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感想詩「見えない星に耳を澄ませて」

香月夕花さん著「見えない星に耳を澄ませて」を読んだときのツィートから
逆輸入しました。(2021年9月23日ツィート)これまでもちょっとした感想は残していたのですが、たぶん詩的な形状をとった初めての読了ツイートだったと思います。

光の中見えない星
闇の中でしか逢えない星
前に進めない私たちは
探し続けているのかもしれない
その星を

https://twitter.com/akis_star/status/1441021902554685446?s=20&t=fZLl_S0u5rMSPmGZj244Qg
装画は植松しんこさん  装丁は坂詰佳苗さん

ツィートでも書いたのですが、この本を読んでいて僕は途中はすごく苦しかったです。こう書くとすごくネガティブなイメージの小説に感じてしまうかもしれませんが、それでも読後は前をしっかり向けると思うことができる作品だと思います。ロールプレイというわけではないのですが、僕は小説を読むと小説の世界に割と入りこんでしまう傾向にあるので、感情の起伏がそうなってしまっただけだと思います。でも今振り返ってみれば、その感情が感想を詩的な表現にさせたのではないかと思い、この本と出会えたことにも感謝しかありません。

失ったもの見つからないものを求めて闇の中をさまよい、くぐり抜けた先にしか見えない星が、明るい光の中では見えない星があるのだと思います。

Aimerさんの「六等星の夜」を聴きながら


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