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趣味として紅茶を始めるなら

ごきげんよう!
おうち時間のお供として、自炊やお菓子作りに次いで、コーヒーや紅茶を家で入れるおやつタイムが捗ってる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、筆者が約10年前から自分で入れつづけている紅茶について、自分なりに意識してるポイントなどをまとめていきます。
※見出し画像は筆者がウィーン滞在中に撮影した、ミュージアムカフェで飲んだミルクティーです。

1.紅茶は嗜好品

まず初めに断言させてください。

紅茶は嗜好品です。

嗜好品…栄養をとるためでなく、その人の好みによって味わい楽しむ飲食物。茶・コーヒー・酒など。(デジタル大辞泉より)

紅茶の話をするにあたって、絶対に忘れないでほしいと筆者が考えていることです。
何より自分が楽しく、美味しいと感じられるようにするのが大切ということを念頭に置き、以降の内容をお読みいただければと思います。

なぜこれを最初に語るのか。
それは巷に溢れかえっている「紅茶の飲み方」「紅茶の入れ方」に捉われ、自分ではこう入れる方が美味しく感じるけど邪道らしいし、正統派な入れ方にする…という本末転倒な事案が起こりうるからです。
何を隠そう筆者がそうでした。

もっと美味しく楽しみたい!
そういう思いから様々な紅茶の入れ方、飲み方、菓子との組み合わせなどを調べ始めるかと思いますが、絶対にこれが正解というものは無いと筆者は考えています。

色々な方法があって、自分で実際に試して、自分の口に合うものを探す、というマインドを決して忘れないでほしいです。
さらに、その過程で見つけた自分の方法を、別の誰かに押し付けるというのも避けてほしいです。
相手には相手の好みというものがあり、必ずしも自分と同じとは限らないからです。

もっと言うと、ある飲み方を押し付けられて不快に感じた結果、紅茶を飲むことに抵抗を覚えてしまうというのも悲しいです。
ですから、人それぞれの楽しみ方を尊重すること、その中に自分や身近な人が含まれているということを踏まえて、穏やかな紅茶ライフをお楽しみくださいね。

2.味の好みを探求

ここから本題に入っていきます。
この記事を読んでくださっているということは、少なからず紅茶という飲み物に関心があり、それなりに飲んだことがあるということだと思います。

好きな紅茶は何ですか?

そう聞かれたときに、あなたは何と答えるでしょうか。
実はこれ、紅茶を愛飲している人とそうでない人で答え方が変わる場合があります。

筆者は「ルフナで入れるミルクティーか、トワイニングのレディグレイ」と答えます。
この回答がどういう意味か少し詳しく述べますが、もうお分かりの方は何段落か読み飛ばしてOKです。

*****
まずルフナとは、茶葉の種類です。
厳密には、その茶葉がどこで栽培されたかの地域の名前です。
他にはダージリンやアッサムなどが挙げられます。
ミルクティーとは飲み方の一つで、濃い目に入れた紅茶と牛乳を混ぜて飲みます。

そしてトワイニングとは、紅茶の販売店の一つです。
レディグレイとは、そのトワイニングが販売しているフレーバーティーの中の種類の一つです。
飲み方は回答の中で述べていませんが、こちらはストレートで飲みます。

書いていて我ながら「何とわかりにくい答え方なんだ…」と思っておりますが、特に意識せず答えるとそのように口にする気がするので、あえて訂正しないでおきます。

上記の答え方で、ルフナは飲み方の指定だけをして販売店の指定をしていません。
理由は、筆者の舌が大体どのルフナでも美味しく感じるからです。

逆にレディグレイは販売店の指定をして、飲み方を述べていませんね。これは、レディグレイという紅茶の種類があまりスタンダードではないからです。
私の知る限りトワイニング以外では出してないです。
(出してるところあったら教えてください飲みます)
何も言わずにレディグレイとだけ言っても、相手が少し紅茶好きなくらいだったらピンと来ない場合も多いので、トワイニングの、と述べておきます。

飲み方を指定しないのは、基本であるストレートで飲むからです。
本場英国だとミルクティーの方が主流かもしれませんが、日本ではストレートで飲む方が圧倒的に多いです。
*****

そういう訳で、あまり知らない方からしたら上記の回答がちょっと変わった答え方に聞こえるんですね。
「いや紅茶めっちゃ好きだけど変わってるよ!?」とか言われるかもしれませんが、意味が全くわからないということは無いのではないでしょうか。

前置きが非常に長くなりましたが、別にその答え方をして欲しいわけではなくて、世の中にはいろんな茶葉の種類があること、同じ茶葉の名前でも販売店が異なれば味も変わるということ、更には飲み方も複数あるということを知っておいてほしいのです。

例えばスーパーに売っている日東紅茶が好きで、なんとなくそれしか飲んだことがないしそればかり飲んでいる、というのは自分の好みを知るという点においては非常にもったいないです。
別に日東紅茶をdisりたいのではなく、この茶葉のどういう点が自分の舌にヒットしたのかというのを理解していると、喫茶店でお茶するときに似た風味の紅茶を選ぶことが可能になります。

せっかく飲むのなら、自分が美味しいと思える紅茶をいつも飲んでいたい。
少しでもそう思ってくれているのなら、試しに他の販売店や別の種類の茶葉、飲み方を比べてみてください。

余談ですが、筆者は喫茶店で紅茶を頼むことがほとんどなくなりました。
自宅で自分の入れる紅茶より美味しく飲めるところが、外だとほとんど無いからです。
舌が肥えてしまったのもありますが、何が好みかというのを把握できているのが他でもなく自分だからです。

外で飲む紅茶だけを趣味にすることも可能です。
世の中には紅茶専門店のティールームなるものがたくさんあり、そこの茶葉を最も美味しく飲める方法を熟知している人が入れてくれますから、それはそれは美味しいです。
筆者も好きですし、おすすめのお店はティーハウスタカノです。

3.何があればいい?

