書籍『犠牲になる少女たち: 子宮頸がんワクチン接種被害の闇を追う』
井上芳保 (著)
出版社 現代書館
発売日 2017/5/31
単行本 278ページ
目次
内容紹介
レビュー
今、子を持つ親には絶対におすすめしたい一冊であり、特に女の子を持つ親には強くオススメしたい一冊です。
本書が出版されたのは2017年ですけれどもその時点で、被害者は3000人以上とのことで、もちろんその後も増え続けております。
※2017年以降の経緯はネット検索すれば、いくらでも情報を得ることが可能です
本書の真っ先に(特に)おすすめしたい箇所
① 110~112頁、「第3章 4、狭義の医学的知見を超えて物事を見ていく」
② 117~199頁、第4章~第5章の全て。
第四章 なぜ、こんな危ないワクチンが導入されたのか――政治とカネとマスコミの動き、そして対米従属構造
第五章 こんな危ないワクチンをまだ勧める「わるいやつら」の考察――医療者の責任と「看護人的状況」を問うために
中でも特に、118~124頁、「第4章 1、ロビイストと政治家と医師たちが動いてHPVワクチンは導入された」「第4章 2、土屋了介氏とロビイ活動団体《新日本PA》の動き」。
※少し前にレビューを記した、ロビイストを扱った映画『女神の見えざる手』に、「女性を利用して団体を作り、銃規制法を否決させようとする」様子が描かれておりますけれども、日本における子宮頸がんワクチンの推奨にも、同じような手が使われました。女子大生を動員して作られた「リボンムーブメント」という組織が、まさにそのような団体にあたるものと言えるでしょう。そしてそういった団体の活躍により、子宮頸がんワクチン被害が更に拡大した可能性は否めません。
ですからそういった相手の汚いやり口を「学ぶ」ことが、被害者とならないための第一歩となるわけです。
⇩ ちなみに映画『女神の見えざる手』はエンタメとしても面白いですし、学びにもなります
136~144頁、『第4章 3、推進派による攻撃が激しさを増している 1 「官僚に仕組まれた2014年2月26日の意見交換会」 2 「WHOの正体とその悪行の数々」 3 「2014年6月20日の子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」』
③ 224~240頁 「終章」全て。
というわけで、子宮頸がんワクチンについて知りたい一般の方におすすめの一冊です。
子宮頸がんワクチンについて専門的に知りたい方には ⇩ こちらの『子宮頸がんワクチン問題――社会・法・科学』もオススメとなっております。
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