5年、10年も生き残る起業家になるのは難しい。起業の足掛かりを掴むためには？

「会社にとらわれない自由な生き方」として、起業家という生き方があります。
一時期「起業ブーム」ともてはやされた時代もありました。
起業女子というワードも流行ったこともあります。

確かにこの物質世界において、
本当に自分が自由に生きていたいのであれば
「起業」という選択肢しかないのは事実です。

会社など組織に属している以上、
属している組織の都合で足を引っ張られますから。

起業という生き方が一見魅力ではありますが、
改めて考えていきましょう。

生き残りの少ない世界

「頑張りが必要」な起業の世界でも
やはり生き残る起業家は少ない、と言われています。

私も会社に束縛されない自由な生き方に憧れ、
起業塾に2年間入っていたことがあります。

起業塾の師匠は月商７桁を記録したこともある「成功者」
（ただし、月平均でどれくらいいってるかは知らない）。

師匠の門下生である先輩も、高額商品をクライアントさんに売り上げたり
「成功者」として一定の成果を上げている人たち
（しかし、月平均だったり年商がどの程度かは知らない）。

当然のように私は目を輝かせて、
起業塾の課題に2年間取り組んでまいりました。

「成功者」の起業塾の同期を何人も見てきましたが
途中でフェードアウトする人もいましたし、
私のようにいくら起業塾に金出しても、1円も稼げない人間もいました。

私なんか1円も稼げませんでしたが、
それでも2年も食らいついた、というところだけは救いでした。

私のように全く成果を上げられずに終わるか、
もしくは何らかの都合でフェードアウトしてしまうか
そのどちらかの人の方が多かったかもしれません。

毎月開催されている定期セミナーで、月を追うごとに
人の数が少しずつ減っていっている。

生き残るだけでも結構シビアな世界です。

一握りの「本物」

起業塾の教えの通りやって成果が出ていれば良いのですが
皆一様にSNS上ではキラキラして見えるものだから
明確な成果がわかりにくいのが現状です。

皆SNSで起業家の仮面を被っていますが
フタを開けてみるとサラリーマンをやりながら、
という人が多いのです。
まぁ「起業塾」というくらいだからそういうものですが。

自分のビジネスモデルを確立するのは難しいものなのです。
本当に起業家として一本立ちした人数は、片手で数えられればいい方。

私が起業塾での見てきた中では、
私のように何も起業スキル持たない人間よりは、
すでに自分のビジネスモデルを持った自営業者が多かった印象。

私のような起業で売り物になるものを持たない人間は、
ビジネスモデルの構築に四苦八苦していた様子が伺えました。

スキルを学びに行かずに、自分の中にあるものからかき集めて
新たなものを作り出すってのは、相当難しいです。

私を含め、迷走しているメンバーの方が多かった印象。
本当に起業で自由を掴んだのは、
何もビジネスモデル持ってなくても要領の良さを持つ人。

本当に賢くないと何も生み出せないし、やっていけない。
1年経つほど成功率が下がっていく。

そういう難しさがあるから皆こぞって平日満員電車に群がる。
どんなに辛い、嫌な仕事が待ち受けているったって
サラリーマンの方が楽に安定して稼げるから。

私としても正直、情けない話ですが、
2年間稼いだ年収全部使い果たしても
成功の足掛かりをまったく掴めませんでした。

何しろビジネスモデル見つけるまでが時間かかるもの。

終わりに

余計なものを削ぎ落として「本当にやりたいことを見つける」ことをしないと、
真のビジネスモデルは見えないのだと思いました…、
私の経験則からすると。

私は度重なるヒーリング施術の末ようやく、
たまたまスピリチュアルセラピストとしての道を見出せたのですが。

しかし見つけるまで5年近くも迷走を繰り返していました。

どうすれば自分の道が見えるかと言うのは
人によってきっかけは様々でしょう。

サラリーマン以外の道が何かを見出したいなら、
余計な観念を削ぎ落としまくって、その果てに見えるもの。

それが「起業」の材料です。