運動会の戦利品
我が家には足が遅い私と足が速い弟がいた。
幼少期は誕生日以外にも何かおねだりできる機会があった。
運動会だ。
保育園の頃の運動会で弟はかけっこで毎年1位を取っていた。
頑張ったね〜とゲームを買ってもらうのが習慣になっていたのだが、残念ながら私は毎年ビリだった。
(小学校高学年になると私は急に足が速くなり、身長が伸びるのが平均より早かった私はおそらくずっと成長についていけてなかったのだ。ちなみに弟は現在も私よりわずかに小さい。)
だが姉弟は平等にと、母はあなたも頑張ったねとゲームを買ってくれていたのだ。
姉は少し先に産まれた分少し安価なゲームを選んでいたりもした(笑)
多分私の保育園最後の運動会、年長さんだけはリレーでいつも通りビリだった。
その年は「スーパーマリオサンシャイン」を買ってもらった。
なぜかすごく欲しかった。
早速プレイしたが6歳の私には難しく、でも熱心に少しずつ進めていた。
しかしゲームキューブとは疎遠になると同時に一度押し入れにしまわれた。
しかしすぐ日の目を見ることとなる。
Wiiの登場だ。
Wiiはゲームキューブもプレイができた。
正直Wiiのソフトは子供には高価であったので、ゲームキューブのソフトをよくプレイしていた。
そうやって少しずつ少しずつ進めていたのだ。
しかしながらクリアされることなく大人になってしまった。
時々プレイはするのにさほど進めず満足する繰り返し。
20代になり、Switchを姉は購入し、弟はすっかりPCゲームにハマっていた。
(DSも3DSも一通り熱は入れた)
ある日私に取って懐かしい朗報が訪れる。
Switchであの懐かしいスーパーマリオサンシャインがプレイできるのだ。
ちなみにだがまだたまにWiiでプレイは継続していたが、TVにわざわざ繋ぐことがめんどくさく、父の部屋のTVに繋いでいたので、電源を入れるハードルがそもそも面倒だった。
Switchでプレイを始めてからは早かった。
今までTVではプレイが下手くそだったのに、Switchだとできるのだ。
私が20年ほどちまちまちまちましていたゲームはあっという間にエンディングまでクリアしたのだ。
大人になって自分で購入したが、年月でいうと幼少期に買ってもらってスーパーマリオサンシャインはかなり元を取ったのではないだろうか。
幼少の頃に親に買ってもらったものでおそらくだが一番大切にしていたと行っても過言ではないだろう。
はやくマリオの3Dコレクションの新作が出ないかな〜とワクワクしている。
もういわゆるアラサーだが。
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