2019年2月取材記録「穴グマ猟」
2019年2月、穴グマ猟に同行した。穴グマ猟とは、山奥の穴蔵で冬眠しているクマを探し出し、寝ているクマを起こして穴からおびき出して仕留める猟のこと。クマの猟期が冬眠の時期と重なっているため、現在ではおのずと穴グマ猟がクマ猟の主流になっている。
穴グマ猟の成否のカギは、クマが冬眠する穴をどれだけたくさん知っているかにかかっている。そのため春でも夏でも、マタギは山に入るとクマが冬眠しそうな穴の探索に余念がない。マタギの猪俣さんはクマが冬眠しそうな穴を100箇所前後把握していると