノーパーク

僕は冬のスキー場を初めて訪れたので、そもそもスキーウェアを持っていませんでした。直前まで迷いながら結局買ってきたのですが、本当に正解でした。雪が纏わり付くから弾く素材じゃないと無理だし、服の中に雪が入らないように特化した専用の装備が必要なのだと強く実感。

それにしても日曜の昼間だというのにあまりに閑散としていて不安になるくらいです。確かにこのコースは黒姫高原スノーパークのメインではないけれど、こんなに少なくて採算取れるのだろうか。滑る方としては嬉しいですけども。


雪上のドッグランを満喫しよう

ということで、リフトの上にある雪上ドッグランにやってきました。


この日のために犬用のダウンジャケットやスニーカーも準備しました。0℃近い気温の中でも楽しく遊ぶためにはこれくらいの装備が必要なのです。

せっかくなので中途半端なものは買いたくなくて、ダウンジャケットはスノーピーク、スニーカーはRIFRUFというブランドのものを購入。合わせて3万くらいした…(今度ちゃんとレビューしますね)

そのおかげか、安心して走り回ってくれました。ここまではしゃいでくれると連れてきてよかったと思いますね。

普通のドッグランと違って斜面にあるから、走り回っているだけで自ずと坂道ダッシュになるんですよ。超大変だった。

小一時間走りまくってそろそろ体力の限界を感じたので、ゲレンデをゆっくり下りることにしました。犬も毛に雪玉ができて寒そうに震えているし、無事に下りられるのだろうか。もっと体力温存しておくべきだった…?


美しい景色を見ながらゲレンデを下る

山の上にあるスキー場からは美しい景色を臨むことができます。これを見たくて冬の長野を選んだので、ちゃんと見ることができて本当によかったです。そして少し迷ったけれどここまでX-T4を連れてきてよかった。

歩いたりソリで滑ったりしながら下っていきました。スキー場って本当に楽しくて、今度ちゃんと滑りに来たいです。今シーズン中、雪がなくなる前にもう一度行ってみようかと画策しています。


室内で温まって帰ろう

下ったあと、ありがたいことに室内にもドッグランがあって、ストーブ完備でとても温かいので、冷えた体をここで温めてから帰ることにしました。

毛にたくさん雪玉が絡みついていたから丁寧に取り、家から持ってきたバスタオルで拭いてあげます。これで震えが止まったから安心しました。


室内ドッグランにはチェキが置いてあり、自由に写真を撮って飾れるようになっていました。せっかくなので訪れた証を刻んでおきましたよ。


犬と行くスキー場は楽しかった

という感じで、今回の旅行は終わりです。

このあと妻の実家に立ち寄り体勢を立て直して帰宅の途につきました。帰りは上信越道から圏央道に抜けて東名で横浜を目指しましたが、ところどころ渋滞していて4時間くらいかかってしまった。

冬のスキー場に犬と行くの、こんなに楽しいとは思いませんでした。そもそも冬のスキー場自体がここまで楽しいことを初めて知ったし、自分の知らない世界がたくさんあるんだなと改めて実感した次第。

何回か訪れてスキー滑れるようになりたいな。そうすると犬と一緒に滑るのを楽しむことができそうです。まずは練習から始めたい。


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