ありふれた体験がもたらすイノベーション:ポカリスエットの開発
前回の記事では、栗林隆氏の《元気炉》を例に、身体性(体験)に基づくアート思考により、美術館賞に革命をもたらしたことを紹介しました。イノベーションの創出においても、身体性、すなわち直接的な体験が果たす役割は極めて重要です。本稿では、大塚製薬の「ポカリスエット」の開発事例を中心に、体験からの発見がいかにイノベーションを促進するか、そして身体性を磨く秘訣について考察します。
ポカリスエット:新たなカテゴリー飲料の登場ポカリスエットは、1980年に大塚製薬が発売した画期的な飲料です