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「同治」と「対治」

こんにちは★

REOの大平です^^♪

今日は、この間本で学んだことについて書いてみようと思います。

五木寛之さんの「生きるヒント」という本を読んだのですが・・・五木寛之さんは、仏教思想に造詣が深く、なるほどな~と思うことがたくさん書いてありました。

その中でも面白いなと思ったのが、

「同治」と「対治」という考え方です。

「対治」とは、煩悩を退治するということで、つらい状況から立ち直ろうという考え方です。西洋医学は、基本的にこのような思想から成り立っているとのこと。

例えば、病気になったら、病原菌を対治するための薬を飲んで、病気を治すという合理的な考え方ですね。

日常生活で言えば、つらい状況を「克服すべき悪い状況」と判断して、叱咤激励し、なんとか克服させるという考え方になります。

例えば、子どもが「学校に行きたくない」と言ったとします。すると「体は健康なのに何を言っているの!心はつらいことにに耐えてこそ強くなれるんだよ!!」と𠮟咤激励するのが対治です。

逆に、「同治」とは、東洋医学の考えに通じるところがあり、病気があったら漢方薬などで体質を改善しながら、自分の体と折り合いをつけていくという考え方です。悪い状況と「対立」するのではなく、同じ視点に立って、抱きしめてあげるイメージですね。

辛い状況にある人に、「もっと頑張れ!くよくよしても何も解決しないよ!」と言って悲しみから立ち直らせようとするのが「対治」です。

日常生活で言えば、悲しんでいる子に、「辛かったね。しんどいね。話したいことがあったら話してね。一緒に考えよう。」と、背負っているつらさを少しでもおろさせてあげようとするのが「同治」です。

 叱咤激励が必要なこともあるでしょう。叱咤激励されることに向いている人もいます。

でもやっぱり、「今辛い」という状況の人に、厳しい言葉をかけるのは、言心の重荷をふやしてしまう可能性もあるのです。


「同治」という考え方は、不登校支援者にとっても支えになる考え方じゃないかな、と思います。

不登校いうことを悪いこととか、直さなきゃいけないこと、と考えるのではなく、その状態をふくめて、一緒に悩み、苦しんであげる。

そういう気持ちでいた方が、心が楽になるかもしれませんね★



REO 大平

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