さぁ自分で入れてみよう!といざ思い立っても、美味しい紅茶を飲むのにはどんなものが必要なのか、初めてではわからないことが多いでしょう。

具体的におすすめ商品紹介してる記事は他にたくさんあるので、ここではこれがあれば何とかなるというものをお伝えしていきます。

①茶葉

これは無いと話にならないですね!
是非色々な茶葉を試してみてほしいところですが、味を覚えるためにも、まずは継続して同じ茶葉で飲むことをおすすめします。

リーフかティーバッグかの問題がありますが、ぶっちゃけどっちでもいいです。
筆者イチ押しブランドのトワイニングは、同じ茶葉でリーフもティーバッグも出してるので、そういうもので比較して飲んでみてください。
両者が全然違うと感じ、なおかつリーフを飲み続けることに手間や抵抗感を感じないのであればリーフが良いでしょうし、
違いがわからない、もしくはティーバッグで妥協できるしリーフが面倒だ、と感じるなら絶対リーフじゃなきゃダメなんてことはないです。

次にどこで買うのか、という疑問です。
とりあえずスーパーで飲んだことない紅茶を試してみてもいいし、専門店に出向いて試飲をして選んで買ってもいいし、周りの紅茶好きな人におすすめを聞いて通販してみるのもいいでしょう。
ちょっとリッチなスーパーやデパートなんかにも紅茶専門店が入ってたりするので、気になるものを選びましょう。

②カップ

これがないと飲めません。
ティーカップの方が雰囲気が出るし、マグカップなどよりも香りが鼻に抜けて味わいに深みが出ますが、高級な茶器を最初から使う必要があるかというとそうでもないです。

家にマグカップあるという方はそれでもいいし、ちゃんと紅茶飲んでる感出したい、香りを楽しみたい、という方はティーカップが良いと思います。
筆者は両方持ってますが、気合を入れてティーブレイクする時や来客時以外は基本的にマグカップです。
ごくごく気軽に飲みたい!!

③ポット、茶漉し、ティーコゼー(コジー)

これはリーフの時のみ必要なものです。
ティーバッグならマグカップさえあればなんとかなりますが、リーフだとポットの中でお茶を出し、カップへ注ぐときに茶葉が入らないように茶漉しを使います。
ティーコゼーは、蒸らしている時間に被せる防災頭巾みたいなやつです。
これマジで保温力抜群なので、ティーポット買うならセットで買った方がいいです。
30分くらいはあったかいです。

④お砂糖

これはどっちでもいいですが、筆者おすすめはグラニュー糖です。
砂糖なしでも上白糖でも蜂蜜でも黒糖でも構わないですが、お砂糖に味の違いがあるということを、紅茶を飲むようになってよく理解できました。
気になる方は同じ茶葉で全部試してみてください。

ジャムをスプーンにすくって舐めながらお茶を飲むロシアン方式も良いと思いますよ!
紅茶の中にジャムを入れて混ぜてしまうより、口にジャムを含んでから飲む方がジャムの味をより感じることができるので、そちらを勧めたいと思います。

⑤マグカップ用の蓋

ティーカップにも使えるのでおすすめですが、入れてから放置する時間が長くなりそうというときに良いです。
埃も入らないし、コゼー程ではないにせよ保温効果もあります。
また、ポットを使わずにティーバッグで入れるときの蒸らし時間、この蓋があればソーサーが必要ないです。
シリコン製のものがよく売っていますので、よかったら使ってみてください。

⑥お茶菓子

紅茶は甘いものと一緒にいただくと、その美味しさが輝きを増します。
茶葉によってどんなお菓子が合うかは異なりますので、好きなマリアージュを探してみてください。
お茶菓子の甘味を見越して砂糖を少なめにするのもテクニックの一つですね!
普段は砂糖を入れるという人も、お菓子が甘そうなら砂糖なしもアリです。

⑦楽しもうとする心

気持ちが一番大切です。ゆったり過ごしましょう。

4.入れ方

大抵紅茶買った時の外箱とかに書いてあるんで、その通り入れれば間違いはないです。
飲んでみて「もう少し薄い(濃い)方が好き」となるなら、茶葉に対するお湯の量を増減させることで調整してみましょう。
できれば変えないでほしいのが蒸らし時間です。
可能な限り、タイマーなどで正確に測る方が好ましいです。
茶葉本来の味が損なわれる可能性があるので、濃さに関しては前述の通り、お湯の量で調節してみてください。

5.総括

筆者がいかに適当に紅茶を飲んでるかがよくわかる記事でしたね(?)
でもそのくらい適当でいいんです。
美味しい、楽しい、と感じられることの方が大切です。

もっと詳しく紅茶について知りたい、という方は是非色々ご自分で調べてみてください。
インターネットでもいいですし、書籍を読むのもアリです。
ご存知の通り筆者は適当な紅茶ライフを送ってるので、細かいことは他の熱心な方の書く文章の方が分かりやすいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!
道具揃えるの面倒なら、まずはティーバッグで飲んでみてください!

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