2021年の朝ドラ「おかえり、モネ」
こんにちは、雲州はとむです。重いストレスに圧迫され続けている日々なので、ずっと欲しかったBlu-rayBOXを購入しました。2021年の朝の連続テレビ小説、「おかえり、モネ」です。
Amazonポイントアップキャンペーン直前に購入してしまい、ちょっと損をしてしまったけど、ほんの少しだけ値下がりをしてたので。「なつぞら」「エール」に続きほぼ毎日録画していた朝ドラ。
一番厳しいコロナ禍の中で、出演者とスタッフさん全員、大変だったと思います。
「俺たちの菅波」がいてくれたから。
コロナ禍と自宅の相続問題がどんどん深刻になる中で、いつ死のうかと日々苦しんでいた時。毎日少しだけ生きる気力を分けてくれたドラマなんですが、こんなに大好きになれたのは、ひたすら「俺たちの菅波」こと、坂口健太郎くん演じる菅波光太郎先生がいてくれたからこそ。
放送から一年経過した今年の秋にも、再びこの「俺たちの菅波」タグがトレンド入りして、Twitterにてファンが語り合っています。放送中の「ちむどんどん」が大炎上して終わりそうなので、朝ドラヘビーユーザーである視聴者が、懐かしく振り返っているのかもしれませんね。
微妙な年齢差のある、お兄さんから。
菅波先生は、主人公である永浦百音が勤務する宮城県登米市の、山にある診療所の派遣医師。専門は呼吸器系で、東京に帰ると大学病院へ出勤している。
理論派で感情表現をするのが苦手。演者である坂口健太郎くんが「どうしてこんなに冷たいこと言うんだろと思いつつ、演じた」という初期の登米編。将来の道に迷い震災の過去に囚われ続けているモネに、厳しくも的確なアドバイスを進言。
気象予報士になりたいというモネの願いを理解して、基礎学力の浅い彼女の家庭教師に。宮城と東京の往復の忙しい中で、モネの夢実現の為に大きな支えと導きになっていく。
対等な関係に変化していく二人。
出会った頃の二人は、性格的にもお互いを全く異性として認知せずに、かなりの距離を空けていたんですね。特に菅波先生は人間関係にいつも劣等感を持ち、彼女に惹かれつつもそんな自分を認められなかった。
モネも「年上のお医者さん」にそれほど親近感を強く抱いておらず、周囲の大人がもどかしく見守る中、いつも二歩くらい歩幅を開けて歩く二人。
永瀬廉くん演じるモネの幼馴染み「りょーちん」と最初はどちらが相手役か分からず、「運命の人が菅波先生じゃなかったら、観るのはやめよう」と思いました。
まだまだ二人がぎこちない他人同士だった時、偶然宮城県内の周回バスの中で顔合わせするシーンがとても良くて。
東京での運命的な再会、戦う同士として。
私や他たくさんの菅波ファンが特に好きなのは、菅波先生とモネが簡単に恋愛関係に陥らずに、手と手を触れ合わせるまで本当にぎこちなく。お互いを「生きる戦友同士」として大切にする、そういう不器用なプラトニック関係が堪らなく良かった。
言葉足らずになりがちな菅波先生を、表情や仕草のみで表せる坂口健太郎くんも素晴らしかったし、毎日本当に楽しみで。
菅波先生の辛い過去と、脱却。
先生は研修医だった頃に患者さんへの判断ミスをしてしまい、そのことをずっと引きずって悩み続けている。「おかえり、モネ」は一人一人のキャラクターの生き様を深く描写している脚本ですが、特に主役以外での伏線語りは、先生のお話も響くものでした。
中学時代にブラスバンド部に所属していたモネが、震災に遭って「音楽なんか、何の役にも立たない」と絶望する。誰かの助けになる為の職業に就きたいと思って気象予報士になり、上京して人生の師匠や大切な仲間と出会い、そして菅波先生と再会。
モネにとって全くの他人だった菅波先生が、「私も、先生じゃないとダメだから」な人に変化。そして先生がかつて悲しい別れ方をしたホルン奏者と偶然鉢合わせして、病気でプロ奏者を辞めざるえなかった彼のホルンを聴く二人。
「先生……、音楽って、人の心を救えるんですね……」
二人がずっと抱え込んできた「絶望」が、ここで伏線として改修されるストーリーは本当に絶妙でした。
仕事と感染危機で、保留にされる結婚。
物語の後半、結婚を前提に交際し始めた二人。菅波先生は気仙沼に行き、モネの家族に正式な挨拶も済ませます。でもモネは地元の気仙沼での気象予報の仕事に追われて、先生も東京で慌ただしく過ごす日々。そして始まるコロナ禍。自然と「結婚は保留にしよう」という言葉が出ても、二人の強い絆が理解できるので全然不安感が無かった。
二人の遠距離恋愛は感染危機を挟んで二年半にも及びますが、非常事態宣言が解除された後に菅波先生が、やっと気仙沼を訪れる。
「貴方と僕は、違う時間に生きているのか。二年半会っていない」
たくさんの視聴者が「結婚式が見たい」「スピンオフでドラマを作ってほしい」と、今も熱い声をNHKに届けています。私も可能なら是非見たい！！
あれから他のキャスティングを演じる坂口健太郎くんを見るけど、私はやっぱり菅波先生が良いみたいです。
脚本が「きのう、何食べた？」の安達奈緒子さんなので、サプライズのこの二人の共演も本当に嬉しかった！！
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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。