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七夕に願いを込めてあかりを灯す

日本全国で竹あかりを灯す
竹あかりを日本の文化に
3度開催されたみんなの想火プロジェクトが終わった今も日本の各地で竹あかり作りは続いています

サムライ誕生

各都道府県にひとり
サムライと呼ばれるリーダーがいて
その人が中心となり
良い意味で地域を巻き込んで竹あかりをつくる
完成した竹あかりは同じ日に日本全国で灯される
新型コロナウィルスという見えない壁に目の前を塞がれたり
台風がピンポイントに上陸したり
今思えば3度ともリアルで繋がることはできなかったけど
当日はオンラインで各地を繋ぎ、集大成となった昨年はとても厳かな景色を見ることができました
そして直接会うことはできなくても、苦楽を共にしたサムライのみなさんは現在も地域を越えて繋がっています

竹あかりをつくるということ

こんなにも竹あかりが広まったのは、熊本県のCHIKAKEN(ちかけん)さんの力が大きいと思います
そのCHIKAKENさんが、竹あかりを文化とするために和・輪・環をうたわれています


スターエムは竹あかりを作るときに使用する竹用ドリルを製造しています
『ものづくりの楽しさや達成感を知ること』
その方法として竹あかりづくりはとても良いのではないかと思います

ワークショップを開催する

昨年から、月に一度弊社にて竹あかりづくりのワークショップを開催しています
またこれまでにJAPAN DIY HOMECENTER SHOWや鍛冶でっせ!などの展示会でもワークショップを開催してきました
子供から大人まで、はじめて電動工具を触るという方がほとんどですが、みなさんに竹あかりづくりを楽しんでいただけています
電動工具は重い、手も疲れる
ひたすら穴をあけ続ける
みなさん多分、いやきっとしんどいはずなのに誰も途中で投げ出さず最後までやり遂げられます
小学生のお子さんも最後まで自分の力で頑張ってくれます
そして完成した竹あかりに灯りをいれた時の笑顔
達成感と充実感、そして自分にも出来たという自信
自分でつくることで、「きれい」というだけない何かを得ることができるのです

人の心にもあかりが灯る

さらに竹あかりには、見た人の心に訴えかける力が宿っていると思います
竹あかりをみて涙する方も多いと聞きます
単なる灯りとして楽しむだけではなく
癒し、鎮魂、祈り、願い そんな不思議な力があるように思います
東日本大震災の追悼行事でも竹あかりがつくられています
阪神淡路大震災の追悼行事でも竹あかりをつくりたいというお声もあります
竹あかりづくりにその土地に住む人だけでなく、各地から訪れる人々も関わっていくことで、あの出来事を風化させないということにも繋がっていくのかもしれません

竹あかりを文化としていくために

現在、スターエムではwebサイトから竹あかりのデザインをダウンロードしていただけるようにしています
様々な方が活用してくださっていますが
その中でも中学校、高校の先生が生徒さんと作るということでダウンロードしてくださることが増えてきているように思います
その年代になってくると道具の正しい使い方を覚えれば各自で作業が出来ると思います
全員分の道具を用意するのは難しいかもしれませんが、グループ単位の活動であればどうでしょうか
竹あかりづくりは集中力や想像力、創造力を身につけることにも繋がります
そして放置竹林の問題を知るきっかけにもなります
技術や生活の時間といった授業の一環としてこの竹あかりづくりが加わってくれたらなと思っています(あくまで個人の思いですが)

学生さんを中心に地域の人と竹あかりづくりをすることでさらに竹あかりづくりの輪が広がる
そしてそれは地域を越えた繋がりを生み出し、有事の際には互いに協力しあえるネットワークになる
みんなの想火プロジェクトの目的のひとつでもあります
そういった活動や意識が根付いていけば、竹あかりが日本の文化になるということも夢ではなくなるかもしれません

思い思いのデザインに

7月7日、七夕
今年の七夕は短冊ともうひとつ
願いを込めて竹あかりをつくってみませんか