後工程のことを考えながら仕事をする
「はたらく」というのは「はたをらくにすることである」
ひとりで仕事をしているわけではなくチームで仕事をしていると、周りの人の仕事の状況を見ながら仕事をしていくことも大切です
木工ドリルをつくる工程にも大きなチームがあります
自分のところに製品が来る前には前工程があり、自分の工程の次には後工程があります
木工ドリルを作る工程は大きくみると13工程
材料を切断する
頭の大まかな形をつくる
ラセン状に削る
研磨する
軸を加工する
芯出しをする
刃付けをする などの工程があります
芯出し
この2つの工程の間には芯出しという工程があります
スターエムの木工ドリルは1本1本この作業を行います
ドリルが回転したときに芯が振れていないかを確認し
もし振れがあった場合は修正をかけます
この作業は本当に経験と感覚が必要だと思います
やり方は教えてもらうことは出来ますが
そこから先は自分自身で感覚を掴むしかない
どれくらいの力加減でどの部分に圧をかければ修正ができるのか
その感覚は自分にしかわからないものだと思います
現在、超ベテランの指導のもと若手の育成が行われています
研磨と刃付け
木工ドリルの切れ味に大きく関わるこの工程
作業はまったく異なりますが
実はこの「研磨」という作業が「はたらく」に繋がるのではないかと思います
火花が飛んでいる研磨の現場
この加工は4、5人ぐらいのチームです
細いサイズから太いサイズまで様々ですが
細いサイズの場合は5、6本をまとめて手にし、1本ずつ加工していきます
チームのメンバーのひとりに
「大変じゃないですか」と聞いたことがあります
「自分には向いていると思います」と答えが返ってきました
黙々とする仕事が彼は得意だったようです
まさに適材適所です
この作業は後工程になる「刃付け」の作業をしやすくするための加工になります
木工ドリルができる工程は前半部分は機械化されており、最終工程に近づくにつれ人の手による加工が多くなります
そうなるとどうしても後工程に製品がたまりがちになります
それを少しでも解消するために研磨をしっかりと行い、後工程にバトンタッチすることがよりスムーズな製品の仕上がりに繋がっていくのです
チームスターエム
4代目社長がよく「チームスターエム」と言っていました
木工ドリルはスターエムの色んなチーム(各部署)が繋がって完成し、みなさんの元に製品をお届けしています
手作業は同じ姿勢で同じ作業の繰り返し
経験も必要な工程なので人材育成も大変です
でもその工程が私たちの次の工程、つまり実際に製品を使ってくださるユーザーさんの仕事のしやすさに繋がっていくのです
だからこそ私たちはユーザーさんが使いやすい、穴あけが楽になる
穴あけが楽しくなる、ものづくりが楽しくなる
そんな製品を1本でも多くお届けしていきたいと思います
私たちの製品で「はたをらくにする」