パワー、スピード、切れ味
おはようございます。ブルースターナックル!稽古場ブログ第5回目は池治が担当します!
この日、というかこの公演の稽古が始まってから僕が思っていることなのですが、とにかく谷屋さんが凄いんです。
誰よりも稽古場を駆け回り、誰よりも大きく体を使い、誰よりも高いテンションでセリフを発する。演出の剛さんはよく「出力の調整は前から観ている演出がやるから役者はとにかく大きく強く出せ」とおっしゃいますが、まさにそれを体現されているように思えます。
僕はその姿を見ていて、先輩がこれだけ全力でやっているのに自分は何をやっているんだと、自分もあれぐらいの熱量を持って稽古に臨まなければいかんではないかと、そう強く思いました。このあと自分が登場した時も、全力で、高出力でセリフを回していこうと決めました。
そして僕の演じる役が登場し、自分なりに演った結果頂いたダメ出しが、「パワーにパワーでかち合うな」「セリフが流れすぎている」といったものでした。何でもかんでも強く出してりゃ良いってもんじゃないし(当たり前)、セリフが流れたのも出力を自分で制御できなかった結果なんだなあと悔しく思いました。セリフの切れ味ですね。
そうしたこともあり、改めて谷屋さんの凄さを感じました。あれ程の熱量や出力を出しつつもシーンが回っているのは、ただただパワーで押しているだけではなく確かに制御していたからなのだと気づかされました。それが恐らくタイガーでよく言う「パワー、スピード、切れ味」なのかなあと漠然と思ったり。
まだまだ身近な先輩から学べる所はたくさんあるし、先輩でなくともどんどんと素敵な所は学びたいなと思いました。
いつか剛さんに「やり過ぎや」と言わせたい池治がお送りしました。それでは次の稽古場ブログで!!
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