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『ハンガリーからの留学高校生』Talk on STAGE #2

コロナが収まり段々と普段の生活に戻っていく中で、外国人観光客ではなく、外国人留学生の数も増加していくと考えられます。
彼らがなぜコロナ禍においても日本に来たいと考えているのか、日本のどこに魅力を感じてくれているのか、インタビューの中で同じ年代だからこそ聞けた本音を多くの日本人の方々に知ってもらいたいです。

ハンガリーからの高校生・ゆきと

ゆきとさんは現在ハンガリーの高校に通っている17歳の高校生です。コロナによって予定していた留学は延期されていましたが、ついに今年の8月19日から日本の高校に留学することが決まりました。「ゆきと」という名前は日本語の名前で、本名はスィエグル・アレックです。彼はたくさんいる外国人留学生の1人に過ぎないかもしれませんが、日本に行くことにこだわる彼の思いをぜひ知って欲しいです。

日本に留学したい理由

多くの人が、外国人が日本に留学する理由をアニメや漫画など世界的に有名な日本文化がきっかけだと思っているかもしれませんが、ゆきとさんは日本の映画やアニメはあまり見たことがないそうです。

ではなぜ日本に行きたいと思ったのでしょうか。
それは日本人の人間性に興味を持ったからです。

小学1年生の時、ゆきとさんはハンガリーの空手道場に通う日本人の友達に日本語での数の数え方を学び、初めて日本文化に触れました。
そこから日本語を学んでみたいと思うようになり、ハンガリーに住む日本人に日本語を学んでいく中で留学を志ざすようになりました。

また彼は、大学ではなく高校に留学することにもこだわりがあるそうで、高校生活だからこそ学べることがあるのではないかと言っていました。

出発日が迫ってくる中で「道に迷うかもしれない」、「日本の生活に慣れることができるか分からない」など不安もあるそうですが、多くの日本人と友達になって一緒に買い物に行くのが一番の楽しみだと言っていました。

驚きの言語力

最も驚いたのは、ゆきとさんが高校生ながらに日本語を使ってスムーズに会話できることです。
実際に私とのインタビューは日本語で全て行い、日本人でも使わない難しい熟語や外国人にとって習得するのが難しい敬語なども使っていました。

また私は彼に日本語を教えたことがありますが、日本の高校生でも難しい漢字検定2級の過去問題をすらすら解いていたり、和歌山県の熊野古道について10分ほどのプレゼンテーションを行ってくれたりもしました。
私たち日本人よりも日本について詳しく、いつも熱意を持って話してくれます。

さらに驚くべきことに、コロナ禍においては担当していた日本語の先生が日本に帰ってしまい、新たな先生が見つかるまでは独学をしていたというのです。
コロナによって日本語能力試験は中止になり、資格はまだ持っていないそうですが、その想いは本物です。

将来の夢

ゆきとさんの将来の夢は日本の大学に進み、日本で働くことだそうです。
今は地理が好きなので、それに関わる仕事だととても良いと言っていました。
こんなにも日本のことを好きでいてくれる彼のような外国人の夢をぜひ応援したいと、多くの方が感じてくれたら嬉しいです。

学生にできること

このインタビューを見て、遠く離れた日本をこんなにも思ってくれる外国人がいると知って素直に嬉しいと思った方も多いかもしれません。
彼は日本人のイメージについて、とても優しく話しやすい人が多いと言っていました。

実際に彼のような外国人が日本に来た時もそう思ってくれるように、私たち日本人には困っている外国人の方がいたら話しかけてみて、必要なら助ける『おもてなしの心』が大切でしょう。
また、読者の皆様の学校に留学生がいるならば、交流会を主催しても良いかもしれません。

STAGEとしては、日本に来る前に不安や質問を少しでも解消できるお手伝いの活動をしていきたいです。


執筆者:高岡 和馬
沖縄出身、現在はアメリカの大学に通っている19歳。
国際交流や国際協力に興味があり、多くの外国人と話す中で彼らの日本に対する情熱に触れ、その思いを多くの日本人の皆さんにも知ってもらいたいという想いから「Talk on STAGE」を始動させた。


最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の記事もお楽しみに!

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