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【ベルリン】テーゲル空港の約40年以上の歴史の幕が閉じる

ドイツの首都、ベルリンにあるテーゲル空港は長い歴史を歩んで来ましたがとうとう幕を閉じる日がきてしまうようです。

ドイツの首都 ベルリンの空港

ベルリンには現在2つの空港が存在します。ベルリンの中心から見て、西の北側(地図上で見ると左上)にテーゲル空港、そして東の南側(地図上右下)にあるシェーネフェルト空港です。そして今年2020年の10月31日にはベルリン国際空港が開かれる予定です。この空港はシェーネフェルト空港のすぐ隣に建設されています。

閉鎖されてしまうテーゲル空港

1965年から、ハンブルグの建築会社"Gerkan, Marg und Partner"の計画によって建築され、1974年11月1日に開かれました。

長年空港として、ベルリン市民やベルリ院を訪れる人によって利用されていたテーゲル空港ですが、ベルリン国際空港(ベルリン・ブランデンブルグ空港)の建設が始まり、この新空港が開かれる際にテーゲルを閉鎖することが計画されています。

テーゲル空港の閉鎖が予定されている日程は6月15日なのですが、新空港が開く日程が10月31日なため、テーゲル空港の実際の閉鎖は2020年11月の予定となっています。

2019年の記事では、新空港が開く日程を10月31日に決定したことと併せて、11月8日にテーゲル空港が閉鎖することが報じられました。

これがコロナ危機を受けて、打撃を受けたテーゲル空港は閉鎖が6月15日までに早まったことに繋がりました。

閉鎖することに対して世論は?

近年、ベルリンのテーゲル空港の閉鎖はたびたび議論され、世論調査にてテーゲル空港の閉鎖の賛成と反対が問われてきました。

2017年、ベルリンの世論調査では56%がテーゲル空港の存続を希望しています。また、新聞”Der Tagespiegel”によると昨年2019年に行われた世論調査でも52.6%が新空港が開かれてもテーゲル空港の運航を続けて欲しいという意見を示しています。

また、世論調査のみならず国民投票も行われました。この投票では56.1%がテーゲルの継続を希望し、反対意見は41.7%に止まりました。過半数がテーゲル空港の継続を望んでいたにも関わらず、閉鎖する決定が下されたのはこの国民投票に法案が含まれておらず、投票結果が法的拘束力を持たないからです。

国民投票により大多数のテーゲル空港の存続への希望は、上院の判断により叶えられないことから閉鎖という決定が下されました。

市民に愛された空港 それでも閉鎖は刻々と近づく

世論が閉鎖を拒む一方、それでも閉鎖してしまう決定が下されたのは1日あたりの乗客の少なさも関係しているようです。コロナ危機以前は10万人の乗客が訪れていたテーゲル空港、コロナ渦のいま1日に1000人しか空港を利用していません。これにより赤字の数値が高くなり続け、存続の危機にあるのは確かだと言えます。

閉鎖のその後 小さな街プロジェクト?!

テーゲル空港の跡地に小さな街を作るプロジェクトが計画されています。

この土地にプロジェクト会社は、創設者、学生、投資家、産業家、科学者を結集させたいと考えています。800の中小企業や研究所を置けるほどのスペースがあり、 上院は15000人分の職場が見込めることを期待しています。 テーゲルには少なくとも5000棟のアパートも計画されています。

閉鎖が早まることをプロジェクト開始に余裕が持てるチャンスと見る一方、このプロジェクトは数十年間かけて完成させていく予定なため、この数ヶ月の差はさほど大きな利点とも言えないようです。

このプロジェクトにおいて、本格的に開発が始まるのは2021年5月以降となるようです。

まとめ

長年愛されてきたシンプルな空港、ベルリンテーゲル空港は10月の閉鎖予定から、コロナ危機による大きな打撃を受け、6月15日に閉鎖を早める決定が下されました。

ヨーロッパの不人気空港でも名前が上がってしまうほど、世界的に見て素晴らしい空港とは言えない空港ではあるかもしれませんが、中心部から近く街の人と共存する形で存在していたテーゲル空港の閉鎖を嘆く人々は後を立ちません。

閉鎖が決定してしまった今、閉鎖後に計画される小さな街プロジェクトの開発が進み、同じように愛されるような場所になることを願う他ありません。



参考:

schönefeld-parkplatz:【テーゲル空港予定より早めの閉鎖】

ntv:【閉鎖後テーゲルはどうなるのか】

Zeit Online: 【大多数が存続をのぞむ】






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