インフラエンジニアの上流工程その4~スケジュール
システムエンジニアをやっていくにあたって、下流工程よりも上流工程の方が給料が高いと言われています。
今回は上流工程の提案時に検討する「スケジュール」について見ていきます。
これまでの記事は下記のマガジンを参照ください。
プロジェクトの全体スケジュール
プロジェクトの全体スケジュールは提案時におおよそ決まります。
プロジェクトで導入したシステムをいつから利用するのかは顧客から提示されていることが多く、その利用開始に合わせてスケジュールを組み立てます。
この利用開始日のことをカットオーバーと呼んだり、ゴーライブと呼んだりします。
大きな流れは要件定義、設計、開発、テスト、カットオーバーと進んでいきます。
インフラの上流工程を進めるためには上記のスケジュールに対し、いつインフラを導入するのかを計画していく必要があります。
開発するタイミングで開発環境がないとプロジェクトがストップしてしまいます。
なので、インフラの上流工程を進めるインフラリーダーはPMと同じ目線でスケジュールを検討する必要があります。
インフラスケジュール組み立ての注意点
・インフラ手配には時間がかかる
インフラを構成する要素は多岐にわたります。
プロジェクトによっては、データセンターやネットワークの敷設も計画に入れる必要があります。
データセンターやネットワークは顧客内の稟議手続きや契約手続きに3ヵ月以上かかることもあります。
・インフラ準備中の開発、テスト
このようにリードタイムに時間がかかる場合は暫定の開発環境やテスト環境をクラウドで準備するなど回避策も考えましょう。
クラウドを利用することで暫定環境を短期間で準備することができます。
・開発、テスト環境構築のスケジュール
こちらはPMと相談していつまでにどのような環境を準備すればよいのか調整していきます。
テストのシナリオによって、プログラムの実行環境だけでよいのか、データ連携も行う必要があるのかなど、テスト環境も異なってきます。
またプロジェクトの規模が大きくなるとテスト環境を複数作ってほしいという要望も出てきます。
テストのタイミングでテスト環境が足りないといった揉め事はよく、発生しますので早めにPMと認識合わせが必要です。
最後に
いかがでしたでしょうか。
インフラの上流工程を進めるためには、PMと同じレベルでプロジェクト全体を見渡せるスキルが必要です。
また、テスト環境についてはアプリチームから無理目な要望や納期でお願いされることが多々ありますので、クラウドなどうまく利用して準備できると、ポイント高いです。
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