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認めるということ

虎本です。
本日最後のエアードロップ稽古が終わりました。

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最後の最後までシーンを良くするための確認が続きます。

俳優陣は隙あらば自分の台詞を返し、実験を試みてくれています。
それは作演出家として、とても幸せな事です。

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あらためて。本作の松原市からいただいたテーマは「若年層の自殺予防」です。
コロナ禍で増加しつつある、孤独、苦しみ。
マスコミを賑わす芸能人の悲しいニュース。
辛くなったら電話して…という行政窓口はあるのだけど、それだけでは全てフォローしきれない。

自尊感情
自己肯定感
同調圧力
Z世代


そんな問題意識の中、生まれたのが本作です。

自殺予防には「ゲートキーパー」という役割が重要になります。
※このゲートキーパーに関しては松原公演の前作『SWITCH』、前前作『I CONTACT』で描いているのでそちらをご覧ください。

しかし『エアードロップ』にはゲートキーパーは出てきません。
ただひたすらに、そこにいる人々に、自分に、向き合おうとする葛藤が描かれます。

孤独に、悩みに、どう向き合えばいいのか。
価値観を押し付けるだけではダメで、かといって諦めて放置するのも違う。

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今日稽古を終えて、一つの僕なりの答えが出た気がします。

それは、他者に関心を持ち続けることなのだと思います。
想像力を働かせ、対話を諦めないことだと思います。
常に相手のことを気にして、気にしているよ…というサインを発信する。

そんな簡単なところから始めていいんじゃないかと思うのです。
両手がいっぱいなら、せめて隣の誰かを気にすることができるくらいに身軽になれば。

エアードロップは、そんな何気ない日常風景を描き出してくれるでしょう。

ダンスないです。
殺陣ないです。
派手な演出もないです。
ステージタイガーなのにランニングしません。
でも、そこに僕らが大切にしたい想いがあります。

ご来場、お待ちしております。

虎本剛

エアードロップチラシ完成OL-01


ステージタイガー松原公演
「エアードロップ」

■松原市文化会館

■3月26日(土)14時(上演時間約95分)

■料金 無料(要 入場整理券)
※下記URLから整理券の予約、当日会場で受け取りが可能です。
https://stage.corich.jp/stage/119918
■詳細
http://bkd-hotnews.seesaa.net/article/485382315.html


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