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まずは話をすることから・・・

こんにちは☆彡

REOの大平です。

今日の横浜は曇り空です。運動会のシーズンのようですね!

朝は少し肌寒い感じでした。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか^^☆

さて、今日は、ある不登校の女の子の体験を書いてみようと思います。

その子(Lさん)は、高校生の女の子でした。

特に明らかないじめがあったわけではないけど、クラスでは「いじられキャラ」で、体形のことをからかわれたり、持ち物を隠されたり、ということがあったようです。

『その子たちも、冗談でやっているかんじ。みんなが笑ってるから、私も笑っちゃって、それでみんな私はいじっても大丈夫なんだと思っていると思う。』

Lさん自身も、ちょっともやもやする気持ちはあったものの、そこまで気にしていないつもりだったそうです。

でも、ある日、通学のバスに乗ろうとした時、急に冷や汗が出てきて、心臓がバクバクし、バスに乗ることができませんでした。そしてその日から、通学のバスに乗ろうとすると気分が悪くなることが続き、外出するのが怖くなってしまいました。

はじめは家族にも話すことができず、ひとりで悩んでいました。

ご両親は、学校を休みがちになったLさんに対して「さぼっている」と思い、「ちゃんと学校に行きなさい。学費だってただじゃないんだよ。」と叱ったりもしました。

ある日、とうとう勇気を振り絞って、Lさんは、誰にも話せなかった気持ちや体の異変についてお姉さんに話しました。

お姉さんは、

「早くお母さんとお父さんに話したほうがいい。」

とアドバイスをしてくれました。

そしてまず、お姉さんからお母さまに話をして、お母さまとLさんだけで話す機会を作りました。

しかし、どうしてもLさんはいわゆる反抗期という時期だったこともあり、お母さまもお仕事で疲れている中での話し合いで、お互い冷静に話し合えなくなってしまいました。

売り言葉に買い言葉、という感じで、喧嘩のようになっておわってしまったそうです。

一度そういうふうになってしまったので、Lさんはなんとなくお母さまと話しづらくなってしまい、そのままお姉さん以外の家族とは口をきかないまま、不登校になっていきました。

半年ほどその状態が続き、お姉さんも家族の中に流れる不穏な空気に疲れてしまいました。

お母さまからはLさんに対しての愚痴を聞き、Lさんからは家族や学校への不満を聞く毎日で、家庭内カウンセラーのような状態だったそうです。

そんなある日、お姉さんのストレスがマックスになり、家族みんなの前で泣き出してしまいました。いつもしっかり者で、家族みんなが頼りにしていたお姉さんの涙に、Lさんはとても驚いたと言っていました。

その日から、お母さまの態度は少しずつ変わっていきました。

無関心を決め込んでいたお父様も、Lさんやお母さまの話を聞いてくれるようになりました。

そして、半年ぶりに、Lさんはお母さまと落ち着いて話し合うことがでいました。

お互いの精神状態・健康状態について話し合い、お母さまも、更年期障害の症状が出ていて精神的に波があることがわかりました。

このように、お母さまの状況がわかるだけで、Lさんもお母さまに対するイラつきは減ってきたそうです。お母さまも同じように、Lさんの健康を気遣ってくれるようになりました。

家庭の中が落ち着き、しばらくすると、Lさんは学校に行きたいな、と思うようになってきました。

『お姉ちゃんにクラスでいじられること話したら、

「そんなふうに人を下げて笑いを取ろうとするなんて、すっごくコドモだね。下品だと思う。そんな人たちとあえて仲良くしなくていいんじゃない?卒業しちゃえばかかわらなくてよくなるんだし、高校卒業したいという気持ちがあるんならスルーしちゃえば?」

と言われた。確かに、もう1年くらいで卒業だし、クラス替えもあるし、なんか吹っ切れて気にしないでいってみようかなと思った。』

『はじめは学校でのもやもやが原因で体調悪くなったけど、途中からは家族がうまくいかないことで気持ちがいっぱいで、ごちゃごちゃして、学校に行くきっかけがつかめなくなってた。』

『お姉ちゃんがいてよかった。話し合いのきっかけ、自分だけじゃ絶対につかめなかったし、ちゃんと話せるようになったことはすごく大きい。』

その後、クラス替えのタイミングでLさんは学校に通えるようになり、今は大学生になっています。

「脱いじられキャラ」もできたそうです。

お姉ちゃんとはあいかわらず仲良しで、家族関係もけんかはするけど無視はしなくなったそうです。

親子でもお互い人間ですから、イライラもするし、話し合いが冷静に出来ないこともあると思います。そんなときは、クッションになってくれるような人をはさんで話してみるといいかもしれないですね。

お互いに自分の気持ちを話せるようになるだけで、ストレスは意外なほど軽くなることもあります。

Lさんの場合は、学校の問題と家庭の問題が複雑に絡まって大きなストレスになっていました。お母さまも、更年期のホルモンバランスや、仕事の疲れなど、複合的なストレスがかかっていたのだと思います。

お互いにそんな状況を把握できるだけでも、関係がよくなっていくこともあります。

中・高校生にもなれば、大人に近づいて、話せば親御さんの状況も考慮できるようになっていると思います。

正直に、自分の状況や気持ちを話せたらいいですね。

REO 大平

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