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沼にハマるは悪いことか。(子育て編)

何かにハマることを○○の沼とか言うようになったのはいつからだろう。

とりあえず私は今、何かにハマることは良いことだと納得したい。

自分が休みの日にやらなくてはいけない家庭内の事務作業があるのにBTS(韓国アーティスト)のダンスMVを見続けてはフゥ〜♩となったり、年長の息子がゲームやYouTubeを親の言うこと無しには止められなかったりする現実に、これでいいのか・・・と悶々としているからだ。

これでいいのかとは具体的に言うと、終わりがないから達成感を味わえなくてスッキリしないって気持ち。ハマっているうちは今日はいい1日だった!と気持ちよく眠ることができないことが多い気がするのだ。

ちなみに息子が愛する沼は、今はポケモンのゲーム(3DSを親戚にお下がりでもらってしまいサンアンドムーンをやってます)とYouTubeは“アナケナ”というアカウントのお父さんと娘さんがナレーションしながら色々なゲームやLEGO等を使って人形劇をひたすら楽しむ動画。

それらにハマることが無駄な時間だとは思わない。ポケモンもYouTubeも想像力を駆使してとても考えて作られたものだから。


私や息子のように、沼の対象は、アイドルだったり、ドラマやアニメの特定の登場人物だったり、ゲームそのもので、どんどん知りたくなる。もっともっと深く、味わいたいと色んなものをそっちのけで対象に時間を費やす。

例えとしてではない沼(=足がハマると抜けにくい池のような水場)は、普通に生活していたら滅多にというか私はこれまで一度も出くわしたことがない。あったとしてもその沼を通らなければ先に進めない状況なんてない。

自ら沼に入る人はいない。入ったら簡単には抜け出せないことがわかっているから。

わかっているのにやめられない。

この言葉から連想するものといえば、ギャンブルや身体に悪い影響を及ぼすと証明されているもの(タバコ・覚せい剤・ジャンクフード等)だ。身体に悪いこと、お金がなくなること。背徳感を感じるもの。

やっぱり、沼にハマることは、悪いことなのか。

そもそも人間には、「自分のことは自分で決めたい」という本能があるという。

してはいけないと言われたものをしたくなる人間の心理は、カリギュラ効果、学術的には心理的リアクタンスと呼ばれる。
ダメと認識すると、自由が奪われたと感じ、禁止されたことをあえてすることを「自分で選ぶ」ことで、自由を望む本能に従おうとしている。


人間が本能モードになる時って、精神的に追い込まれた時や身体がなんとかして今より良い状態になろうとする時なのだと思う。本能と欲は違うのかもしれないけど眠くなるのは睡眠欲で、寝ることで体を回復したいのだし、身体が必要な栄養を摂って生きたいのが食欲だし、気持ちがいいとか子孫を残したいことが性欲に繋がる。

沼は、本能。だとしたら身も心も健康なら、沼にハマることもないのか?

何かにハマることは良いことだと納得したかったけど、不健康だから沼にハマるんだ的な結果を導いてしまった。でも諦めない。

沼にハマった結果のいいことと悪いことを考えると、

まず悪いことの第一で思い浮かんだのは、睡眠不足に陥ること。対象を追求し始めると平気で深夜を過ぎ、翌日とても眠くなる。そうなれば日中の仕事に集中力を最大限注ぐことができないこともある。

目が疲れたり悪くなる可能性がある。(ブルーライトや瞬きの回数減少)

世界が狭くなる。自分の好きなものにしか興味がないと、そうではない人とはわかり合うことができない。良さが伝わらなかった場合、どうして?なんで?私とあなたは違う!となる。違って当たり前なのに、やはり悲しくなる。

いいことは、ときめきを感じること。人生が楽しい。生きがいとまで言える。想像力を駆使すればなおさら楽しい。知らないことを知るって楽しい。

自分もそうなりたいと思うことがあり、努力する。憧れとなり、夢となり、目標となったりする。私はBTSを観て体を鍛えようと思ったり踊れるようになりたいと心から思った。(思っただけかい)

夢中になれることは、何かを創り出すことができる第一歩だと思う。

何にもハマらない人なんてそもそもいないのかもしれない。ハマる対象がお金になるものかならないものか。お金になるものは、沼とは呼ばないのかもしれない。

そういう意味で、目の前のことに集中する力は沼にハマることとは少し違う気もするけど、何かに夢中になれるって幸せなことだ。

人生においてお金にならないものにハマることがないというのは、つまらないと私は思う。

沼にハマることのデメリットは、健康面と他者への関心。これらは自制することができれば解消できそうだ。解消できればメリットしかない。

デメリットをどう解消するのか考えると、時間を決めることが第一に出てくる。でもね、これができたら沼とは言わないんだよね。終わりがないことの楽しみを味わうことが沼の醍醐味なのだと思うから。

じゃあ睡眠不足になって、視力が落ちて、成長すべき時期に成長できなくていいわけがない。成長期の子どもに対してはなおさら。

時計も読めないし、時間の感覚すら出来上がっていない子どもの健康を守ることができるのは、保護者しかいない。

心身の健康に影響のないように、追求したいことを追求できる環境を整えること

子どもは、すぐに夢中になる。夢中になれることは、何かを創り出すことができる第一歩だから、子どもが愛する沼を私も愛して、応援していきたい。

そのために始めたことを、今後まとめます。






母たちを、子どもたちを、私も応援します。