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お時間いただきます。

 10月15日(金)日本写真映像専門学校にて「ブルースターナックル」のお稽古をする。チラシの画像など見られたり、劇場などにも幾つかチラシを置かせていただいていますんで手に取られた方もいらっしゃるかもしれません。自分の覚悟のためにも言っておこうかなーなんていうと格好つけ過ぎかもしれませんが、今回は主役をいただいています。名前が一番上にございます。白井でございます。もしかしたら他の人が「いや、主役は私だ!」って思ってるかもしれません。それはそれでさもありなん。
 なので、必然出番が多くなります。といって、何も言わずに黙っているようなシーンもこの後は稽古をしていくことになったりなんだかね、ともかく、わたくし自身は楽しみを感じながらやっています。そして本当にありがたいことには、今回一緒に作品を作るべく参加していただいているオーディションメンバーのみなさんがしっかりと魂を持って稽古場にいてくれていることです。

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 ただただ、予定を空けて稽古に来てくれる、ということではなくって、しっかりと稽古に「参加」してくれているということを言っています。これってなんというか「貢献」という言葉とも違ってて、楽しんでくれている、という言葉には少し似ているようで、そんな意味合い。
 参加して良かったと思ってもらえるように僕自身がしっかりと稽古に参加すること。毎回芝居を変えても、毎回どこかに素晴らしい部分がある。そんな時間空間を作っていきたいなって思っています。心がけています。常々変化を、あわよくば面白い方への変化を。

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 15日の稽古はほぼ、僕のシーンでした(客観的には)。ちょっと場面転換とかをしてくれたり、声を出してくれたり、何かの登場はあるけれど、後半はたぶんずっと座って見てくれていましたよね。そんな時に僕(ら)は本当に下手打てない。これが僕らだって芝居を見せないといかんなって、そう思うんであります。人間と人間がしっかり考えて、発信して、表出させて、受けて反応して返しての繰り返し、毎回変わるけれども、毎回変化があったり目に見えないものが生まれてたりします。見落とすのが勿体無いくらい。
 そうして、それだけたくさんの人の目の中で、時間をいただいて稽古をするからには、もうほんと、できる限りの(無理ない範囲でね)準備が必要。そんな気持ちで取り組んでいきますので、ほんと、みなさんよろしくお願い致します。本当にがんばります!

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 ってことで、主人公の晴彦である僕がとあることで上司にあたるポジションの小野さんに叱りを受けるシーン。何度もなんどもこのシーンを返したんですけどね、胃が痛くなっちゃって。喰らうんですよね、本当にダメージを。でも、なんていうか、芝居をしている感覚ではなくって、その時その時を感じているようなイメージ。なので、あぁしよう、こうしよう、ってあんまり考えていないんです。が!きゅ、ってなるシーンになってます。
 僕は前半の晴彦なんてだいきらいです。こんなやつと一緒に作品なんて作りたくない。さて、そんなやつを演じるからには愛さなきゃって、そんな風に思いながら、腹のたつ、ダメな行為の動機を探る日々です。テーマは惨めです、ってくらいにダメすぎて、稽古に向かう道すがら、どん詰まりな人生を思って涙目になることも多々有ります。

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 そんなダメダメな彼を救うのが「何」であったのか、そんなシーンでした。事前に何度か小野さんとは台詞合わせを、稽古の道すがら試していたり、相談というか意見交換というか、いわゆるコミュニケーションはしてたんですが、その時の考えてた答えとは、ぜーんぜん違うところで心が動きましたね。考えてもしゃーないなー、ってことじゃなくって、考えて考えて考えて考えた結果閃いてくれたんだなーって、そう思います。

 ほんとこんなこと書くからには本番とちったら穴があったら入りたくなっちゃいますけども、そのくらいの意気込みっす!ってことで。

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ステージタイガー
「ブルースターナックル」
【日時】
12月4日(土)18:00
12月5日(日)13:00 / 17:00
【会場】
高槻現代劇場中ホール
〒569-0077 高槻市野見町2-33
【料金】
前売り期間:10月29日(金)20時〜11月19日(金)23時まで
一般:3,000円(当日3,500円)
高槻文化友の会:2,500円(当日3,000円)
学生:1,500円(当日2,000円)
【特設サイト】
http://st-tg.net/_sp/bsn/

よろしくお願いいたします!

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