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「やりたいことがみつからない」

すっかり暑い日が続くようになりました。今年は本当に梅雨が長くて晴れの日が本当に恋しかった。
7月も終わりに差し掛かり星空の家の庭でもようやくセミが元気に鳴きだし、夏らしくなってきました。

そういえば、星空の家で暮らし始めた最初の夏、私は生まれてはじめてセミの羽化の瞬間を目撃しました。それはそれはもう、本当に「神秘的」という言葉がピッタリで感動したものです。この感動を誰かと共有したい!と思ったけれど、その時、家には誰もいなくて、一人寂しい思いをしたような気がします。

さて、突然ですが、あなたのやりたいことってなんですか?自分のやりたいことや、好きなことしていますか?

「やりたいことがみつからない」

実は、私も、ずっとそんなことを思っていました。やりたいことが見つかっている人はいいなぁ。うらやましいななんて思ったり。

やりたいことや、好きなことで「進路」を決めてきたはずなのに、何となくくで進学を決め、就職を決め、結局世の中のレールにのっかってしまった20代のころ。

大学を卒業して社会人になって、会社の中でがむしゃらに働いてきて、でもふと立ち止まって考えてみたら「私は一体何をしたいんだろう」と、あまりにも自分の空っぽさに愕然としてしまいました。

自分が本当に好きなことさえもわからなくなっていたんです。

これじゃだめだ!と思い、自分を見つめなおすことを決意。

子どもの時、何が好きだったんだろうと考えてみたら、そういえば、絵を描くことが好きだった。漫画家になりたいな、と思ったこともあったけれど、妹の方が絵が上手で、敵わないと思った私は「絵描かなくても物語は作れるじゃん!」と小説家になりたいと思ったんだっけ。

中学生の時、映画ってカッコイイと思い、どうぜなら、文字だけじゃなくて映像をつくろう、と、大学も芸術学科と名のつくところに進学。
映画三昧の日々を送るもこれで食べていく自信がなく、一般企業に就職。

それからは仕事中心の生活だったので、もはや日々日々のことに追われ、好きだったことも忘れていくばかり。

でも、就職して社会に出てみると、夢を見させてくれるフィクションよりも、今このリアルを楽しみたいという思いがが強くなっていたみたいで、気がついたら自分の理想の仕事と暮らしを突き詰めるようになっていました。

世の中には、だれもが主人公になれるドラマがいっぱいあるんですね。

こう振り返ってみると、紆余曲折、私の歩んできた道には一貫性がないように思えるのだけど、ふと読んでいたビジネス書でこんな一文を見つけてビックリ。

『人に何かを理解してもらおうとすれば、必ずストーリーが必要になる。ストーリーラインづくりは映画やアニメーションの脚本づくり、あるいは漫画のネーム作成に近いプロセスだ』

なるほど。今の仕事が自分にしっくりきているのは、ここだったのか。

課題を見つけて、それを解決するためのストーリーライン(シナリオ)を考える。

ずっと、シナリオとは、フィクションのものとばかり思っていたけれど、リアルなシナリオだって考えられるんだ。そう思うと、自分のやりたかったことがなんだか見えてきたような気がしました。

まだまだはっきりとした答えや明確なものは見えてこないけれど、「自分のやりたいこと」の根底にあるものは、子どもだったころに感じていたものなのかもしれません。


子どものころの夢、叶えてますか?

子どものころに思い描いていた大人になれていますか?

何かに迷い、悩んだ時は、自分の原点に立ち返ると、これからのヒントが見えるような気がします。たとえ形が違っても、あの時感じていた思いは、たぶん、今の仕事に通じているのだと思うのです。






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