「奥会津最後のマタギ」取材記録 2017年9月


 猪俣さんに会うために再び奥会津・金山町を訪ねたのは翌2017年9月のこと。猪俣さんが「生活」の先生として名を連ねている「熱中小学校」について取材をするためだった。2021年現在、北海道から沖縄まで20校近くにまで広がった熱中小学校の設立に、猪俣さんは大きく関わっているのだ。
 取材の翌日、猪俣さんにお願いして沼沢湖でのヒメマス釣り、渓流でのイワナやヤマメ釣りにつれて行ってもらった。ヒメマス釣りは、猪俣さんは「釣れないなぁ」といいながらもコンスタントに釣り上げていくのに、こちらは結局ボーズ。渓流でも猪俣さんは何匹も釣り上げていたが、私はヤマメが1匹だけ。「水量が少なく、難しい状態なのにたいしたもんだ、腕がいいんだな」とこちらを立ててくれる優しい猪俣さん。
 猪俣さんが釣ったヒメマスを土産にもらい、帰宅後に燻製にしてみた。ヒメマスの身は柔らかく、あまり燻製向きではなかった。

※「奥会津最後のマタギ」(小学館)発売中。

※「地方創生”熱中小学校”の果てなき挑戦」(辰巳出版)


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