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親の気持ちと、子どもの気持ちと。

こんにちは☆REOの大平です。

今日はとても風が強い横浜です。最近少し冷えてきました・・・・

体調を崩される方が多いようなので、みなさまお体にお気を付けください^^

さて、今日は不登校のお子さんを持つ保護者の方がおっしゃっていた言葉から、思ったことを書いてみたいと思います。

その子(Fさん)は不登校の高校生(当時)の女の子です。

クラスメイトとの人間関係のこじれから、不登校になりました。

それでも、学年が上がったタイミングで、保健室登校をするように頑張っていました。

もともと勉強を頑張っていて、進学校に在籍していたこともあり、「勉強が遅れてしまう」ことへの不安はとても大きなものでした。

しかしそれ以上に、お母様の不安や焦りは大きなものだったようです。

お母様はこんな風におっしゃっていました。

「保健室に登校したって、授業を受ける訳じゃないから勉強がどんどん遅れてしまう。」

「このままじゃ当初目標にしていた大学に合格できない」

「たまにクラスの授業に参加した時も、疲れたからと言って家では復習もしない。」

「保健室の先生も気を遣って、疲れたらベッドで休ませてくれているみたいだけど、そんなではなまけ癖がつくだけではないのか。甘えているだけなのでは?」

「こんなメンタルの弱さじゃ、社会に出てもやっていけない。今のうちに鍛えておかなくては。」

一方、Fさんはこんな風に話してくれました。

「私のことを悪く言っていたクラスメイトと廊下ですれ違うだけでも動悸がして、吐きそうになる。」

「保健室にいると、確かに授業は受けられないし、勉強をする気力もないけど、

今の私にはこれが精いっぱい。」

「お母さんが言っていることはもっともだと感じるし、将来のことを考えると、すごく焦る。自分はダメ人間なんだと感じる。」

「自分がなんてダメな人間なんだろうと思うと、恥ずかしくて、どうしようもなくなって、リストカットしてしまうこともある。」

親御さんもFさんも、両方とも一生懸命なんだなと思いました。特にFさんはお母さんの考えを無条件に正しいと考えてしまうところがあったようです。(思春期ごろまで、親御さんの考え方が正義だと無自覚でも感じてしまうのはよくあることです。)

私も、自分の不登校の時を思い出してみると、少し教室に入っただけで「みんなにどう思われているか?」と気にしてしまったり、分からない授業を受けることが苦痛で、発狂しそうな気持になったことを覚えています。もちろん、授業を受けた後はへとへとで、何もする気力が起きませんでした。

だからFさんの言い分は痛いほどわかります。

一方、お母様。

今まで頑張ってきた努力が、この不登校によって全部無になってしまうのではないかと不安な気持ち、はたから見たら他の学校に通っている子よりは少ない授業しか受けていないのに疲れ切ってしまうわが子をじれったく思う気持ち。

それも良くわかります。(私の母もそういう風に感じていたと思います。)

でも、少し発想を転換してみて下さい。

授業に出ることがそこまで苦痛で、身体に症状が出るほどなのです。

そんな状態で勉強しても、前々頭に入ってこないし、勉強の能率も上がらないのではないでしょうか?

私も不登校時代に不安に駆られて、無理をして勉強をしていた時期がありますが、その時期に覚えた内容は、ほとんど頭に入っていなかった、と気づいたことがありました。

全く意味がなかったな、だったら寝てればよかったな、と今は思います。

身体に支障が出るほどの極限状態なのです。

1度ゆっくり休ませてあげて、体力と心の傷が回復してから勉強に力を入れた方が、よほど効率がいいのではないかと思います。

私も、精神が安定するようになってからは勉強も自然とできるようになり、身につくようになりました。

親御さんからしたら、「こんな弱いメンタルじゃ社会に出たときに・・・」と心配になるのも分かります。

でも、そんな先の未来より、今のお子さんの状態を見てあげてください。

ここで無理をしたからと言って、将来強いメンタルになれるというわけでもないと思います。

私は、不登校を経験していて、確かにメンタルが強い方ではないかもしれない、と思います。

でも、不登校の時に休んで、読んだ本や観た映画など全部自分の栄養になっているなと感じるし、それがわたしの自信につながっています。

もちろん、本人が望むのなら、不登校から私大最難関の大学に合格した生徒さんもREOにはいます。でもそれは、本人の意思があってこそ、です。

「いまがいっぱいいっぱい。」と言っている時は、口先だけじゃなく、「ゆっくり休もう」と言ってあげられると良いですね。その方が、お子さんも、ありのままの自分が許されたと感じて、自分に対する肯定感が高まると思います。

・・・・そうはいっても、一緒に住んでいて、お子さんを育てているのは親御さんです。

いろんな感情が絡んで、葛藤がありますよね。

不登校でもいいよって心から言ってあげるのは、すごく勇気がいることだと思います。

親御さんだっていっぱいいっぱいになることがあるでしょう。

ありのままのお子さんを認めてあげるのが親御さんだったらそれに越したことはないですが、そうでなくてもいいんです。だれかにひとりに、認めてもらえるだけで、お子さんの心はだいぶ落ち着いてくると思います。

そんな時、REO不登校コースがお役に立てたらいいなと思います。

不登校でもいいよって、心から言ってあげたいです。

REO 大平

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